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【京都幕間旅情】京阪電鉄8000系,たいせつに重宝は昭和時代の特急と省エネ性能

2024-06-08 07:00:37 | コラム
■昭和の特急
 京阪8000系といえば鴨東線が開業した昭和の電車だ。

 京阪電鉄をみていますと、古い車両を大切に運行している様子に、半世紀を越えて運行する事例もあるほどですから妙に感心するところで、そしてみてみますとデザインを一新しているもののこの傾向は阪急電鉄にも、近鉄の車両も古いものがあふれている、と。

 東京の私鉄やJRの車両をみていますと、すぐに新型を置き換えの形で導入してしまいまして、それは新型車両のほうが消費電力を押さえていますので環境負荷がすくない、と説明される一方で、これ、言い方はいろいろあるのでしょうが、ほんとうなのかなあ。

 環境負荷、という側面でみますと、50年間に3回世代交代をした場合、つまり1000両の車両を運行する場合では1000両と3000両となるのですが、得られる省エネ効果は、2000両の車両を新造するための環境負荷とくらべてもほんとうに低くおさえられているのか。

 車両を製造するためにも電力が必要なのですし、原材料の輸送から加工まで含めなければならない。これは、家電量販店でエアコンや冷蔵庫の省エネ性能を勧められた際、一年間で数千円の電気代がオトクに、といわれて十数万の家電を提示されているのと似て。

 古い車両よりも新型車両のほうが電力消費を押さえている、これは事実なのでしょうが、大幅な電力消費の低減が示された場合、クロスシート車をロングシート車に置き換えて編成あたりの同数の輸送力を比較している事例がありますので、安易に比較はできない。

 ロングシート車へクロスシート車に置き換えることで、要するに乗客が座らずに立っていれば省エネになる、といいかえているような説明が隠れていたりする鉄道会社が京阪神以外の会社にはありますので、なんだかなあ、とおもってしまうのですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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