hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

大王岬灯台(三重県志摩市)

2014-08-25 05:00:00 | 日記
『日本の風景再発見』シリーズ その12。このところ旅行に行くと灯台を見に行くケースが多いが、なぜかいつ訪れても良い天気である。これは本当にありがたいお話で、今回の旅行も初日は不安定な気候にかなり悩まされたが、2日目以降はとにかくいい天気。ラジオから流れる大雨の情報が信じられないほどで、今年の日本列島はかなり不公平な天気である。もちろん、土石流などで命を落とされた方々、特に消防士や警察官など殉職をされた方のことを考えると何も言えなくなってしまうのだが…。ところでお伊勢参りを外宮、内宮と続けてあるきとにかく人の多さに辟易したため、思い切って大王岬灯台を訪れた。

この岬は昔から海の難所と恐れられた場所で大正時代に漁船が転覆して一度に51人が遭難したり、日本海軍の巡洋艦『音羽』が沖の大王岩に激突して挫礁したりと事故が多発したため、その10年後の昭和2年5月に建設されたもので、地上からの高さが23メートル、海面からの高さが46メートルある。


その上に登ると周囲が見渡せ、周りにはトビが気持ちよさそうに風に乗ってくるくる回る素晴らしい風景を見ることができる。行き方は漁港近くに駐車場があり、300円払ってあとは灯台に向かう一本道を行くのだが、その途中には真珠や貝細工を売る店、食堂、土産物屋が並んでいるが、3時ころ通ると年金暮らしと思しき人たちが暇そうにしている。かつては京阪神方面から新婚旅行の定番として商売が成り立ったのであろうが、それが何も変わらずそのままになっているのも寂しい限りである。しかも3時45分ころ帰りに通ると全てシャッターが閉まっていた。

次に日没が美しいと言われる英虞湾に面したともやま公園に移動。先端の展望台から英虞湾を見るとまだ夕焼け前であったが、真珠の筏がたくさん並び、その奥に複雑に島や湾が入り組み素晴らしい景色を眺めることができた。残念ながら夕食も気になってその場は日没前に立ち去ったが、結果、曇ってきて夕日は拝めなかったようである。しかし、キラキラ光る界面を久しぶりにじっと眺めることができ感動した。