平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

皇太子様が引用された詩

2005年02月24日 | Weblog
皇太子様の誕生日の記者会見から

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 愛子の養育方針ですが、愛子にはどのような立場に将来なるにせよ、一人の人間として立派に育ってほしいと願っております。3歳という年齢は、今後の成長過程でも大切な時期に差し掛かってきていると思います。愛子の名前の通り、人を愛し、そして人からも愛される人間に育ってほしいと思います。それには私たちが愛情をこめて、育ててあげることが大切です。つい最近ある詩に出会いました。それはドロシー・ロー・ノルトというアメリカの家庭教育学者のつくった「子ども」という詩で、スウェーデンの中学校の社会科の教科書に収録されております。

 批判ばかりされた子供は、非難することをおぼえる

 殴られて大きくなった子どもは、力に頼ることをおぼえる

 笑いものにされた子どもは、物を言わずにいることをおぼえる

 皮肉にさらされた子どもは、鈍い良心の持ち主となる

 しかし激励を受けた子どもは、自信をおぼえる

 寛容に出会った子どもは忍耐をおぼえる

 賞賛を受けた子どもは、評価することをおぼえる

 フェアプレーを経験した子どもは、公正をおぼえる

 友情を知る子どもは、親切をおぼえる

 安心を経験した子どもは、信頼をおぼえる

 かわいがられ、抱きしめられた子どもは、世界中の愛情を感じ取ることをおぼえる

 子供を持ってつくづく感じますが、この詩は人と人との結びつきの大切さ、人を愛することの大切さ、人への思いやりなど、今の社会でともすれば忘れられがちな、しかし子供の成長過程で、とても大切な要素を見事に表現していると思います。非常にこの詩には、私は感銘を受けました。家族というコミュニティーの最小の単位の中にあって、このようなことを自然に学んでいけると良いと思っております。
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引用されている詩は、ドロシー・ロー・ノルト『子どもが育つ魔法の言葉』(PHP文庫)にあるそうです。