さいきんの流星光
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『ZUBA!』下描き中



むかし読んだ麻雀マンガに、こういうセリフがありました。

「勝負に勝つコツは、水の入った洗面器に顔をつけて、
 その顔をぜったに上げないことだ」

このセリフは、主人公の麻雀雑誌の編集者が、20年間無敗をほこる勝負師に
「無敗の秘訣はありますか?」
と質問したときの答えだったと思います。
(能條 純一『風牌にふかれて』です)
記憶があいまいなので、間違っているかも知れませんが…。

実は、僕も机に向かっていて、「水の張った洗面器」を思うことがあります。
それは、集中力に関することです。
例えばある日ある時、ふと気がつくと、上手く集中できている。
仕事がいい感じに進む。
そんなとき、気を良くして、ちょっと休憩したりします。
そうすると、その後、数時間に渡って、
あるいは、寝るまでの間ずっと、いっさい仕事に入れなくなってしまう事があります。
休憩をとって、気持ちを仕事から離したのが悪かった…。
水の入った洗面器から、顔を上げたのが悪かったのです。

麻雀の勝負に関しては、同じような話を聞きます。
勝負の最中、盤面に集中するのが苦しくなって、
ちょっと目を離して、対面の人の後ろの風景を見てしまった。
その瞬間、集中力が切れてペースが乱れて大敗してしまった、という話です。

麻雀とマンガは、ぜんぜん違うのかも知れませんけど、
通じるものがあるのかなぁと思いました。

集中力、う~む…今のとこ僕にとっては最大の難敵です。
自分の集中力を、自由に操作できるようになった時、
はじめて、自分はプロであると胸を張って言えるんでしょうねー。

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『ZUBA!』原稿中



実は、きのう、図書館へ行ってきました。
ネーム中でしたが、気になってスッキリしないので
こりゃ行ってきちゃった方が仕事がはかどる(それは口実)と思い、
行ってきました。

でも、荻窪駅前の図書館ではなく、
家からすぐのところにある西荻図書館にしました。
にしおぎ図書館は、中央図書館よりもこぢんまりとしていて、蔵書量も少なめです。
それに、館内にある「ジャンル案内板」に書いてあるのと、
微妙に本棚の位置がちがう…?

なんか、よく分かりませんでしたが、また借りてきました。
5冊。

今回は、エッセイ・ドキュメンタリー中心ですな。
小説は一冊。
忙しいなか読むので、短編集を選んでみました。

       ◇       ◇       ◇

『ZUBA!』はネームのOKが出ましたので、原稿に入ります。
予定より1日遅れてます。
少しだけ頑張ります。





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『ZUBA!』原稿中



『ZUBA!』のネーム、やっと終わりました。
ファックスで送って、あとは返事待ちです。
それにしても返事が遅いな。
ファックス届いていることに、気づいてくれてないんだろうか。

待ちの間に、あらたに来たマンガの原作が届きました。
前回、「終末予言マンガ」の時のページ割りした原作が、
とても楽だったので、
「ああいう風にしてくれたら、とても楽です」
と編集さんに伝えたら、やってくれました。
ちゃんとページごとに原作を分けてあります。
25ページ分です。

これは楽ですよ。
この通りネームを切っていけば、ページがオーバーすることがないんですから。
しかし、5日~10日までの間にラフ・ネームが欲しいという要望。
うひぃ…キツイ。
でも、キツイことをやっていかなきゃ、ここ3週間のスケジュールはこなせない。
10日までにネームを上げるつもりで頑張ろう。

今回もキャラ設定が決まっているようでした。
また、同じ人がキャラデザインしたんだな。
上手いねぇ、水木繁さんは。

このマンガ、『中世マンガ』とでも名づけておきましょう。
18世紀のお話。
時代考証が大変…とか思ったけど、
僕は大変ズルイ方法を思いついてしまいました。
他の漫画家さんもやってるかも知れませんが、
まず、同時代に生きた有名な人を探すのです。
そんで、その人が出てる映画のDVDを入手して、
画面をガンガンプリントアウトしてしまうのですよ!
もちろんトレースはマズイですよ。
でも、僕なんかが調べるよりも、ハリウッド映画のスタッフが調べたものの方がどんなにか確かですからね~。

今回は18世紀だから、ドンピシャなのがモーツァルト。
ありますよ、ウチにも『アマデウス』が。
これでカンペキです。

さ、ネームの返事が来るまでは『経済学マンガ』の下描きを、
できるところまで進めます。
どんどん進めるのです。


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