山の頂から

やさしい風

焼おにぎり

2010-10-20 22:49:37 | Weblog
 ご飯を炊き過ぎたので沢山の焼おにぎりを作った。
なんと!28個も出来た。 家族では食べ切れそうにない。
さてと困った~~

 「車の中で食べたいのでパックに入れて下さい」
男性はそう言って、焼鳥と玉子焼きを一人前づつ注文した。
病人を乗せていること。20年ぶりに来たことなどを口早に続けた。
同乗者が母親なのか妻なのか聞きそびれた。

 この地から約70数キロ離れたところに建設中のスカイツリーが見えるのだ。
新宿副都心のビル群も11月になれば見える日が多い。
しかし、この秋は10月になっても湿度が高く、
遠く地平線が定かではない。判別しにくいのだ。
だが、遠目の利く人たち誰もが指を示して見える見えると言う。

 パック詰めが出来上がったと、お客さんに声をかけた。
そして、「お口にあったら召し上がってください」
焼おにぎりも2つ添えた。

 知人が病気で倒れた兄弟を見舞う途中だと言って寄った。
先を急ぐ御夫婦に焼おにぎりを差し出し、
くれぐれも気をつけるよう見送った。
まだまだおにぎりが減りそうにない。
 すると若いカップルが入店。ザルそばの注文だったので、
本日の特別サービスと断わりつつ食べて頂いた。

 今年の米は夏の暑さの為に品質が落ち、一等米が少ないそうだ。
当店もご飯が美味しいことが自慢なのだが、どうもいけない。
食糧危機が始まりつつあるなどとの情報もある。
炊きたての新米の塩結び、想像しただけで涎が出る。
日本人はもっと米を食さねばいけない。

 今夜は十三夜。十五夜は無月(僅かな時間、月は出た)だった。
八月十五夜の月見だけして、九月十三夜の「後の月見」をしないと、
災いが来るといって昔は忌まれたそうだ。
十五夜も出来なかったから十三夜も見送った。
どうか、災いが倍になりませんように~~

    【あまつ国雲に止めし後の月】   初桜