平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

コンビニ食品

2005年02月13日 | 食の安全
食べ物の話題の続きです。

私の妻が『健康ファミリー』(文理書院)2005年1月号の記事を見せてくれました。それは、フリージャーナリスト郡司和夫氏の「コンビニ食品で豚に出産異常?」という記事です。

それによりますと、北九州地方の養豚家が売れ残りのコンビニ食品をエサとして豚に与えたところ、しばらくして豚がぶくぶくと太りはじめ、25頭の母豚に、死産や奇形などの出産異常が起こったということです。

インターネットで検索したところ、これは2004年3月の西日本新聞の記事がもとになっているようです。

この記事でも示唆されているように、豚の出産異常の原因は、コンビニ食品の(1)栄養のアンバランス、(2)濃い味付け(塩分過多)、(3)食品添加物、の3つが考えられます。豚はこういうコンビニ食品を毎日食べているうちにおかしくなってしまったわけです。

豚に起こったことは、当然人間にも起こりうる可能性があります。こういうコンビニ食品を毎日のように食べている人もいるのではないでしょうか。

3つの原因のうちでいちばん不気味なのは食品添加物です。郡司氏はこう書いています。

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 最近は「合成保存料、着色料、化学調味料無使用」を前面に打ち出したコンビニ食品が目立つようになっている。
 しかし、コンビニ弁当などは、夏場の炎天下に1日置いていても腐らないような"仕様"になっている。PH調整剤をふんだんに使ったり、キャリーオーバーを利用して添加物の使用を隠すなどの工夫をしているのである。
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たとえば、スライスされたゆで卵は、黄身と白身を別々に作り、それを金太郎飴式に成形するのだそうで、その作業には保存剤や乳化剤が必要とのことです。

そもそも食べ物が長時間、腐らないということ自体が不自然です。

さらに、弁当の食材を詰め分けるときに使う塩化ビニル製の手袋には数十%のフタル酸エステルという可塑剤(ビニルを柔らかくする物質)が含まれていて、環境ホルモンの疑いがあるこの物質が食品中に混入することが判明しています。
http://www.id.yamagata-u.ac.jp/EPC/11wadai/wadai01.html#1043

1食ごとでは微量でも、長期間にわたる摂取で人工的添加物が人体に蓄積されていったとき、なんらかの異常を引き起こさないとは言えません。便利・手軽を追い求めるあまり、現代日本の食は恐ろしいものになりつつあるのかもしれません。