ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

1日外出録ハンチョウは幸せのありかをしみじみ感じさせてくれる傑作

2017年09月06日 | 絵日記

 

1日外出録ハンチョウ(2) (ヤングマガジンコミックス)
萩原天晴
講談社

本日発売の萩原天晴先生、「1日外出録ハンチョウ」2巻を読みました。

面白かったです。しみじみ笑いました。

地下強制労働施設からの1日外出。通常なら数年に一度という貴重なこの24時間をどう楽しむかがテーマのこの作品、更にパワーアップして読者をハンチョウワールドに引き込みます。

一話完結短編集の本巻の最高傑作はやはりカレー回。

濃緑生い茂る山中で一人、母親が作ってくれていた実家カレーを再現しようと試行錯誤するハンチョウ。

これだけ見れば感動作のプロットですが、悪魔的な演出で腹筋が千切れるレベルの抱腹絶倒が読者を襲います。

ゲラゲラ笑いながら最後に心に残る強烈に残るメッセージ。

幸せは何でもない日常の中にこそある。

もし自分が漫画を描くならこんな作品を描きたい、そう思わせる傑作です。