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肥宝館 -貧すれば丼する-

【浜松町】 ハちゃんラーメン「特製醤油(1350円)+牡蠣バター和え玉(450円)」

名門「ほん田」料理長の独立店

JR浜松町駅の北口を出て、文化放送と浜松スクエアの間の路地を新橋方面に歩いて2分ほど。2023年4月2日にオープンした「ハちゃんラーメン」へ。コチラは行列店「麺処ほん田」に9年間在籍し、料理長も務めたベトナム出身のハさんの独立店だ。なので屋号は漢数字の八ではなく、カタカナの「ハ」で「はちゃん」と読む。

かつて東十条店が本店だった頃によくお見かけした本田店主の右腕だ。その経歴から言わずもがな連日大盛況。行列時はまず先に店内で食券を購入してから店の前に並んで待つシステムである。店内はカウンター6席と2人がけテーブル2卓の計10席。麺メニューはラーメンと昆布水つけ麺が、それぞれ醤油と塩をラインナップしている。

このほか「まぜそば」や味付きの替玉「和え玉」も用意。ラーメンは手打ち麺に変更も可能とのこと。またライス、チャーシューご飯、卵かけご飯、角煮トロ飯といった飯モノに加え、ベトナム料理の「バインミー」「ベトナム焼き春巻き」と、ベトナムで最もポピュラーなビール「333(バーバーバー)」も提供しているのが面白い。

今回は「特製醤油(1350円)」に加え、この日限定「牡蠣バターの和え玉(450円)」の文字を券売機に見つけ思わずポチリ。なお「特製」は鴨ロース1枚と豚チャーシュー3種、味玉を追加した豪勢な一杯だ。着丼までは6分ほど。スープは、はかた地鶏、高知地鶏、豚腕肉、清酒、香味野菜を炊いた出汁がベースだそう。

さらに煮干し2種、鯖節、鰹節を煮出した魚介出汁と、浅利、羅臼昆布の出汁を合わせているという。表面に浮かぶ鶏油も相まって鶏の旨味が先行しつつ、魚介や貝が重層的に旨味を下支え。そこに本醸造醤油に蜂蜜やザラメを加えたコクのある、それでいてキレも兼ね備えたカエシが重なり、非常に旨いスープに仕上がっている。

そこに合わせる麺は心の味食品製で、国産小麦「はるゆたか」に全粒粉を配合した特注品。伸びが良くコシもあり小麦も香る。スープとの相性も抜群だ。チャーシューはデフォルトで豚腕肉の煮豚と低温調理の豚ロース肉が1枚ずつ。特製はさらに低温調理の鴨ロースが1枚と、丁寧に調理された3種の豚肉が追加に。これはたまらん。

鴨は臭みを抑えて肉の甘みと旨味をしっかり引き出している。豚肉はビジュアルの時点で既に旨い。特製は値が張ったが追加して正解だ。また味玉には「マキシマムこいたまご」を使用。ウイスキー仕立てのタレに漬け込んであり、オレンジ色の黄身がネットリと美味である。ほかトッピングには香り良い刻みネギが乗る。

一方の「牡蠣バターの和え玉」は、鮮烈な香りの牡蠣ペーストと醤油ダレ、バター、チャーシュー、フライドオニオンが掛け算的に旨さを爆発させており、これもまた絶品だ。残しておいたスープも少し加えれば、至福の時間に。ラーメンも和え玉も最後まで美味しく完食した。次回はぜひ「昆布水つけ麺」を啜ってみたい。

<店舗データ>

【店名】 ハちゃんラーメン
【住所】 東京都港区浜松町1-15-9
【最寄】 JR山手線「浜松町駅」北口徒歩2分

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