■消防局行事
2007年、北大路機関の初展開は名古屋、名古屋港において開催された消防出初式である。
私事ながら所用があり、京都市関係の消防、警察の年頭関連行事を観覧することは出来なかった(消防出初式の同時刻、小生はプレゼンテーション、警察視閲式はミーティングがあり展開不可)。
しかし、今回、いつも自衛隊関連の行事にてお世話になっているC.ジョニー氏からお誘いをいただき、土曜日の特別演習でのプレゼンテーション終了後、準備を初め何とか会場である名古屋港へ行く目処が立った。
出初式とは、消防関係者の年頭行事であり、行政関係者の訓示、そして本職の消防官による訓練展示や行進により決意を新たにするという行事である。
写真の端から端までを埋め尽くす消防団員。名古屋市消防局出初式は、人口ではパリ特別市に匹敵する200万都市ということもあり、消防団だけでも1600名が参加するという大規模なものであった。
部隊巡閲(と自衛隊では言うが、消防でもそういうのかは不明、ご存知の方はご教授いただければ幸い)。埠頭に勢ぞろいした消防団旗の波の中を進む。
写真の観閲車には名古屋市長と消防長が乗車している。この他、名古屋市助役、名古屋市消防団連合会長、愛知県知事、消防庁長官、名古屋市議会議長、名古屋市議会副議長が自動車にて巡閲を実施した。
部隊巡閲に続き、観閲行進へと移るため、小走りで移動する。本職の消防局員は火災に備え訓練展示参加要員を除き行進は行わない為、消防団員による行進であるが、なにしろ区ごとに消防団があるので、1600名という物凄い行進の規模である。
消防音楽隊が演奏する行進曲は、自衛隊のものとは異なるが、徒歩行進と車輌行進で音楽のテンポが異なったのは同じであった。
車輌行進、消防車が続々とこちらに向かってくる。広報によれば、参加車輌は60両ということだ。
最初は消防団が運用する様々な車両が行進し、その後、ハイパーレスキュー、ポンプ車、梯子車、消防車、救急車といった順に行進した。企業の自衛消防隊や特殊火災用の車輌、更には大規模災害に備える車輌も参加し、その様子はまさに勇壮の一言に尽きる。
式典観閲行進の最後は、五機のヘリコプターによる祝賀飛行が実施された。名古屋市消防局が運用する二機のアエロスパシアル、京都市消防局より飛来したアエロスパシアル一機、更に愛知県、岐阜県の防災ヘリコプターが一機づつ編隊飛行を実施、消防ならではの印象的な赤いスモーク(やはりブルーインパルスのスモークのように有害ではないかとのイヤガラセ苦情が殺到するに違いない)を曳いての飛行である。
大災害の発生を想定した訓練展示では、複数の破損車輌からの負傷者救出や負傷者搬送、またヘリによる名古屋港キャラクター“ポータン”の輸送展示も実施された。消防は一分一秒が文字通り延焼の阻止を左右することもあり、幾度もの現場を潜ったのだろう現職の消防官がきびきびとした展示を実施、その後、写真の消防団員によるポンプ展開などが展示された。
梯子車による展示、特に近年は、名駅周辺のビル高層化が顕著であり、万が一の高層ビル火災に際して、迅速に消火拠点を火災発生地付近に構築する為にもこうした梯子車は重要であり、近年では60㍍以上の大型梯子車の数的増強にも力が注がれていると聞く。
また、後方のクレーン車はハイパーレスキューのもので、地震災害などには威力を発揮するであろう。
訓練展示の最後は、恒例の一斉放水にて終了となった。同時に消防船や海上保安庁の消防艇も放水する。本年も大きな災害のないことを祈りつつ、訓練は終了となった。
(お誘いしていただきましたC.ジョニー様、現地でお世話になりました皆さん、ありがとうございました)
HARUNA
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
そしてお疲れ様でした。
それほど寒くなかったのが幸いでしたが、その分人出はやや多かったかもしれません。
その後の「買い出し」でも各自満足の行く成果が得られたようで、有意義な一日でしたね。
ええと、いらしてたんですかね?
ジョニー 様 どうもです
陣地構築が迅速に展開出来たことで、人手の割に最前線撮影が出来たことは幸いでした。しかし、ドーファンのホバリングが完全な逆光で残念でしたね、来年は降らない程度の曇りを期待したいです(笑)。あと、警察の視閲式も行きたいです(小生もMP-5J狙い)。
>その後の「買い出し」でも各自満足の行く成果
ファントムが安かったです。京都の新京極だと600円くらいするので398は良かった!、あとバヨネット、安価に1200円でしたがM4にピタリ装着できました(色を塗り替えようかな?)。あと、鉄道模型の部品売りは、ある意味カルチャーショックでした。
とんぺい 殿 カキコどうもです
メカがたくさん出ますので、案外とんぺい殿向きの行事かもしれません、首都圏でも東京消防庁や横浜市消防局が規模の大きな出初式があると思います。
>救急車の整備と救急医療は、最も重点的
あと、医事法の改正をすぐやって欲しいです、医療過誤裁判の刑事責任制緩和と応召義務の柔軟化、こうして司法が医師を大事にする法的制度が確立されなければ、地方の医療過疎は止まりませんので奈良の事件ような悲劇が繰り返されます。
>消防団旗なんてものもあるんですね
まあ、装備の限られる消防団による消火作業の場合、最後はアドレナリンと根性で火を消すイメージがありますので、御旗の下に団結する必要はあるやも知れません。
消防の巡閲も迫力ありますね~!
自衛隊と違って銃を持っていないところが、ポイントでしょうか・・・。
機会があったら、こういった規模の大きい出初式も見てみたいです。
東京都も毎年大規模にやってるみたいですが・・・気になってはいるものの、この時期はどうしても寒さに負けてしまいます。
>消防とか海保のイベントは見たことがないです
海上保安庁は毎年、羽田沖で観艦式に相当する観閲式を実施していますが、これも中々のものと聞きます。また、警視庁の機動隊視閲式は五月にもやるようです。
>東京都も毎年大規模にやってるみたいですが・
市町村単位(火災は市町村を跨いで延焼しない為、ちなみに市町村を跨いで逃げる犯人を追う警察は都道府県単位)で消防局があるので、横浜でも千葉でも人口の多い都市は相応の規模の消防を持っていると思います。
>自衛隊と違って銃を持っていないところが
消防にも特科隊というのがありますが、こちらは自衛隊の特科隊と違って大砲の代わりに災害用特殊機材を運用しているのですが、似た名前は色々あったりします。
>この時期はどうしても寒さに負けてしまいます
人が大勢いたので、海風注ぐ名古屋港でも比較的暖かかったですが、式典終了後人がいなくなると一斉に寒くなりました(笑)。