労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

2024年3月に読んだ本

2024-04-10 | 📖いい本読んでます?
【10🏃Run2-15 6.73km 41:087 宮崎観光ホテル~大淀川東向き】 3月の読書メーター 読んだ本の数:9 読んだページ数:3218 1日のページ数:103ページ

砂漠 (実業之日本社文庫)砂漠 (実業之日本社文庫)
読了日:03月04日 著者:伊坂 幸太郎
 仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。
☆☆☆ 大学生の人間関係や出来事への反応など瑞々しすぎると思いつつ、まんまとプロットで欺されたが、そこがやはり伊坂ワールド。時間軸の使い方が、この人はほんまにヤバい!

過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)
読了日:03月06日 著者:宮部 みゆき
 早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。
☆★★ ないやろ~ってな物語りながら、「ありかな?」って思わせるのが宮部みゆき。やるせなさが辛い…。

三国志 5の巻 八魁の星 (ハルキ文庫 き 3-5 時代小説文庫)三国志 5の巻 八魁の星 (ハルキ文庫 き 3-5 時代小説文庫)
読了日:03月10日 著者:北方 謙三
 強大な袁紹軍を官渡の戦いで退けた曹操は、河北四州の制圧に乗り出す。軍勢を立て直した袁紹との再戦にも勝利し、曹操は敵の本陣である黎陽を目指す。突然の袁紹の死亡、そしてそれに伴う袁家の跡目争いが、曹操の追い風となる。暗殺された孫策の遺志を継いだ孫権は、周瑜とともに江夏を攻める決意をする。そして劉備は、放浪の軍師・徐庶と出会い、曹操軍の精鋭と対峙していく……。
☆☆★ われわれ労働組合として経営側と賃上げなどの団体交渉に臨むが、そこには戦術だけでなく、いかに戦術の幹となる戦略が大切か。そういった点で、これまでの戦い方の転換点になるのがこの巻だ。史実とその演出だけではなく、そろそろ、そっちでめっちゃお勉強になりそうな予感が❗

悼む人 上 (文春文庫 て 7-2)悼む人 上 (文春文庫 て 7-2)
読了日:03月16日 著者:天童 荒太
 不慮の事故を遂げた人を「悼む」ため、全国を放浪する坂築静人を軸に物語は展開される。なぜ静人は「悼む」のかは上巻ではまだ明らかにされない。雑誌記者蒔野、静人の母巡子、夫を殺害した女性倖世の物語が静人の「悼む」行為とからめさせながら展開していく。 ☆☆★ 「悼む」という行為の意味が理解できないまま、読む自分と同じように、物語の中でもその疑問を抱えた人たちが翻弄されている。どこに惹かれるのか解らないまま無性にのめり込んで一気に読んでしまった。

悼む人 下 (文春文庫 て 7-3)悼む人 下 (文春文庫 て 7-3)
読了日:03月22日 著者:天童 荒太
 「この方は生前、誰を愛し、誰に愛されたでしょうか? どんなことで感謝されたことがあったでしょうか?」。静人の問いかけは彼を巡る人々を変えていく。家族との確執、死別の葛藤、自らを縛りつける“亡霊”との対決、思いがけぬ愛。そして死の枕辺で、新たな命が……。静かな感動が心に満ちるラスト!  ☆☆★ 上下巻、一気に読了。この作品のどこに惹かれたのかはいまだにわからない。しかしなぜか心の深いところに響く。

52ヘルツのクジラたち (中公文庫 ま 55-1)52ヘルツのクジラたち (中公文庫 ま 55-1)
読了日:03月23日 著者:町田 そのこ
 52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、魂の物語が生まれる。2021年本屋大賞第1位! ☆☆☆ 映画を観てから原作を読みたくなって。冒頭は映画のノベライズかと思うほどおんなじだったが、中盤位からの展開としては映画はキャスティング含めて手がかなり加えられていたことを知った。原作の方がリアリティがあって、そして感動が深い。

アゲイン~私と死神の300日~ (TO文庫)アゲイン~私と死神の300日~ (TO文庫)読了日:03月24日 著者:村山仁志
 もし、目覚めると自分は死んでいて、どこの誰かもわからなくなっていたら!?彼女がまさにそうだった。どうやら自分は、元OLの幽霊らしい。しかも、冷酷無比の美しい死神から、魂が消えるまで残り300日だと宣告される。何もわからないまま消滅したくない!仕事、家族、恋人ー人生を取り戻す孤独な旅が始まった!やがて、その強い思いは奇蹟を生み出す。 ★★★ 文章に無駄な描写が多用されていて、展開がもたついて、読んでてイライラする。話し自体も突拍子もないわりにリアルでないし。若い作家かと思いきや、1968年生まれの人だったので、よけいに呆れてしまった…。

AX アックス (角川文庫)AX アックス (角川文庫)
読了日:03月27日 著者:伊坂 幸太郎
 「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。 ☆☆☆ 伊坂幸太郎の殺し屋シリーズといえば「グラスホッパー (角川文庫)」、「マリアビートル (角川文庫)」と来るが、その堂々たる続編がこれだ。恐妻家のサラリーマンである主人公の圧倒的強さが容赦ない。「蟷螂の斧を見くびるな」が深い。殺し屋シリーズの最新刊「777」は、マリアビートルの七尾が再び登場だそうだが、まだ文庫本化されていないけど、楽しみだなあ。

三国志 (6の巻) (ハルキ文庫 き 3-6 時代小説文庫)三国志 (6の巻) (ハルキ文庫 き 3-6 時代小説文庫)
読了日:03月30日 著者:北方 謙三
 曹操の烏丸への北伐が成功し、荊州が南征に怯えるなか、劉備は新たな軍師を求め隆中を訪れる。そこに住むのは諸葛亮孔明――〝臥竜〟と呼ばれ静謐な竹林に独りで暮らす青年に、熱く志を語る劉備。その出会いは、動乱の大地に大きな光を放つ。周瑜が築き上げた水軍を率い、ついに仇敵・黄祖討伐に向かう孫権。そして、曹操は三十万の最大軍勢で荊州と劉備を追いつめていく……。 ☆☆★ 6巻でようやく諸葛亮「孔明」が登場し、展開が大きく動き出す。劉備と諸葛孔明との出会い方が感動的だった!

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