前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

MOSTLY CLASSIC 2020年3月号

2020-02-01 00:09:07 | 
雑誌「MOSTLY CLASSIC 2020年3月号」
【シンフォニスト(交響曲作曲家)の時代 ブルックナー】
を買いました。



学生時代は「レコード芸術」や「音楽の友」といった
クラシック専門雑誌をよく買っていましたが、最近はとんとご無沙汰でした。

何気なく立ち寄った本屋さんで、こんな特集を見てしまうとつい手が出てしまいます。
とりわけ熱心なブルックナー・ファンというわけではありませんが、
曲だけでなく、その人自身を知りたいと思わせる作曲家です。


そういえば、最初に買ったCDはブルックナーの第7番か第3番だったと思います。


交響曲第7番ホ長調
カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(写真は後に出たドイツ・レクイエムとのカップリング盤)
すでにLPで持っていましたが買い直したもの。



交響曲第3番ニ短調
エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
衝撃の「第1稿」世界初録音!当時、凄い話題でしたね。


熱心なカトリック信者で、教会のオルガニストだったあたりは、
セザール・フランクと共通するところでもあります。

評論家の解説によると、
彼の交響曲にはオルガン奏者としての影響が多くみられるそうです。
管弦楽全体を休止させる「ブルックナー休止」や
オーケストラ全体が同じ旋律を奏でる「ブルックナー・ユニゾン」、
同じ音型を音の高さを変えながら繰り返す「ブルックナー・ゼクエンツ」など。


さらに今回買った「MOSTLY CLASSIC」には、
ブルックナーの交響曲は宗教音楽だったのでは、との解説が載っていました。

ミサ曲(宗教音楽)は教会以外では演奏されず、
また交響曲(世俗音楽)が教会で演奏されることもあり得ない時代に作られた、
劇場で演奏される宗教音楽、教会内で演奏されてもおかしくない世俗音楽。

う~ん、なるほど~。これがブルックナーの交響曲の神髄かも。


ところで、ブルックナーという人物、
どうしても"冴えない田舎者"というイメージがあります。
("田舎の分校の校長先生"とは誰の言葉だったか・・・)
若い女性に求婚しては振られ、生涯独身だったとか。

失礼ながら、放浪の画家、山下清画伯(いわゆる裸の大将)や、
"たまのランニング"ことミュージシャンの石川浩司さんを思い出させます。


アントン・ブルックナー



"たまのランニング"こと石川浩司さん
ちなみに石川さんはドラマで山下清役を演じたことがあるそう。

写真の風貌からの印象も大きいのですが、
そんな"人となり"と作品のギャップも、魅力の一つかもしれません。

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