みんなそうかもしれないけど、人間じゃなくてもとても大切な家族もいる。
そして人間の場合もそうだと思うけど、いつかはなんらかの形でのお別れがくる。
はなは結婚してすぐの頃に道でないてた子猫で、3年前に死ぬまで海外の赴任先にも一緒に連れて行った。
(長い間に一緒にいられない時もあってそれは本当にいやなことだった)
19才になる頃咳をするようになって胸にできものができていることがわかったけれど、結局手術はしなかった。
息が苦しそうになって獣医に勧められた酸素テントを借りたことを、友人が「延命だよね」と言った。
そうかもね。
だけどまちがいや無駄なことを私たちはするんだよ。
どうせ悩むし泣くし、そしてどちらにしろ後悔はするんだ。
はなは酸素テントをしばらく使った。
2、3週間かな。
苦しいと自分からビニールの中に入って寝た。
胸の腫瘍がどんな風に大きくなったのか位置が変わったのかわからない。
どういう具合かその後呼吸は楽になり、最期はゆっくり穏やかに死んだ。
酸素テントを借りたことは微塵も後悔していない。死ぬほど満足してる。
正しいこと、なんてない。
どうなるかはわからないし後悔はする。
だからね、したいことをしていいと私は思う。
自分しか決められないんだよね
やれることで、やるべきだ、やりたいんだ、ということをやる。そう思う。