生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

PTCD抜けてました・・・

2019-06-12 16:37:09 | 移植後10年以降
久しぶりの投稿です。

体調は落ち着いており4カ月に1回のPTCDチューブ交換を行っていました。

6月の一週目金曜日に次の交換の予定でしたが、今回の皮膚の縫い付けは全くほどけなかったので安心しきっていました。

その月曜日から挿入部の皮下に変な盛り上がりと、朝にバックをつないても胆汁が出てきません。腹圧をかけても全然出てこないので、”暑くなって、脱水でまた粘度が上がって詰まったかな?”程度に考え仕事へ。

 職場で注射器で陰圧をかけてみると、まったく胆汁が出てこない・・・

 生理食塩水で押してみると、腹壁に広がるような冷感が・・・

”やばっ 抜けてる?”

主治医に連絡し、外来受診。

透視室で確認すると、皮下にチューブが絡まって、先端部分がほとんど抜けている状態。

ガイドワイヤーでつついてみると、先端部が皮下で引っ掛かり進まない。

”抜けてるね・・・”の言葉に”マジですか・・”のやりとり。

しばらく沈黙が・・・

入れて3年経過しているので、おそらく瘻孔化していると考えているので、もう少し先端部を探してみると、突然肝臓のほうに先端が進んでいきました。

以前に入っていたチューブと同じ方向でしたので、主治医と確認し”チューブ入れてみましょう”となり、慎重に押し込んだら、見事復帰しました。

”ほっ・・・・よかった”

造影剤で、内腔を確認し写真を撮って交換終了。

しばらく粘調度の高い胆汁が出てきて、流れが滞りましたが、今は大丈夫です。

脱水で粘度が上がっていたのは事実でしたが、抜けているとは・・・

念のため、抗生剤を2日間内服し、週末に採血を行い異常値のないことを確認。

無事交換が終了となりました。

また、新しいところから刺すのは、怖いので・・・  よかった。