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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都発幕間旅情】京津線800系電車,全国の赤字ローカル線を救うには併用軌道方式という選択肢

2024-05-19 20:00:10 | コラム
■巨大な路面電車!?
 大津では見慣れた風景ですが知らない方にはきょだいな路面電車に見えるらしい。

 京津線800系電車、浜大津駅からの出発です。けっこうは珍しい風景と思うのですが、京都市営地下鉄乗り入れの電車がそのまま4両編成で運行されている。4両くらいならば広島市電や江ノ電と比べれば、と思われるかもしれませんがこれ、地下鉄電車だ。

 京阪800系、もっとも京都市営地下鉄は烏丸線が近鉄電車も乗り入れているほど、ふつうの列車が運行されているのに対して京津線が接続する東西線は少し小型の電車が投入されていまして、しかしそれでも歴とした通勤電車が路面電車のようにはしっている。

 全国の赤字ローカル線を救うには、この方法がもっともよいのではないか、と思うのです。もちろん鉄道は輸送力ですからどれもこれも800系のような小型電車とするべきではないのかもしれませんが、仮にこの軌道だけでも公道として公費で整備できれば。

 石山坂本線も京津線も軌道部分は京阪電鉄が整備しているのですが、鉄道を地域交通機関として残したいという地方都市ならば、もちろん財政は火の車ということは承知しているのですけれども、鉄道が廃線になれば更に衰退するという覚悟があれば、と。

 併用軌道をできるだけ増やして、ここに気動車かハイブリット電車を運行するならば、信号設備はもちろん鉄道用のものがひつようですけれども、一番鉄道会社が難渋する保線の予算をそのまま、国道ならば国土交通省が管理でき、廃線だけは免れる。

 BRTバスレイルトレイン方式などは肝心の鉄道は輸送力という前提をそいでしまうが、併用軌道ならば緊急時には貨物列車の迂回運転など、鉄道の鉄道としての有用性、大きな輸送力というものを発揮できる冗長性とローカル輸送を両立できるかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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