山の頂から

やさしい風

草莽崛起

2010-06-09 01:36:25 | Weblog
 
 【草莽崛起 】とは、在野の人よ、立ち上がれ!の意とある。
吉田松陰が安政の大獄で収監される直前、
友人北山安世に宛てて書いた書状の中で初めて用いたそうだ。

 【尊王攘夷】を唱えた吉田松陰。
が、彼の唱えるそれは、「初めに勤皇ありての攘夷にあらず。
攘夷なるがゆえに勤皇たらざるべからず」
今風にいえば、国防対策、安全保障の為の「国家戦略」としての尊王。
   ~中西輝政著・「日本人として知っておきたい近代史」より
「古事記」や「日本書紀」を鑑み、
日本国として独自の在り方(日本の国体)を、そう説いたという。
そして、この国の未来を守る為には、
若者を教育し、自覚することによって広範な人々が立ち上がり、
新しい時代を迎えると信じた。

 彼の精神に学ぶべく多くの若者の中に伊藤博文もいた。
幕末期の伊藤はかなり過激な「尊王攘夷」の活動家であったそうだ。
そんな彼が松陰門下で、兄貴分として慕い、心酔していたのが高杉晋作。
博文という名は、晋作が『論語』の<博約を以て文をなす>から引き、
名づけてくれたものとか。
攘夷の為の先頭を切り結成されたのが高杉晋作の『奇兵隊』だ。

 新内閣を『奇兵隊内閣』と呼べと仰せか!?
確かに晋作の「奇兵隊」は身分に拘らず誰もの参加をゆるしたが、
彼らには、少なくとも高杉晋作には国を想う・国体を重んずる思想があった。
だが、今政権も又、先の政権同様に日本を想う思想は感じられない。
「日本は日本人だけのものでない」を根底にしている。何故なら!!
国歌や国旗を否定する【極左思想団体】の支援を受けているからだ。
今リーダーは国旗・国歌がお嫌いと聞く。
自虐史観にとらわれて自国を否定する集団に共感は出来ない。

 菅首相が会見で申された「奇兵隊内閣」とは、
奇を衒うという意味に於いてなら納得が出来る。
相変わらずの「パフォーマンス」と云えよう。
V字支持率というが、有権者は本当に目を見開いて、
日本の将来を考えねばなるまい。
若狭和朋著・【日本人が知ってはならない歴史】こそ、
今、お勧めしたい本である。
私達の子供らの未来の為に・・・・