世界は優しい、大胆な挑戦

2020-06-22 20:53:01 | 日記



こんばんにゃ。

こんなダメ人間ながらも
世のシッカリ者の皆さまのおかげで
今日まで生きてくることができたのですが

そういえば!

昨日、もっとすごいツワモノたちを
見たのでした。

忘れないうちにメモしておきます。




昨日は日曜日。

昼間から堂々とお酒が飲める
天神にある行きつけの某飲食店で
昼下がりの黒霧をたしなんでいたところ
お婆さま3人組が入店してきました。

皆さま、
髪も真っ白、腰も曲がり、足取りもおぼつかなく
御年80代くらいであろう年代です。

天神までショッピングに出てきたついでに
ランチ女子会、という雰囲気。

ワタシの席の近くのテーブルに座り
耳が遠いのか、大声でおしゃべりをされるので
話の内容が、否が応でも耳に入ってきます。




最初の話題は、スマホについて。

皆さま、バッグから自分のスマホを取り出して
ワイワイ話されているのですが

「このQRコードを読み込めばいいのよ。」

「あら嫌だ、私、今月はもうギガが足りないの。」

なんて会話をされだしました。

まずそれにビックリンコ!

80代のお婆さまがたが
ギガが足りなくなるほど
何をやってるの?!( ゜Д゜)?!

ワタシは、ゲームも動画も興味が持てない方なので
ギガが足りなくなったことなんて一度もなく
そんな自分がむしろ恥ずかしく思えてきたくらいよ。

そういえば、QRコードを読み込むなんてのも
ここ数年やっていないような気がします。

何だろう、この敗北感は・・・。(呆然)




そんなワタシの動揺を知るはずもなく
お婆さまがたのおしゃべりは、とりとめなく続き
話題は「最近面白かったこと」に移りました。

そしたら、一人のお婆さまが
「聞いて頂戴!私、イケアに行ってきたのよ!」
と、興奮気味に話し始めました。

イケアだったら、ワタシも行ったことあるからね。
なるほど。興奮するのも分かるわよ。

「そうか。そうか。
 ご家族にでも連れて行ってもらったのかな。
 スケールの大きさに圧倒されただろうね。
 可愛らしいなぁ。」

と、微笑ましい気持ちで聞いていたのですが

ところがどっこい!
ガチの大冒険だったのです!




そのお婆さまは、二日市在住とのこと。

地元テレビの情報番組で、イケアの特集を見て
どうしてもイケアに行ってみたくなりました。

しかし、一人暮らしで、車も運転できません。

イケアは新宮町にあるということは分かりましたが
新宮町のどのあたりにあるのかも分かりません。

しかし、この好奇心は止められない。

西鉄で天神まで出て(ここまでは割と慣れている)、
天神から地下鉄に乗り換え、東区方面に出て
東区辺りからバスに乗れば
新宮まで行けるのではないか?
あんなに巨大な施設だから、何とかなるだろう。

お婆さまは、そう考えたわけです。




しかし。

勢いで天神まで出てきたものの
まず立ちはだかったのが、地下鉄の壁。

目が遠くて、切符の金額も読めない上
タッチパネル自販機の使い方も分かりません。

そこでお婆さまは
そこらへんを歩いている人を捕まえて
「とにかく東方面まで行きたいんです。」
と聞きまくり
無事に切符を購入することができました。




次に

東方面の終点(どこだろう。貝塚駅?)まで行って
地上に出るも
新宮行きのバスなんか、全然走っていません。

そこでまた、
そこらへんを歩いている人を捕まえて
「大きな家具屋に行きたいんです。
 バス停はどこにありますか。」
と聞きまくり

(イケアという名前が思い出せなかったらしいが
 『大きな家具屋』で通じたらしい)

見るに見かねた、通りがかりの親切な人が
自分の車でイケアまで送ってくれて

更に
「帰りも送って行ってあげますよ。
 何時間後くらいにお迎えにきましょうか?」
と言ってくれて(神?!)

ありがたくお言葉に甘えて
数時間後にイケア入口まで迎えに来てもらって

無事にイケアを堪能することができました、
という
一大スペクタルな冒険談でした。




ワタシは、肴を味わいながら
淡々と黒霧を飲んでいたものの
そのお婆さんの冒険談が面白くて
ついつい耳がダンボ状態。

お婆さま3人組と一緒に
ハラハラドキドキしながら
すっかり意識をそっちに持っていかれてしまい

無事に家に帰ってくることができました、
というオチにたどり着いたところで
思わず安堵のため息がこぼれてしまったくらいです。
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二日市のお婆さまが、若い頃
シッカリ者だったか、ウッカリ者だったか、
は分かりませんが

どちらにしても、人間、年齢を重ねれば
出来ないことも、分からないことも、
増えるのだから

ご年齢を召した方には、こんなふうに
自分の好きなことや、やりたいことを、
思う存分やってほしいなぁと
つくづく思いました。




ワタシも、日ごろから
皆さまに助けてもらっている恩義は感じているので
その分、自分よりも弱い人たちには
親切をしたい気持ちマンマンで生きています。

そして、もしワタシが
お婆さまを車で送り迎えしてあげた人だとしたら

「自分はシッカリした人間である」という
セルフイメージを持たせてもらったことに
むしろお婆さまに感謝するね。

(ついでに、ブログのネタにもなってラッキー!と喜ぶw)




お互いさ、補いあって、生きていこうじゃないか。






画面を上下ひっくり返すと、あら不思議。





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シッカリ者が世界を回す

2020-06-22 08:11:52 | 日記



おはよーございナツ。

先週は、仕事の締切がいくつかも重なっていた上に
義父の葬儀後のあれこれ気がかりもあり
何かと気ぜわしい一週間でした。

義兄と義姉が、実家の近くに住んでいるため
役場周りとか、細々したことを
いろいろ対応してくれて

ワタシは、気をせわしくしているだけで
特に役に立つことはしていないんですけどね。

完全に無駄な気疲れ。(笑)ふぅ。




義兄夫婦には、いつも世話になっていますが
特に、義姉が、めちゃくちゃシッカリ者なのです。

あらゆることを同時進行で易々と進め、
空気を読み、失礼がなく、上手にまとめる
オールマイティに有能な逸材。

その手腕ときたら
日々ほぉぉぉぉと感心するばかりですが
親の葬儀という緊急事態になると
その能力は最高馬力で発揮されました。




動揺する兄に代わって、葬儀場スタッフと交渉し
細々したことを判断決断し
誰よりもテキパキと動き回り

お通夜や告別式には
何十人ものお爺さんお婆さんが
ゾロゾロと五月雨式にやってくる中で

一人ひとりにご挨拶をし、相手さんの名前を確認し、
親族か友人かご近所さんか、関係性を聞き出し、
顔とポジションを記憶し

忘れ物が見つかった際にも
「この席に座っていたのは、隣組の日髙さんだわ!」
と、すぐに持ち主を割り出して
同じ隣組の人を見つけ出し、忘れ物をことづけたりとか

んもう、五臓六腑が八面六臂な、大活躍!




そして、そのような席で、
ワタシが何をしていたかというと

次々にやってくるお爺さんお婆さんたちへ
お茶をお出しする係として
台所と畳の間を行ったり来たり、
急須とお湯呑みを持って、立ったりしゃがんだり、
をしていたら

普段あまりそんな動きをしていない脚が
大がかりな筋肉痛を起こしてしまい

しかも、通夜の晩は、久しぶりの親族大集合に
すっかり盛り上がって、飲みすぎてしまったため

翌日の告別式の日は、
WCでゲーゲー、控室でグッタリ、と

使い物にならない役立たずとして
安定のダメ人間っぷりを発揮していたのでした。




こういうときって
自分のダメさがいたたまれず
「汚名返上、名誉挽回せねば!」と
張り切って動き回りたい衝動にかられますが

今までの人生を振り返ると
下手に動き回ると、更に空回りして
余計みなさんにご迷惑をおかけする展開に
なることが多々なので

おとなしく、一人で気ぜわしくしておくだけに
留めておきます。

いつもすみません。(合掌)

いつもありがとうございます。(大合掌)





(大楠のランドマーク、お仏壇のコガの大仏様。
夜はライトアップされて、もはやホラー…。)




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