こどもと話してた。
「それはあれだね、あなたの中に統一されてない意見があってひとりのやつがばーっと楽しく走って行った後にうにうにしてる違うやつが足をひっぱって転ぶ、みたいないつものやつ。
誰でもみんなそんなふうだよ。
若いひとなんて特に。
苦労しながらなんとかかんとかやっていく、そうするといつの間にか大きく転ばなくなる。
こういうやつがいる、こういうやつもいる、そうなんだなとただ見ていればいいよ」
長い年月と困難の果てに、誰もが苦しむ自分の中のいざこざが鎮まり、ついに私の天下は統一された。
だから最近は悪い私もずるい私もせこい私も堂々と顔を出すのだ。
だってそうでしょう。
尊い自分の大切なピース。
なんの遠慮がいるものか。
そうして考えるに私はかつていいひと(をやり)すぎたし、話がわかり(そうな顔をし)すぎたし、自分の理想であろうとしすぎた(まあその努力自体はいいんだけど)
その時はそれとして、今なら違うなと思う。
あれもこれも。
ふざけんな、って怒鳴ればよかった。
いや、過去はいいんだ。
これからじゃんじゃん怒鳴っていくつもり。