父を見送る

2020-06-14 10:04:54 | 日記



いきなり辛気くさい話で恐縮ですが
このたび、義父が他界しました。

義父は、高齢の上、長いこと闘病生活を続けていたので
ずいぶん前から覚悟はできていましたが

いざ実際にいなくなってみると
足元の地面が無くなるような喪失感があり

やはり、親の存在って大きなものだなーと
改めて感じ入りました。




しかし、、、

そんな悲しみに浸る暇もないくらい
遺族がやらなくてはいけないことが
めちゃくちゃたくさんあるということに
びっくりんこ!!!( ゚д゚)

葬儀当日も
諸々の儀式が終わって、実家に戻ってきてから
みんな、心身とも疲れ果てているものの
仮眠をとる間もなく

皆様から預かった大金を放置するわけにいかんので
居間に集合し、まずはお香典の仕分けから。

パソコン持参で帰省していた子や孫が何人もいたので
手分けしながら
エクセルでお香典リストを作成しました。

パソコンを持っていない子や孫たちは
お札を数えたり、入力内容のWチェックをしたり、

スマホを使って
「死亡後にやらなくてはいけない手続き」について
期限や窓口を調べてリストアップしたり、

供花や電報へのお礼状を作成したり、

香典返しを何にするか、いくらくらいの割合にするか、
どのように(持参/郵送)渡すか、話し合ったり、

関係者が集まっているうちに
決めておいた方がいいことも多いため
ワイワイガヤガヤ、テンヤワンヤでした。




人が亡くなったあとに
やらなくてはいけない手続きには
例を挙げると、こういったものがあります。

<公的な手続き>
・年金受給停止手続き
・介護保険喪失届
・住民票抹消届
・世帯主変更届
・相続税の申請・納税
・国民年金の死亡一時金の請求
・健康保険の埋葬費・葬祭費の請求
・遺族年金の請求
・公共料金の名義変更

<民間手続き>
・生命保険の請求
・預貯金の名義変更
・株式の名義変更
・不動産の名義変更
・自動車の名義変更
・電話の名義変更
・クレジットカードの解約
・運転免許証の返納

・・・などなど。めっちゃ煩雑!

お役所関係の手続きは
多くが「死亡日から14日以内」とタイトスケジュールで
こういった慌ただしさが
遺族の悲しみを紛らわせてくれるという面も
あるのでしょうが

我が家では、子どもや孫が何人もいるので
高齢の母の代行やサポートができますが
そうでない人は大変だよね。

子どもがいない老老夫婦の
どちらか一方が先に亡くなった後とかは
いったいどうしているんだろう?
 #他人事でない(大汗)

これからますます少子高齢化が進む日本、
死の準備や後始末が、もっと簡潔になり
ワンストップ化が進むことを願います。




そして、今はまだ直後すぎるのでアレですが
これから、初七日とか四十九日とかになってきたら
財産分与や、遺産相続といった、
生々しい話になってくるでしょう。

こんな生々しい話は
母の気持ちや生活が落ち着くまで
何年でも寝かせて放置したいところですが

死亡日から10か月以内に、相続税を確定させないと
延滞料がかかるんですって。

(知らんかった・・・)

(しかも8.9%という悪徳高利貸しのような利率!)

うちは、財産もほとんど無い上に、兄弟仲もいいので
揉めることもなく、協力し合って
今後の手続きも片付けていけると思いますが

財産が少ない家ほど揉める、なんていう噂もあるので
ちょっとだけドキドキです。

(揉めるくらいなら、いくらでも譲歩するぜ)




ちなみに、親を見送るのは、今回が2回目です。

ワタシの実父は、52歳という若さで早世しました。

(出張先の地で、泥酔してサウナに入って倒れる、という
 本人にとっては最高に気持ちのいい
 周りにとっては最高に迷惑な死に方www)

そのときワタシは既に成人していましたが
実家を出ていたこともあり
煩雑な話や、生々しい話には、ノータッチで

「突然の親の死に悲しむ子ども」という
幼い立ち位置のままやり過ごしていたんだなと

いきなり未亡人になってしまった
あの頃の母の大変さがようやく理解でき
今更ですが、反省しきりです。




今は、あの頃よりずいぶん大人になったから
煩雑な手続きも、生々しい話も、えげつないことも、
なんでもござれなので

せっかく養った大人力は
えげつない方向でなく
一族の仲が更に深まるような方向へ
存分に発揮していく所存です。

人生も折り返しを過ぎたということを
ジワジワと実感する今日この頃。

親の人生の仕舞いかたを見て
オノレの残された人生についても
考えさせられちゃうね。

お父さんたち、これまでたくさんありがとう。
これからも草葉の陰から
御指導御鞭撻のほど、よろしくお願いいたしマッスル!

#「草葉の陰から」って、コロボックルみたいで
なんだかかわいい例えじゃない?(o^^o)






元ラガーマン、元少年野球監督の、義父。
力強く、賢く、男らしく、頼りになる人でした。





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コメント
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