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その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

冬至

2012年12月21日 | Weblog

 

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冬至

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 一年で最も昼が短く、夜が長い

これから次第に日が伸びてゆくので

古代には冬至が一年の始まりだったそうです

この時期に咲く梅があります

冬至梅(とうじばい)といい、一重咲きの白い花

繊細な枝ぶりや上品な咲きようから

盆栽として好まれています

冬至のころは雪が舞い散ることもありますが

ひそやかな花のたたずまいから雪中梅の情景が浮かびます

 

「梅の花降り覆ふ雪を包み持ち

君に見せむと取れば消えつつ」 詠み人知らず

 

冬至といえば柚子とゆず湯

体温めて風邪知らずにと・・長い習慣が続きます

この時期の旬の魚は・・・マグロ

旬の花は・・・千両万両

そして旬の野鳥は・・・コゲラ

一秒間に20回もくちばしを木の幹に打ちつけます

「わが家を遠しと思ふ冬至かな」 成田千空

「到来の長ねぎ囲ふ冬至かな」 はし本くるみ 

 

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万両

2012年12月20日 | Weblog

 

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万両

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ヤブコウジ科の常緑低木

万両は染料に勝るという意味でつけられた名前

センリョウよりも実が大きく紅の色が寂て重々しい

葉の緑も濃く豊かな感じがします

7月頃から小花が枝先につきま、春まで実が赤く残ります

センリョウは葉の上に実をつけますが

マンリョウは葉の下に垂れさがります

友に正月飾りとしてよく利用されます

千両といえば大金だった昔、更にその上の万両があって

気分はいかがなものだったんだろうと想像してにんまりしてしまう

センリョウは一株で見ごたえはあるけれど

マンリョウは転々としたところに風情があります

センリョウに比べて背が低く、やや暗い感じがします

「万両にゆきとどきたる帚かな」 橋本鶏二

「万両は兎の眼もち赤きかな」 千代女 

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シクラメン

2012年12月19日 | Weblog

 

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シクラメン

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 歳時記的には春の季語に入るシクラメン

今花屋さんの店頭には、ポインセチアとともに

シクラメンが所狭しと並んでいます

寒くなると、気力、体力とも消極的になりがちです

シクラメンを飾って活力を貰いましょう

次から次へと咲く花に心がなごみ

明るい気持ちになれます

リビングやキッチンなど人が集まる場所におきます

沢山咲いた時などは花の付け根から

そっと抜いて花瓶に入れ、切り花としても楽しめます

ちなみに花ことばは・・「絆」です

鉢の中でひしめくように咲く花は

篝火草の別名があるほど 

「シクラメン花のうれひを葉にわかち」 久保田万太郎

「この部屋にそろそろ飽きてシクラメン」 片山由美子

 

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冬椿

2012年12月18日 | Weblog

 

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冬椿

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 椿は日本特産の春の代表木

暖地では冬のうちから自生のヤブツバキが咲きます

園芸品種には早咲き種が多く、寒いうちから咲きます

それらの椿を総称して冬椿または寒椿といいます

ツバキとサザンカの中間種にカンツバキという園芸種があります

そろそろ寒椿の花が咲き始めました

例年よりも気温の寒暖差が激しくて

花も咲く山車に苦労してるかも

 

「火のけなき家つんとして冬椿」 一茶

「冬椿朱唇妖しき観世音」 佐藤奉子

「生きることは一と筋がよし寒椿」五所平之助

 

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2012年12月16日 | Weblog

 

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地表の気温が氷点下になり

大気中の水蒸気が氷の結晶となります

うっすらと地面を覆い、草木まで真っ白な

霜に包まれる光景は

これぞ冬だっていう思いに駆られます

又霜が降りるころは、霜柱がたちます

日常よく目にするこの現象も

世界的には珍しい現象だそうです

細かい粘土層と砂が混じり湿度を含んだ

軟らかい地層に出来るんだそうです

ときには20cmにもなり

田畑が荒れる原因にもなるそうです 

「その奥に青き芯あり霜柱」 紅幸子

「霜真白今日は師と逢ふ友と逢ふ」 名和踊石 

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週末コラム 8

2012年12月15日 | Weblog

 

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週末コラム 8

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16日は国政選挙投票日です

今年ほど選ぶのが難しい選挙はないかもしれない

だからと言って棄権することは避けたい

ぜひ投票に行ってください

棄権することは文句言う権利を放棄することですので

棄権した人は文句は言えません(笑)

「どうせ・・誰がやっても~」

この言葉は、単なる責任逃れですよね

・・・

選挙に立候補した人の中に、選挙区を鞍替えした・・

そんな記事や言葉を目にし耳にします

この「くらがえ」の由来は~~

意外と色っぽい話しによく出てきますが

昔の遊女や芸者に語源があるからです

遊女の「ねぐらがえ」は「寝座替え」と書き

遊女の職業的な行動を指すのだそうです

そして「ね」が省略され「くらがえ」となったという説と

拘束のない芸者が、職場を変えるときの「くるわ替え」 

職場となる遊郭、つまりくるわを替えることから出た言葉

これが省略されて「くらがえ」になったという説

漢字で書くと「鞍替え」 文字から見ると~

コチコチのサムライ殿が、馬の鞍を変えると思いがちですが

実はこの漢字は後代の当て字なんだそうです

政治の世界にも廓言葉があったんですね

 

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枯野

2012年12月14日 | Weblog

 

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枯野

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 草木が枯れ果てた冬の野原のことを言います

枯れ一色に覆われた野は、人の目もなくひっそりと静まり返り

ただ風だけが吹き抜けてゆきます

「冬野」というと田畑を含めた広い意味で

荒涼とした景色を言いますが

枯野は何もない寂寞たる光景が広がるのみです

冬枯れの野には、でこぼこの地形がはっきりと見え

よりいっそう寂寥感がつのります

季語としては、実際の風景だったり、心象風景だったり

両方の意味で用いられます

そこに日差しが一筋当たっていたり

夕日が優しく照らしたりする光景は

枯れた野にも春を待つ兆しが感じられるものです 

「よく眠る夢の枯野が青むまで」 金子兜太

「火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ」 能村登四郎 

(枯野の写真がないので、庭のフユサンゴで代用します)

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南天の実

2012年12月13日 | Weblog

 

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南天の実

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 「難を転じて福となす」といわれる縁起の良い木

真っ赤な実は不浄を清め、純粋な気持ちで

物事に打ち込める活力を起こさせてくれる

エネルギーに満ち溢れています

古くからナンテンを玄関や門前に植えると

外からの邪気や災難を避けると信じられたり

葉は腐敗を防ぐとして、赤飯の上に飾られるなど

日本人の生活に密着しています

「見逃しは鵯(ひよどり)にもありし実南天」 田畑美穂女

「南天の一粒づつに碧き空」 稲岡 長 

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息白し

2012年12月12日 | Weblog

 

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息白し

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冬の朝、起きてすぐ窓を開け、は~っと息を吐き出し

寒さを確かめます、吐く息が白く立ち上り

一段と寒さが深まるのを感じます

「息白し」とは、吐く息の温度により

気温が下がった時、息に含まれる水分が

細かな水滴となって白く見えることを言います

こう書くと風情がないように見えますが

実際の息の白さは冬を実感させるものです

人に限らず、生き物すべてが吐く息は同じです

その光景が沢山句に読まれています

 

「息白く妻が問ふよく寝ねしやと」 日野草城

「息白くなるかと息を吐いて見し」 進藤草雨

「言葉はや息の白さとなりて消ゆ」 山下しげ人

 

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ポインセチア

2012年12月11日 | Weblog

 

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ポインセチア

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トウダイグサ科の常緑低木、メキシコや中南米が原産地です

和名は「猩猩木(しょうじょうぎ)」といいます

日本では主に温室で栽培され

枝先の苞葉が緋紅色となって花のように美しいですが

中心にある粒状の花そのものは地味で目立ちません

苞が白やピンク色などの品種も売られています

クリスマスが近くなると、鉢植えが沢山店頭に出回ります

すっかりクリスマスの花として定着しています

この名前は発見者のポインセットの名からとったのだそうです

 

「宴果てぬ猩猩木の緋に疲れ」 文挟夫佐恵

「ポインセチア燃え立つ部屋にひとりをり」 小室都美子

 

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