
今晩の食事は牛角で食べました。4人で食事をして¥11,000は安いですよね。味も悪くはないですし、「喜んで!」という声が飛び交う店の雰囲気はいいですし、店員さんの明るい笑顔や声はとても気持がいいです。
隣のテーブルには、中学生、小学生、幼稚園のくらいの3人の子供のいる家族が食事をしていました。3人とも男の子で、網の上に山のようにおかれた肉やソーセージがあっという間になくなります。こども達はとても美味しそうに食べ、焼き役のお父さんも忙しそうにしながらも楽しそうでした。それを見ているお母さんもとても明るい表情をしていました。
「おい、肉食べ過ぎや!もう少ししっかり噛め、すぐに飲み込んだらもったいないやろ。肉ばっかり食べないでごはんもちゃんと食べろ!」
こんな言葉を今日は一度も耳にしませんでしたが、これでは、肉を食べにきているのか、食べてはいけないのかわからず、子供もかわいそうですよね。
食べ盛りの子供がいるような家庭では牛角はとても有難い場所だとあらためて感じました。最近は安い焼肉チェーンも増えてきましたが、牛角やそのようなチェーンがなければ家族がお腹一杯焼肉を食べることはなかなかできないですよね。
実は、牛角に今晩食事に行ったのは『想い 三茶の焼肉、世界をめざす』西山知義著、Ameba Booksを読んだからです。
西山さんは牛角の創業者で、現在は「am/pm」「成城石井」の経営をしている、レックス・ホールディングの社長です。
1966年生まれ現在39歳の西山さんは、大学中退後1998年に牛角を始めるまでは苦労をし、失敗をしながら不動産会社の経営をしていました。
ある時、ベンチャー起業家の集まりに参加し、そこで「差別化」という言葉に出会い、自分のやっている不動産ビジネスには何の差別化もないこと、日々ハウスメーカーへの接待をしてその見返りとして仕事をもらっていい気になっていたことに気がついたそうです。
そして、差別化を図るのは不動産業では難しいと感じ、自分に何ができるか、自分は何が得意かを考えている時に、ふとしたきっかけで焼肉屋に出会い、このビジネスにはいったようです。
西山社長の成功要因はいくつもあり、差別化から生まれているものも多くありますが、違った切り口から見ると次のような点だと感じました。
1. 熱い想い~商売通じて素晴らしい価値を提供する。そして商売を成功させる、ビジネスを大きくするという強い想いです。
・最初の店を開く時に「日本一お客様に喜ばれる焼肉チェーンをつくりたい。ブランド牛のようにおいしい肉を、一皿490円くらいで出したい」という想いを持ち、「当社も人件費を削り、販売管理費を削って、できるだけ安く出せるように努力している、お肉やさんも八百屋さんもできるだけ頑張っていただいて、チームでとこよりも安くていい商品をお客様に提供しましょう」と粘り強く説得を続けた。
・「人を驚かせたい」「喜んでいただきたい」という願望、それは「自分が生きていることの価値を周りの人達に伝えたい」という想いを持ち、それをあきらめなかった。
2. 持てるものの最大限の活用~お客様やパートナー(アルバイトの呼び名)の活用と、人が持てる能力の活用
・1店目を開店した時、店のサービスに悪口を言って下さったお客様には300円をお支払いするというサービスをし、その苦情をサービスの改善につなげていった。
・職人不在、アルバイト主体のビジネスの仕組みを作るとともに「アルバイトでも、店の理念に共感してもらい、我々は何のために仕事をするのかということを理解してもらった上で働いてもらう」「パートナーとは、自分でものを考え、行動し、解決していく、かけがえのない人」「パートナーの成長を具体的に支えるため、徹底して社内の評価制度を構築した」
・「何ごとにつけ「自分はできない」と漠然と思っている人間は、それを言い訳にする。しかし、少なくとも私は、「どうすればできるか」と自身に問いかけ続ける」
牛角は、そのリーズナブルな値段で食事を提供することを通じ子供達を育て、会社の中で感動を通じて人を育て、そして結果としてお客様、パートナーの力で会社自体も育っていく、そんなことが成り立っているんだと感じました。
私もこんな会社を作りたいです。
隣のテーブルには、中学生、小学生、幼稚園のくらいの3人の子供のいる家族が食事をしていました。3人とも男の子で、網の上に山のようにおかれた肉やソーセージがあっという間になくなります。こども達はとても美味しそうに食べ、焼き役のお父さんも忙しそうにしながらも楽しそうでした。それを見ているお母さんもとても明るい表情をしていました。
「おい、肉食べ過ぎや!もう少ししっかり噛め、すぐに飲み込んだらもったいないやろ。肉ばっかり食べないでごはんもちゃんと食べろ!」
こんな言葉を今日は一度も耳にしませんでしたが、これでは、肉を食べにきているのか、食べてはいけないのかわからず、子供もかわいそうですよね。
食べ盛りの子供がいるような家庭では牛角はとても有難い場所だとあらためて感じました。最近は安い焼肉チェーンも増えてきましたが、牛角やそのようなチェーンがなければ家族がお腹一杯焼肉を食べることはなかなかできないですよね。
実は、牛角に今晩食事に行ったのは『想い 三茶の焼肉、世界をめざす』西山知義著、Ameba Booksを読んだからです。
西山さんは牛角の創業者で、現在は「am/pm」「成城石井」の経営をしている、レックス・ホールディングの社長です。
1966年生まれ現在39歳の西山さんは、大学中退後1998年に牛角を始めるまでは苦労をし、失敗をしながら不動産会社の経営をしていました。
ある時、ベンチャー起業家の集まりに参加し、そこで「差別化」という言葉に出会い、自分のやっている不動産ビジネスには何の差別化もないこと、日々ハウスメーカーへの接待をしてその見返りとして仕事をもらっていい気になっていたことに気がついたそうです。
そして、差別化を図るのは不動産業では難しいと感じ、自分に何ができるか、自分は何が得意かを考えている時に、ふとしたきっかけで焼肉屋に出会い、このビジネスにはいったようです。
西山社長の成功要因はいくつもあり、差別化から生まれているものも多くありますが、違った切り口から見ると次のような点だと感じました。
1. 熱い想い~商売通じて素晴らしい価値を提供する。そして商売を成功させる、ビジネスを大きくするという強い想いです。
・最初の店を開く時に「日本一お客様に喜ばれる焼肉チェーンをつくりたい。ブランド牛のようにおいしい肉を、一皿490円くらいで出したい」という想いを持ち、「当社も人件費を削り、販売管理費を削って、できるだけ安く出せるように努力している、お肉やさんも八百屋さんもできるだけ頑張っていただいて、チームでとこよりも安くていい商品をお客様に提供しましょう」と粘り強く説得を続けた。
・「人を驚かせたい」「喜んでいただきたい」という願望、それは「自分が生きていることの価値を周りの人達に伝えたい」という想いを持ち、それをあきらめなかった。
2. 持てるものの最大限の活用~お客様やパートナー(アルバイトの呼び名)の活用と、人が持てる能力の活用
・1店目を開店した時、店のサービスに悪口を言って下さったお客様には300円をお支払いするというサービスをし、その苦情をサービスの改善につなげていった。
・職人不在、アルバイト主体のビジネスの仕組みを作るとともに「アルバイトでも、店の理念に共感してもらい、我々は何のために仕事をするのかということを理解してもらった上で働いてもらう」「パートナーとは、自分でものを考え、行動し、解決していく、かけがえのない人」「パートナーの成長を具体的に支えるため、徹底して社内の評価制度を構築した」
・「何ごとにつけ「自分はできない」と漠然と思っている人間は、それを言い訳にする。しかし、少なくとも私は、「どうすればできるか」と自身に問いかけ続ける」
牛角は、そのリーズナブルな値段で食事を提供することを通じ子供達を育て、会社の中で感動を通じて人を育て、そして結果としてお客様、パートナーの力で会社自体も育っていく、そんなことが成り立っているんだと感じました。
私もこんな会社を作りたいです。