日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

物語が捕まえたひと

2018年04月06日 | 出会った人たち
金田諦應さんのお話を聞いた。

東北の被災地でカフェ・デ・モンクという傾聴移動カフェの活動をされている方だ。

お腹の底から響く深い声。

「慈悲は暴走する」

「だから智慧とともにないといけない」

「三陸海岸津波浄土」

PowerPointの資料は、お話は、みんな素晴らしい。

ほとんど素晴らしすぎる、ほど。

でもこんなに辛い事柄を
素晴らしく以外にどのように語れるだろうか。

大きな否定

大きな、「何故」

小さい私たちが大きな世界で生きて

どうしようもない、どうしたらいいかわから
ない不条理に出会う

何故

どうして

あらがいようもない大きなものの顔と相対した時

そのぶつかりの境目に

波のぶつかる先から飛ぶ泡のように

生まれようとして産もうとして生まれるのではなく、生まれてしまう、生まれてしまった、物語は

語られるしかない

語られるすべのない物語は

語り部を引き寄せる

血と肉と苦しみと慈悲とを持つ

口を

耳を

その人を

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しゃぼん玉

2018年04月04日 | 命について
子どものしゃぼん玉が飛ぶキャンプ場を歩きながら、考えるともなく考えていた。

しゃぼん玉の舞う景色の中にあり、それをこころの表面に映す「自分」こそがしゃぼん玉のようだと。

「私」が動いているのではなく

「私」の表面を景色が動く。

「道」を歩いているわけではなく

「道を歩く景色」が映っている。

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