ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

「将棋めし」は食事の力を熱く描く良作

2017年09月08日 | 絵日記
将棋めし 1 (コミックフラッパー)
松本渚
KADOKAWA / メディアファクトリー

松本渚先生の「将棋めし」を読みました。

面白かったです。勉強になりました。

対局中、脳で大量のカロリーを消費するプロ棋士。一局で体重が数キロ減ることも珍しくありません。

十数時間にも渡る激しい頭脳戦を制するためには、対局中の食事は大きな戦力。 重要な局面でいかに脳にエネルギーを送り込むかの戦略、それが疑似戦争ゲームである将棋の兵站となります。

エネルギー化は遅いが長時間の戦闘に耐える体力を供給する肉類と、短時間での燃料供給が可能な炭水化物。集中力を高めるチョコレートと脳へのダイレクトな糖分供給を実現するブドウ糖。ゲン担ぎのカツ丼と棋士と言えばの鰻丼。

様々な将棋めしが対局の趨勢をも動かす様子が丁寧に描かれます。

広瀬章人八段監修の将棋シーンも本格的で迫力十分。

腹が減っては戦ができぬ、食事の力を実感させてくれる良作です。