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むかし読んだ麻雀マンガに、こういうセリフがありました。
「勝負に勝つコツは、水の入った洗面器に顔をつけて、
その顔をぜったに上げないことだ」
このセリフは、主人公の麻雀雑誌の編集者が、20年間無敗をほこる勝負師に
「無敗の秘訣はありますか?」
と質問したときの答えだったと思います。
(能條 純一『風牌にふかれて』です)
記憶があいまいなので、間違っているかも知れませんが…。
実は、僕も机に向かっていて、「水の張った洗面器」を思うことがあります。
それは、集中力に関することです。
例えばある日ある時、ふと気がつくと、上手く集中できている。
仕事がいい感じに進む。
そんなとき、気を良くして、ちょっと休憩したりします。
そうすると、その後、数時間に渡って、
あるいは、寝るまでの間ずっと、いっさい仕事に入れなくなってしまう事があります。
休憩をとって、気持ちを仕事から離したのが悪かった…。
水の入った洗面器から、顔を上げたのが悪かったのです。
麻雀の勝負に関しては、同じような話を聞きます。
勝負の最中、盤面に集中するのが苦しくなって、
ちょっと目を離して、対面の人の後ろの風景を見てしまった。
その瞬間、集中力が切れてペースが乱れて大敗してしまった、という話です。
麻雀とマンガは、ぜんぜん違うのかも知れませんけど、
通じるものがあるのかなぁと思いました。
集中力、う~む…今のとこ僕にとっては最大の難敵です。
自分の集中力を、自由に操作できるようになった時、
はじめて、自分はプロであると胸を張って言えるんでしょうねー。