「ザ・キング 永遠の君主」はパラレルワールドファンタジーだから、物語のベースに陰謀があって人もばんばん死ぬんだけど、メインのキャラクターは概ね無事だし、そこは背景だからまあいいんだよね。
だから白馬に乗った紳士的な王さまが「打ち首」「殺せ」を連発する必然性はね、特にないの。敵役が「意外だな」っていうくらい。
絶対に意図的なんだけど、脚本家はどうしてそうしたのかな?
①王のダークサイドを、キャラクターの強さあるいは弱さとして描きたかった。
②もしかしたら、観る人に釘を刺したかった。大韓帝国の皇帝は素敵だけど、それでも私たちの大韓民国の民主主義より価値のあるものではありません、と。
だって敵役につく民間人が「もっといい暮らしをしたい」「このこどものために」って思うのは、人間として当たり前だし、罪はなくない?
別の世界の自分を殺して入れ替わっても、っていうのはいいとは思えないけど、ボタンがダイヤモンドの人に断罪されたくないよね。ましてや打ち首に。いっくら親を早く亡くした上に見目麗しくても、レアアース由来GDP世界第4位の富を持ちながら、国民をそこまで追い詰める暮らしをさせた責任はゼロなわけ、ペア?
平時からもっとできることはあったんじゃ?
大きな力というものは「何もしなくても」他に影響を及ぼす。持ち主には智慧のある使い方をする責任がある。
もしもテウル警部補が皇后になってたら(まだ最終回まで観てないけど多分ならない)夫婦間の意見の相違はかなり大きくなったのでは。
ルナの哀れは、100%、自己責任かしらね?
(御伽噺なんで、そこまで言われても…)