弓道教室に入って、今日で5回目になります。
最初は、正座とか礼の仕方を習いました。
そして、すり足での歩き方など。
道場の出入りも、入るときは左足からで、出るときは右足からになります。
さて、最初は基本動作を習いました。
射法八節といいまして、足踏み、胴造り、弓構え、打ち起こし、引き分け、会、離れ、残心(残身) と、8つの行程があります。
先ずは、上の図のような感じで習いました。
まあ、図を見てみれば簡単そうに見えるかも知れませんが、これが中々どうして…。
一番最初は、弓も持たずに、先ずは形からです。
そして、弓を持たして貰い、同じような稽古。
勿論、ゆるんだ弓の弦を張る事も教わりましたよ。
自分の道具は、自分で調整しなければなりません。
そして、次は弓と矢を持っての動作など…。
こうして、一つ一つ道具が増える度に、動作がぎこちなくなります。
やはり、基本動作がしっかり出来てないと、上手く矢を放つ事なんてもってのほかと言うことですね。
さて、今日は初めて『弓(ゆ)かけ』を装着しました。(トップの写真)
弓かけの下には、『したがけ』と言うものを付けます。
かけ紐は、こんな感じで付けますよ。
さてさて、この弓かけを付けて、弓を引こう物なら矢は落とすは、射法八節の形は崩れるやらで大変です。
そして、上の図のように、射法八節の中に細かい動作が入ってくるんですよ。
どんな風になるかというと、下記に記したようにです。
1.足踏み
射位にたち、両足を踏み開く動作です。
まず的の方を見ながら左足を半歩開きます。
次に右足も開くのですが、このとき『的を見たまま、右足を一たん左足に引きつけ、その後扇形に一足で踏み開く』方法と、
『目を足元に移して、右足を左足に引きつけず、半歩踏み開く』方法の2種類あります。
どちらにしても開いたときの足の間隔は『自己の矢束』とし、その角度は約60度とされています。
一番安定する体勢ですね。
2.胴造り
重心を腰の中央に置き、心気を丹田におさめます。
このとき、矢をつがえたら、弓の本弭(もとはず:弓の一番下のところ)は左膝頭におき、右手は右腰にとります。
『丹田』とは、おへそのちょっと下あたりのことを言います。
”元気が集まるところ”らしいけどほんとかな??
3.弓構え
右手を取懸け(とりかけ)、手の内を整え、物見(ものみ)をします。
正面を向き、親指の付け根のあたりにある弦枕(つるまくら)に弦を懸け、中指で親指を押さえて人さし指を添えます。
これを取懸けと言います。
『手の内』は弓を持つ左手の握り方のことですが、これが実は弓を引く上で最大のポイント
というか、むずかしいとこなんでございます。
なんせ、この手の内の握り方ひとつで弓の働きがかわり、結果、矢の速度、貫徹力、飛翔力、集中力などなどに、もろに影響してくるというところなのでございますよ。
永遠の課題
4.打ち起こし
弓矢を持った両手を額のやや上まで打起します。
打起しには、弓構えの位置からそのまま両拳を同じ高さに打起す『正面打起し』と、
”斜面の弓構え”からそのまま左斜面に打起す『斜面打起し』の2通りがあります。
両肩はつられて上がってこないよう注意が必要です。
5.引き分け
打ち起こしから左右均等に引き分けていきます。
引分けには『正面に打起こし、大三で止めずに引分ける』方法と、『正面に打起こし、大三をとって引分ける』方法、『左斜面に打起こし、途中止めずに、あるいは”三分の二”をとって引分ける』方法の三つがあります。
いずれにしても、矢は体と平行に運び、水平を保ちつつ、左右均等に引分けます。
このとき左手は的に向かって押し、右手は右肩先まで引いて、矢は頬につくように(頬づけ)、口のあたり(口割り)で引きおさめ、弦は軽く胸部につけて(胸弦)縦横十文字を作ります。
6.会
形は引分けの完成形ですが、止まっているわけではありません。
ずーーっと天地左右に伸張し、発射の機を熟させます。
ここでは書ききれないのですが、実はここでもただ引くのではなく、『詰合い(つめあい)』『伸合い(のびあい)』『五重十文字』ということが意識され、弓を引く上でとても重要なポイントだったりするわけです。
あぁ、ムズカシねー。
7.離れ
離れは、あくまでも『自然に離れる』のであって、『離す』のでも『離される』のでもありません。(ふ、深い)
会で天地左右に伸張しつづけ、しつづけ、しつづけて~ … 機が熟して自然と離れるのが理想。
と言うのは簡単だけど、実際は、『会で引きすぎて伸びる余地なし』だったり『えいっ、とむりやり離しちゃったり』反対に『引ききれずに弓の力に負けて離されちゃったり』、ほんとにもぅ、いろいろいろいろ…。
気持ち良い離れが出せたときというのは、やはり中る(あたる)確立も高いです。
8.残心(残身)
射は『離れ』で終わったわけではありません。
なお残されたものがあり、それを精神でいえば『残心』、形でいえば『残身』となります。
残身(心)の後、弓を倒し(弓倒し:ゆだおし)、物見(ものみ)を静かに戻し、足をとじます。
これで一射、ひきおわりました。
長いですね~。
でも、それぞれやることいっぱい、しかも深い。
ホントに、この『射法八節』の中には、細かいことが色々とあるんですよ。
これが、すんなり出来たら、しめたものって思いでしょうが、これが中々…。
弓道って、奥が深いです。
さて、弓道教室の終わりが9時頃となり、お腹がペコペコ。
ぐっさん所で、オムソバとノンアルコールビール。
美味しかった~。
あっ、今朝は朝練もしましたよ。
この辺でも、コスモスがチラホラと…。
今年は、咲くのが早いような気がしますね。
走行距離 30km