チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

最後の言葉

2005-03-01 23:06:11 | Weblog
 あっという間に過ぎた5年。今取組んでいるプロジェクトができた時から一緒に仕事をさせてもらい、その間いつもその存在が気になっていた上司の送別会があった。

 大局的にものを見て、戦略的な思考ができ、仕事の動かし方をとてもよく心得ていて、前例がないようなプロジェクトに取組むときに何度もリーダーとして指名され、豊富な経験を積んできた人。

 調和を重んじ、フェアであることをとても大切にする。組織を作ることも上手なため彼がリーダーになるとその組織はすぐに大きくなっていく。体調がよく、周囲の環境がもう少し整って入れば間違いなく組織の中でもっとポジションをあげていた人だと思う。

 こんな上司と5年間いっしょに過ごせたのは、私にとってとても貴重な経験であったし、多くのことを学ばせてくれた。

 送別会で上司が3つの言葉を最後にくれた。
1 細心かつ大胆であることが大切
2 軸をぶらさない
3 迷ってもまず継続する

 振り返ってみれば、時に上司も理不尽に思えるようなことをいったり、何にこだわっているのか理解できない指示を出すこともあった。でも、これは3つの言葉からすれば一環している内容だったように思う。そう考えると、あらためて素晴らしい上司であったと今は強く感じている。

 それでも上司との関わりは楽しいことばかりでなく苦しいことのほうが多かったかもしれない。私自身の性格の問題から上司と対立することもしばしばあった。嫌われようと全く思っていなかったのと同じくらい好かれようとも思っていなかったから、自分の思ったことを遠慮なくぶつけていた。そしてそんな時はいつも「この人を絶対超えてやる」と思っていた。

 もっと私自身が素直であったらさらに深い学びがあったかもしれないが、そうではないにしても真剣に関わりあえたことから学んだことは大きい。最後の3つの言葉をこれから強く意識していきたいと思っている。

 人はいなくなって初めてその人の大切さ、貴重さを知るとあらためて思った。