神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

絵画

2007年02月15日 | その他
 別に意味はないんですが、思い出したので書いておきます。昔、中学校か高校か忘れましたが、国語の教科書に絵画について書かれた文章がありました。そこで印象に残っているのが、「絵画は最も鑑賞に時間がかからない芸術」言い換えると「一生の間にたくさんの作品を鑑賞できる」という主旨のことが書いてあったことです。これは特に私のようなクラシック音楽をよく聴く人間にはうなづけるところがあります。マーラーやブルックナーの交響曲、はたまたワグナーの「リング」なんぞは一通り聴くだけでも大変な行です。一方、美術館に行けば、1時間の間にいくつ絵画が鑑賞できるでしょう。私のような造詣の深くない人間でしたら、一作品当たり十秒もかかっていないのではないでしょうか。例えば今目の前に壁にたまたまDelacroixの街の風景画のカレンダーが掛かっています。なんとなくなつかしさを感じる風景で、私は好きなんですが、ではこれをきちんと(?)鑑賞するのにはどのくらいの時間を要するものなんでしょうか。私の場合、いくらがんばってもピアノの小曲を聴く程度の時間しか持たないですね。
 実物の風景だったら、一昨年スイスのメンリッヘン山頂で周りの山々の景色を飽かず眺めてたら、あっという間に1時間以上が経っていたということもあります。でも絵画ではそうはいきませんね。やっぱり、美術にはご縁がないのでしょうか。