Blog・連句の部屋

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せっかち歌仙・その18「春林の巻」

2008年02月25日 | せっかち歌仙
       
参加者=茶目猫・ 晩菊 ・ 紅蓮 ・ 長者巻 ・ 逐電・良流娯 ・ 少艶

発句......春林や 転がるやうな 笑ひ声   (茶目猫)         
脇句......余寒(よかん) 吹き飛ぶ 娘盛りよ  (晩菊)         
第三......渚にて 帰雁の群れを 見送らん  (紅蓮)     
4...........茜に染まり 鐘の音渡る       (長者巻)
5(月)...月あかく 香具師(やし)堂々の ゾリンゲン  (逐電)
6............鼻に綿菓子 嬉し秋の夜      (良流娯)
(初折裏)
7............長生きも 芸のうちかや 山粧う   (少艶)
8............「時は過ぎる」と シャンソン歌ひ   (紅)   
9............凍滝に 想いひとまず 預けたり   (晩)  
10...........封印を解く 文の来たりて       (茶)   
11...........送信を ためらう友の 背中押し   (良)    
12...........艶福家にて  教頭先生        (逐)    
13(月)..風涼し 受月浮かび 盃を愛で     (長)   
14...........釣瓶落しの 魯山人かな        (少)    
15..........柿照りの 一日古刹に 遊びをり   (茶)   
16..........静けさの中 家路を辿る        (晩)   
17(花)..遠来の 客待ちわびて 花の宴    (紅) 
18..........古道を行きて 雛流したり       (長)   
(名残折表)
19..........すもう字の ごとき実印  春愁     (逐)    
20..........声には出さず チェストと叫び     (良)    
21..........吾輩は あの有名な 名無し猫  (少)    
22..........麦酒を飲んで 夢心地かな      (紅)   
23..........目覚めても 尚酔い残る 昼下がり   (晩)    
24..........ゼブラゾーンに 影のゆらゆら    (茶)    
25..........鍵盤で 喜び語る ピアニスト    (良)   
26..........望遠鏡で  のぞく番長        (逐)   
27..........雨だれの 甘い囁き 雨宿り     (長)   
28..........石をも穿つ 消えぬ足跡        (少)   
29(月)..波音の 砂洲に沁み込む 十三夜   (茶)   
30..........浜風静か 紅葉且つ散る        (晩)    
(名残折裏)
31..........天高し 一眼レフが 旅の友     (紅)    
32..........お堂に一夜 節に一条(ひとすじ)   (長)   
33..........地卵が 地蛸の御礼 邑の春       (逐)    
34..........無心にさがす 白のげんげん     (良)    
35(花)..念力や 花七色に 化粧せん    (少)   
36..........辻に人待つ 春夕べかな       (茶)

<2008年2月25日~3月16日>