
人形町の一角で関西風のカウンター割烹を3年ほど前からやっているお店がある。ランチに焼きたての魚を食べたいと思っていたら、幟が出ていて開店直後の11時半に店に入った。


店の名前は『三貴』、おかみさんと中年女性の2人でやっている。2年ほど前はガラガラだったが、最近そばを通ると満員になっていることが多い。

メニューは『アジの一夜干し』『鯖の塩焼き』『鮭の甘塩焼き』『鳥の唐揚げ』『金山寺味噌ロース焼き』などでこの日は『鰤の塩焼き』『鰤の照り焼き』もあった。
店に入り、私は鯖の塩焼きを注文。

お茶はセルフサービス、さらに冷蔵庫にあるおばんざい3つを取り出す。私は『出し巻き』『ひじきの煮付け』『ポテサラ』を出した。



徐にお魚をおかみさんが焼き始め、焼けるのを待っている。目の前には夜用の酒の肴が短冊に書かれて壁に貼ってある。ハムカツ、手羽焼き、肉吸い豆腐、糠漬け、おかみさん曰く、簡単なものしかないよ。しかし、結構な種類があるのである。


5分ほどで鯖の塩焼きが到着。先ほどの小鉢が3つ、味噌汁が付いて1500円。少し高くはなったが炊き立てご飯、焼きたての塩サバ、熱い味噌汁、いずれも美味い。



特に鯖の塩焼きは脂がよく乗っていてご飯が進む。最後に胡瓜の古漬けが出されて、これも美味い。

気がつくと我々の後に4人のお客さんが入店、満員に近い。かたや、お弁当を買いにくるお客さんも多く、安定した人気があり、毎日足を運ぶ人も多いみたいである。

コロナの厳しい時期も何とか乗り切って頑張ってます、とおかみさん。こじんまりして料理に特に珍しいものはないが、小鉢も丁寧に作られていてゆっくりランチを食べるにはいいお店である。ご馳走さまでした。
おばんざい三貴
中央区日本橋人形町3ー5ー6
0368794380