ひのっき

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三浦しをん「まほろ駅前狂騒曲」

2017年09月24日 | 絵日記
まほろ駅前狂騒曲 (文春文庫)
三浦しをん
文藝春秋

三浦しをん先生の「まほろ駅前狂騒曲」を読みました。

面白かったです。

主人公の二人の便利屋は、それぞれの過去から子供に対する深いトラウマを抱えています。

そんな二人が4歳の女の子を1ヶ月半もの期間、預かることになりました。

次々と巻き起こる事件やトラブルの中、二人はトラウマを乗り越え子供を無事預かり切ることができるのか!…というお話。

偽装や虐待などテーマは重いのですが、ユーモア溢れるセリフ回しと軽妙洒脱な文体で、スイスイとテンポよく読み進められます。

様々な事情で欠けてしまったそれぞれの心、欠片を寄せ合い再生に挑む魂の救済の物語です。