鳴門ふく利オリジナル、謎の「るーもー」を
最近は足湯施設も出来て綺麗に生まれ変わった鳴門駅ロータリーを出てすぐ左。国道28号線沿いにある「ふく利 鳴門店」へ。北島町に構える「北島本店」の他、運営会社は違うが県内に数店舗を展開。また、お土産屋に即席麺も並ぶ有名ブランドだ。鳴門駅前には徒歩圏内にラーメン店が少なく、列車での観光の方には重宝する立地だろう。
2015年にオープンしたのでまだ外観は新しい。店内はテーブル席がメインの45席。麺メニューは茶系スープの「徳島らーめん」を中心に、豆乳野菜らーめん、味噌野菜らーめん、それから「るーもーらーめん」なる一杯まで提供。「るーもー」は中国語で「肉末」と書き、挽肉を意味する。要は味の付いたミンチ肉が乗った一杯ということだ。
一方の飯モノは、白ごはん、明太子ご飯、肉飯、炒飯などを用意している。更に食後のデザートとして、徳島名産のスダチのシャーベットや、鳴門金時のアイスもラインナップ。餃子、鶏の唐揚げと麺とのセットや、お子様向けのセットメニューもあり、家族連れでも楽しめる。初訪問ではないので、今回は気になる「るーもーらーめん」をオーダー。
到着したのは丼の中央に豚ミンチ肉とモヤシ、青ネギが盛り付けられた一杯だ。白濁したスープはライト塩豚骨でカエシは控え目。豚骨特有の臭みやクセは全くなく、老若男女が飲みやすい味わいだ。その白濁スープに徐々にミンチを溶いて味を移していく。ミンチは豆板醤や赤味噌で味付けされていて、スープとの相性も抜群である。
一方の麺は、柔らかめに茹で上げられた中細ストレート。トッピングが少々寂しいので、チャーシューやバラ肉、煮玉子などをトッピングした方が満足感は高いだろう。メディアで知られる徳島ラーメンとは一線を画す味わいで、地元客向けの一杯だろう。観光客には、まずは「徳島らーめん」の肉玉入りをオススメしたい。
<店舗データ>
【店名】 ふく利 鳴門店
【住所】 徳島県鳴門市撫養町小桑島前組128
【最寄】 JR鳴門線「鳴門駅」徒歩1分