感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

総社市総社での増改築現場も完工間近

2014-03-08 22:45:02 | 住宅リフォーム工事物語
週末の土曜日も慌ただしく駆け回った一日。

追われる程の仕事をしていれば余計な事を考える間もなく、「今」という時間に只、ひたすらに正面から向き合うだけ。

この繰り返しの日々が続いて二ヶ月。

「未来」を見据えてやるべき行動を殆ど取らないままに、「今」に向き合い「今」だけに生きた日々は吉とでるか?凶とでるか?は運次第。

しかし、努力を重ねた日々には他の誰にも負けない自信をもって取り組んできた事は大きな経験になる筈だと信じています。

そんな土曜日も大工さんたちはバラバラに現場を担当。

大工の「しんちゃん」は玉野市→倉敷市玉島→倉敷市連島→玉野市→倉敷市玉島と効率の良いような悪いような動きで3現場をこなしていきます。

途中で自分のミスもあり余分な動きもあったのですが、其れでも夕方18時に新倉敷駅前での片付けの現場で合流した時には無事に全ての現場を完了させていた事は彼の責任感の強さ故。

一見、ズボラな性格にも思える彼ですが、「自分がやらねば」と思わせる仕事では当社一の責任感があり、今まで知らなかった一面も去年の暮れから見え始めた事に何歳になっても人はキッカケさえあれば大きく成長できるのだと実感。

相当な移動距離に現場作業とこなした彼、今夜は特に事務仕事もないようで早々に退社。

もうひとりの大工の「まっちゃん」は今年の初めから彼が棟梁と成って増築工事を進めてきた総社市総社の現場で建具の吊り込みやら仕舞い仕事などに当たってもらった一日。

午前中は私も彼と一緒に現場にいたのですが、今日でこちらの現場は大方の工事が完了との事。

来週末を完工と予定して残す工事は水道設備の確認と基礎巾木塗装にハウスクリーニングの3点と来週はこちらの現場は余裕をもって取り組めそうな事にひと安心。

写真は養生を外した室内ですが、施主さんの希望で真っ白な部屋。

潔い程に白にこだわった内装、反対に外装は黒に拘り進めてきた現場ですが施主さんの期待に添えた筈と長かった現場での苦労や努力、工夫が思い出されるのは私だけでなく「まっちゃん」も同じ気持ち。

此処から始まる施主さんの生活が幸せなものであるようにとラスト一週間も最後まで力の限り取り組む事で竣工後も延々と続く「家づくり物語」を綴っていければと願います。

午後からは私は倉敷市真備町で新築工事を計画しているお客さん宅へ見積書の提出に向かいます。

今回は敷地内に2棟の建物があるのですが、現在は水道メーターがひとつ。

その為に両方の棟では水圧が弱いのが難点という事で今回は建替えを期に水道メーターを二つに分ける工事を提案したのですが・・・

此れが予想以上にコストがかかり、全体の予算を圧迫しているような雰囲気。

しかし、いつかは誰かがやらねば、何時までも毎日使う水道からの水圧の弱いままでは生活がしんどいのも確かと今回は思い切って見積書に含めています。

少しでも安く新築を建てたいと思えば本体見積から外し別途の項目でも良かったのですが・・・結局は見せかけの見積書になるのが嫌で、本体見積書にねじ込みました。

今回の見積提示では予定している予算をオーバーするようで話は一旦、プランの変更まで逆戻り。

しかし、一生のうちに何度も建てる「家」という買い物だけに、どんな形になろうとも後悔はしてほしくないと思うのが私の正直な気持ち。

その為の労力なら惜しくはないと・・・

大工職人として「良いもの」をお届けするという職人のプライドにかけて、もう一度プランの練りなおしから話を進めていきます。

さて、そんな打ち合わせを終えれば夕方からは「しんちゃん」と合流して新倉敷駅前の倉庫で片付作業。

こちらのカーリフトの設置に伴なう土間掘下げ工事現場も本日で完工。

短い間でしたが色々とあった工事の日々を思い出しながら最後は心を込めて片付、掃除をさせていただきました。

こうして、ひとつ工事が終わる度に自分たちの生きた証が其処へ残されるのだと思うと少し誇らしい気持ちに・・・
一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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