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その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

散り紅葉

2012年12月10日 | Weblog

 

 

初雪が降りしかも積雪しました

今日は朝一番でお出かけのためコメントがまた遅れます

帰り次第コメントしますよろしく

 

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散り紅葉

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ものさびしい晩秋の野山を飾った紅葉も初冬に入り

木枯らしや時雨を受けてはらはらと散りました

寒さも深まり、散り遅れて枝に残る紅葉を

「冬紅葉」「残る紅葉」といいますが、

風に舞い、雨や霜に濡れるモミジの葉は

一層鮮やかさを増し、風情があります

木の周りを絨毯のように敷き詰められたモミジ

渓流をさらさらと流れる紅葉は趣があります

「捨ててある帚をひろひ紅葉掃く」 三星山彦

「杉苔を埋め尽せし散紅葉」 高木桂史 

 

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週末コラム 7

2012年12月08日 | Weblog

 

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週末コラム 7

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「朝霧があれば晴れ」「夜露が多いのは晴れ」

「早朝に霜があれば、その日は晴れ」

これらは長野県に伝わる天気のことわざ

このようなことは全国的に色々ありますね

晴れて雲のない夜は、地球から宇宙空間に向かって

放射されるエネルギーの流れを妨げるものがないから

大地はしんしんと冷え込む

これを放射冷却といいます

霧や露や霜がよく現れるのは、晴天、静夜の結果です

従って、文頭のことわざは理論的にも正しいのだそうです

昔の人は体験的に物事の真実を見極めていたのですね

これから日に日に冷たい日が増えてきます

皆さまも風邪などひかないで、

残り少ない今年を元気にお過ごしください 

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枯れ芙蓉

2012年12月07日 | Weblog

 

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枯れ芙蓉

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 草のようですが、アオイ科の低木

夏から秋まで淡紅色や白色の花を咲かせ

冬にはドライフラワーのようになって種を宿しています

毛の密集した実が風に揺れて

ものさびしく見えますが、種はちゃんと大地に着地して

新しい命が芽吹くように大地に眠ります

 

「芙蓉枯れ枯るるもの枯れつくしたり」 富安風生

「枯れ芙蓉単身赴任もう終わり」 ゆきの咲く耶

 

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冬籠(ふゆごもり)

2012年12月06日 | Weblog

 

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冬籠

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 人や動物が冬の寒さを避けて

家や巣に籠っていることをさします

もともとは動植物の「冬籠」のことを指しましたが

今では人に対しても使われます

冬に気温が下がると生物の活動が鈍るのはもちろん

寒冷地では積雪も容赦なく

雪に閉ざされてやむなく籠ってしまいます 

「冬ごもり七曜めぐること早し」 日野草城

「薪をわる妹一人冬籠」 正岡子規 

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山眠る

2012年12月05日 | Weblog

 

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山眠る

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落葉し尽くした冬の山は静かで眠っているように見える

中国北宋の山水画家、郭煕(かくき)の「臥遊録(がゆうろく)」の

画論から季語になっています

山を擬人化したその一節は

「春山湛冶(たんや)にして笑う如く 夏山蒼翆にして滴るが如く

秋山明浄にして粧ふが如く 冬山惨淡として睡るが如し」と

春は「山笑う」夏は「山滴る」秋は「山粧う」冬は「山眠る」です

若芽が吹いた春山は笑っているようで

夏山は新緑が滴るように瑞々しくて

秋山は色付いた紅葉で粧い

冬山は眠ったように静かだということ

冬眠中の熊のように、春に目覚めるために

じっと精気を蓄えている様子が鮮明に浮かびます

四季それぞれに絶妙な表現ですね 

「炭竃に塗り込めし火や山眠る」 松本たかし

「利酒をふむとふくむや山眠る」 渡辺夏紀 

(写真は昨年新潟にて・・)

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冬木

2012年12月04日 | Weblog

 

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冬木

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 冬季に見る木全般を指します

特に木の大小や種類や葉の落ちた落葉樹と限らず

冬に咲く花木であってもよく、冬の寒気の中にあって

他の季節とは異なる凛然とした姿をしている木

「冬木」の文字を見るだけで、木の向こうの冬空

冷風までも実感することができる

日本人の繊細な表現です

冬木も裸木も皆冬の木ですが「寒木」はとくに

寒々しさが強く響きます 

 「わが書架へ午後は冬木の影二本」 大野林火

「節々に神を宿して冬欅」 藤本砧 

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初霜

2012年12月03日 | Weblog

 

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初霜

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その冬になって始めて降りた霜のこと

厳しい冬の訪れを知らせてくれる自然現象

田畑や庭にうっすらと降りた日は、吐く息も白く

いよいよ本格的な冬を覚悟し

身の引き締まる思いがします

霜は風がなく、よく晴れた寒い朝に生まれます

年々初霜の降る時期が遅くなってるような気がします

これからは足元でキラキラ光る朝日を感じながら

或いは木々の枝や枯れ草に白く輝く姿がうつくしいです

 

「初霜や物干し竿の節の上」 永井荷風

「初霜の来し上州と聞きしより」 稲畑汀子

  

 

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週末コラム 6

2012年12月01日 | Weblog

 

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週末コラム 6

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この時期旬の鳥といえば「翡翠(かわせみ)」

渓流の宝石とよばれ・・宝石のヒスイと同じ字を当てます

その美しい姿は人の心を魅了します

さっーと水に飛び込み、嘴で魚を捕まえて飛び出てきます

又水辺の虫などをくわえます

嘴で捕まえた小魚を止まり木に叩きつけて

動きを止めてから一気に頭から飲み込みます

繁殖期になると、雄が雌に捕まえた魚を捧げてプロポーズします

男性が女性に指輪を捧げながら膝まづきプロポーズする姿が

オーバーラップする光景です

青い鳥の姿は印象的で

構造色という、光の加減で青く見えるのですが

橙色の胸毛との対照的な姿は一度目にすると病みつきになり

この鳥をずっと追いかけ続けるカメラマンも多くいます

この時期は、木々の葉が少なくなって

明るい青色の羽が目につきやすく

小さな鳥で全長17cmほどで川岸の土の崖などに巣穴を作り

春先になるとうまく行けば4~7匹の雛の巣立ちに出会えます

枝に並ぶ姿は何とも美しいものです

 

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大根引(だいこひき)

2012年11月30日 | Weblog

 

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大根引

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大根の収穫のことを指します

晩秋から初冬の小春日の暖かい日に行います

両手で葉をつかんで畑から引き抜く様子から「大根を引く」といいます

俳句の語調リズムの関係や語呂の良さから「だいこ」と読みます

青首系は首が地表に出ているので

少し力を入れれば引き抜けます

たくあんなどに適した練馬大根、辛みが強い三浦大根は

白首系で根は地中深くもぐっているので

引き抜くにはコツがいります

ほかにも丸型で甘みのある聖護院大根や桜島大根

かっては家庭総出で行った大根引き

農家の庭先に積み上げられた土の付いた白い大きな根を

丁寧に洗う姿は冬の風物詩でした

「大根引大根で道を教へけり」 小林一茶

「大根引く大地の重さ感じつつ」 岡崎六鈴 

 

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八手の花

2012年11月29日 | Weblog

 

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八手の花

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末広がりで縁起がよい、常緑で葉が丈夫・・などから

邪悪な者の侵入を防ぐとして庭木にされたそうです

葉や茎には、サポニンが含まれ、去痰薬の原料になるそうです

又葉を刻んだものをお風呂に入れると

リュウマチに効果があるそうです

花は目立たないけれど、光沢のある葉と

丸く集まった細かなレースのような花

このコントラストが見飽きない

身近にある花ですが、意外と花の時期を見過ごすことが多い

「用事とは日暮れに多し花八ッ手」 手塚美佐

「八ッ手散る楽譜の音符散るごとく」 竹下しづの女 

 

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