その人が買ってきた巨峰ジェラートアイスバーを盗んでかじる
このおいしさを覚えておこう
だいぶへったアイスをまた包んで冷凍庫にしまう
ふたりともずいぶんがんばってきた
20201010
私たちはここから卒業しよう
そして新しくスタートしよう
何かが壊れる
でも
なんておもしろい
壊れるって悪いことじゃないんだ
その人が買ってきた巨峰ジェラートアイスバーを盗んでかじる
このおいしさを覚えておこう
だいぶへったアイスをまた包んで冷凍庫にしまう
ふたりともずいぶんがんばってきた
20201010
私たちはここから卒業しよう
そして新しくスタートしよう
何かが壊れる
でも
なんておもしろい
壊れるって悪いことじゃないんだ
久しぶりに降り立った駅
ちょっと無理してここにきたのは
もしかしたら何かおわかれを告げるため
楽しくなくてもしなくちゃいけないことがある
例えば何かを終わらせること
許されたいのかどうか、はまだよくわからない。
でも私がこの形でここに存在するというのはそれが既に許されているから。
私はいつでも許され続けている気がする。
溢れる泉のように尽きない力で。
許したいのか、と言われればそれもよくわからない。
ただ人でもなんでも、どこで「切る」のかは昔からわからない。
どうせ私もあなたもあの人もみんな、虫けらのような(虫、ごめん)限られた小さな命なんだから、切りあってても仕方ないような。
みはしの杏クリームみつ豆を食べてた時。
あ、違った、そのあとだった。
ふたりともこれが初めてのスープ焼きそばの向こう側で、友だちは言った。
(ちなみにソース焼きそばの上に醤油味のスープがかかったスープ焼きそばのお味は…想像する通りの味です)
「まにこちゃんはさ、そんなに人を許そうとするのは、自分が許されたいんじゃないかな」
(正確にはこういう言い方じゃなかったかもだけど)
自分が?
許されたいの?
何を?
誰に?
新しい意見だったのでそっと大切に持って帰った。
あんまりそんな気はしないけど、せっかくなのでしばらく部屋の隅に置いて、時々のぞいてみてみよう。