日日不穏日記gooブログ版

国産表示と偽装問題

 土曜日の日記で書いたようにいかにも“国産”のように見せかける食品表示は「商品名」であって原材料を表示しているものじゃない。正直言ってこの手の表示のカラクリを多くの消費者が知らないわけだから、わかるように表示制度を変えていくべきじゃないか。(国内産大豆使用と表示されていない)「信州こうじ味噌」の大豆の産地の多くが“中国産”だと普通の消費者がわかるかあ?県を挙げてさぬきうどんのイメージをアップさせようと地元産小麦を使ったさぬきうどんの産地偽装をした【県農協が讃岐うどんで不正表示 】、【国産小麦100%、実は豪州産8割 JA香川讃岐うどん】これはイメージがどうこうという問題ではなく完全な違法行為だ。何でこんな問題が起きたのかといえば結局、国産小麦がうどんに、とりわけ強いコシが必要なさぬきうどんに加工するのが難しいという事情があるらしい。ここにもあるようにうどんやパンに使う場合、グルテンの量や強度で国産小麦粉は苦戦を免れないそうで、“輸入小麦粉あってのさぬきうどん” である、ということは認識しておいたほうが良さそう(より詳しくは 安心!?食べもの情報[小麦] )。食料自給率を上げるべきであるということは当然としても、より適した原料をその食材に使うべき。やるべきことは「さぬきうどんに向いている「オーストラリア産」小麦を使用していることをきちんと消費者に表示して周知させ、その上で国産原料を改善する努力をするのが筋。パンでも適性で劣る国産小麦を使っても品質を向上させる(安全性に問題があるといわれ、パン業界で使用を自粛していた)臭素酸カリウムを使うという動きも出てきているけれども、そうまでして “国産”にこだわる必要あるのか?繰り返すけれども自給率の向上は必要。ただ、地道に品質の向上を図りながら、正確に表示をしたらいいじゃないか【日本生協連:市販食パンにおける臭素酸カリウムの使用について Q&A】。

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