赤坂の話題の新店「Ramen 翡翠」
東京メトロ千代田線・赤坂駅の1番出口から歩いて3分ほど。赤坂見付駅からも徒歩圏内。赤坂みすじ通り沿い、「横浜ラーメン 一刀家」と同じビルの2階に2025年2月28日にオープンした「Ramen翡翠」へ。お店はビル内の階段を上がった先にあり少々わかりづらいが、ビルの表に出ている看板を目印にするとよいだろう。


営業は基本的にランチのみ。混雑時はまず列に並び、スタッフの案内を待って食券を購入するルールだ。ご主人の渡邊氏はカフェレストラン「Cosme Kitchen Adaptation」で料理長を務めた人物。ラーメンフリークで人気店「Ramen Break Beats」とその系列店でのアルバイト経験もあるそう。これは楽しみである。
店内はL字カウンター9席。麺メニューは醤油と塩の2種のラーメンを用意するほか、この日は限定で「燻製ハムの冷やしラーメン」もラインナップしていた。なお、この日は提供は無かったが、限定ラーメンの欄には「鴨醤油ラーメン」や「ホタテと牡蠣の塩ラーメン」「特製つけ麺」などの表示もある。どれも旨そうだ。


麺類はそれぞれ味玉真っ赤卵、豚チャーシュー、鴨ロース、メンマ、炙りホタテ、有明産海苔などを追加トッピング出来る。また飯モノには、新潟コシヒカリのご飯やカクキュー八丁味噌お肉ご飯、選べる木桶醤油卵かけご飯などがある。どれも良いお値段がするが、せっかくなので今回は評判の「特製塩ラーメン(1900円)」を注文した。
着丼までは10分ほど。澄んだスープは黒さつま鶏、押岡地頭鶏、信濃地鶏、名古屋コーチンといった4種の地鶏を炊き上げたもの。そこに5種類の海塩と帆立、蛤、海老、昆布など10種類以上の魚介をブレンドしたカエシを重ねている。鶏と魚介の旨味が混然一体となり、滋味深い味わいに仕上がっている。こりゃレンゲが止まらない。


合わせる麺は自家製の中細ストレート。複数の国産小麦の一等粉を使っているそうで小麦の香りがよく、少しニュルっとした滑らかな食感で美味である。スープとの相性も抜群だ。そしてトッピングにも随所に拘りが光る。チャーシューは焼台で炙った鶏モモ肉と、低温調理でしっとりした鶏胸肉、レアで大判の豚ロース肉が1つずつ。
いずれも肉の旨味を存分に楽しめる逸品だ。ほか、こちらも遠赤外線炭火バーナーで炙ったホタテとカブも抜群の火加減で、ホタテは香ばしさに加えてしっかりと甘味も引き出されており、カブは仄かな辛味が良いアクセントに。そして青森・坂本養鶏場の「真っ赤卵」を使った味玉は、甘味とコクのある黄身がネットリとして美味である。


ほかトッピングにはドライトマト、流山市・藍川園芸のあじさいネギ、揚げエシャロットが乗る。スープの旨さはもちろんだが、バーナーに遠赤外線炭火バーナーを使用するなど、随所に味への拘りが光る一杯。最後まで美味しく頂いた。次回はカエシに6種の木桶醤油を使い、天然甘味料で甘味を出しているという「醤油ラーメン」を啜りたい。
<店舗データ>
【店名】 Ramen 翡翠
【住所】 東京都港区赤坂3-14-2
【最寄】 東京メトロ千代田線「赤坂駅」1番出口徒歩3分