■顕在化する北朝鮮核攻撃を警戒
防衛省が北朝鮮の核開発とミサイル演習増加を受け、最新型迎撃ミサイルTHAADミサイルと陸上配備型イージスシステムのイージスアショアの導入による日本全土弾道ミサイル防衛網整備を試算しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/68/8f3ea9fd45643d7c7175c09b45e6a0e9.jpg)
弾道ミサイル攻撃、1993年の日本海への北朝鮮軍ノドンミサイル発射事案、1998年のテポドンミサイル太平洋発射事案、これらを受け政府は日本本土へのミサイル防衛体制整備を進めまして、主として防衛拠点や指揮中枢等を防衛するペトリオットミサイルPAC-3とイージス艦から運用するSM-3迎撃ミサイルにより一定水準の防衛体制を整備しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/e9/33a13d99a926f31d54d2b006aa0b57bb.jpg)
自衛隊のミサイル防衛は、イージス艦とペトリオットミサイルPAC-3により整備されていますが、イージス艦は艦隊防空が任務でありミサイル防衛に専従する場合、現在のイージス艦では数が足りず、ペトリオットミサイルも元々は射程100kmの対航空機用であるものを、レーダーシステムの流用により拠点ミサイル防衛用に用いられているのが実情です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/f2/253b7d66c7a056df3943eee2ed59a2bb.jpg)
ミサイル攻撃へは特に弾道ミサイルは速度が大きく迎撃が難しかった為、策源地攻撃、特に航空攻撃などによりミサイル発射施設そのものを破壊する事が永らく唯一の対処法でした、代えて相手側が都市部への攻撃を実施した際に、巡航ミサイル等により敵中枢への直接攻撃を加える態勢を構築し相手に思い留まらせる報復的抑止力、という施策もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/46/2f22625b1ca844a73f4d2a6e6999cb43.jpg)
新しい段階の脅威、として我が国が全土へのミサイル防衛網の整備を急ぐ背景には、北朝鮮の核開発があります。中枢を防護する現在のミサイル防衛システムでも、核弾頭を搭載した弾道ミサイルが首都等中枢外縁に落下した場合は現在運用のPAC-3では迎撃射程外となりますが、その核爆発は弾頭の規模にもよりますが、熱線と爆風で中枢を破壊し得ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/97/5a6431023f4c91e499df55b5220ba3f6.jpg)
日本全土へのミサイル防衛体制を確立するにはどの程度の費用を要するか、イージスアショアシステムは1システム当たりの整備費用は800億円程度、2システム程度で日本全域を防護出来ると試算しています。THAADは可搬式の弾道ミサイル迎撃システム、1個射撃中隊当たり1250億円程度の費用を要し、6個中隊程度で日本全域を防護できるとのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/14/1850fd7d7fdececeeffc82cc1649c599.jpg)
THAADミサイルは終末高高度防衛ミサイルを意味し、陸上配備を基本とし、M-1120HEMTT重輸送車両により機動展開可能です。現在航空自衛隊ではペトリオットミサイルPAC-3を都市防空に用いていますが、PAC-3とTHAADの最大の違いは射程です。PAC-3は拠点防空用であり射程は15km程度ですが、THAADは150kmから200kmに達する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/3e/b8d5bbab6ddce6451eb43afe39ab4857.jpg)
ペトリオットミサイルPAC-3は落下する最終段階にある弾道ミサイルを一定以上の高度で直撃破砕し、重要施設、例えば指揮中枢や拠点航空基地等への落下を阻止するものです。都市防空ではなく、10km四方、行政中枢や防衛中枢と人口密集地の中心部への落下を阻止し、その周辺部へ落下させる事がペトリオットミサイルPAC-3の想定する本来の用途です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/86/d683868efe8e53c6562072360ad1bd2f.jpg)
都市防空が自衛隊ミサイル防衛最大の任務です、するとペトリオットミサイルPAC-3ではその役割を果たす事が出来ませんが、我が国防衛予算ではTHAADを導入するには限界を超えていたほか、我が国への弾道ミサイル脅威が顕在化した時代、THAADミサイルシステムはアメリカ陸軍において開発中、当時はTHAADを導入できる見通しが無かった訳です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e8/4792554a77091dbd076eef740cc68e6c.jpg)
日本本土防空を考える場合、首都防空は入間基地へTHAADを展開させ、AN/TPY-2レーダーシステムを高台へ展開させる事で、東京と横浜をはじめとした首都圏一帯を防空可能です。現在、自衛隊は首都圏の入間に習志野と武山および霞ヶ浦へ配備していましたが、PAC-3の射程では都心を防護不能で、防衛省本省へ市ヶ谷派遣隊を展開させています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/11/4ec3b5f18f45ad070dbd52f54117c936.jpg)
イージスアショアサイトとは陸上型SPY-1レーダーシステムとSM-3ミサイル用VLS24基により構成される陸上配備弾道ミサイル防衛システムです。既に幾多の弾道ミサイル迎撃試験により実績のあるイージス弾道ミサイル防衛システムを陸上型として再構成し、欧州配備弾道ミサイル防衛能力段階的向上アプローチEPAAに基づき開発されたものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/df/78e9916c7cfd4cef1be3e4dd11caf9f4.jpg)
欧州配備弾道ミサイル防衛能力段階的向上アプローチEPAA、この計画はオバマ政権時代に欧州への中東独裁国家からの弾道ミサイル攻撃から在欧米軍基地と同盟国を防護するべく開発が進められたもので、これはブッシュ政権時代の欧州ミサイル防衛構想をオバマ政権が継承し、最初のイージスアショアサイトは2015年5月、ルーマニアに完成しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/99/b1f46b6a8298a6a8c315cc9bf6795e22.jpg)
SM-3迎撃ミサイルを用いるイージスアショアサイトは続いて東欧ポーランドへ建設予定、加えてイージスアショアサイトとデータリンクする目としてTHAAD迎撃ミサイルシステムのAN/TPY-2レーダーシステムをトルコへ配備、イランからのミサイル攻撃を警戒するものです。計画当時、イランは核開発と弾道ミサイル開発を継続中、重大な脅威でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/37/62c3f3c66b1909b81f62e8474bc1c94d.jpg)
艦隊防空艦であるイージス艦も欧州配備弾道ミサイル防衛能力段階的向上アプローチEPAAの一翼を担っており、具体的にはアメリカ海軍よりBMD対応型イージス艦4隻をスペイン地中海側のロタ基地へ前方展開させ、ルーマニアとポーランドのイージスアショアサイトと共に地中海沿岸諸国を標的とする弾道ミサイル防衛に充てる事となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/2d/f455f651504162a7c5cdaa1fee026a93.jpg)
日本本土防空へイージスアショアサイトを採用した場合、取得費用ではTHAADミサイルシステムよりも安価に収まるとの評価が防衛省により算出されました。イージスシステムは海上自衛隊では1993年の護衛艦こんごう就役以来、長い運用実績がありますし、イージスアショアサイトならば、護衛艦と異なり航海等への人員や船体整備負担等もありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/35/c646b2a1b2e830a6f1a58e178229912c.jpg)
問題点として、イージスアショアサイトは動けないのです。陸上配備型ですので当然といえば当然ですが、イージスアショアサイトそのものが巡航ミサイルや弾道ミサイルの飽和攻撃により無力化される可能性があります。ミサイル防衛部隊の軍事上でのポテンシャルが大きくなり、ミサイル攻撃の標的となる為、イージスアショアサイトの防護が必要です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/22/0874089a52c0a180cf4c653a20b4c9e9.jpg)
THAADミサイルシステム、イージスアショアシステム、共に核兵器による恫喝へ日本そのものが核戦力を整備する事は事実上できませんので、必要な装備ではあるのですが、一方、ミサイル防衛能力を極めて高度な水準へ高める事は、欧州へのミサイル防衛システム配備での、ロシアの欧州核戦力との相互確証破壊が失われるとして反発した歴史もありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/a7/7395584024c0aba75bb3c01bb466c17b.jpg)
しかし、フランスとイギリスが核兵器国であり核兵器シェアリングとして前方展開を受け入れていた欧州と、1994年に韓国から核地雷の撤去を受けて以降、核戦力を撤去し核兵器国も核保有国でもない我が国とは事情が異なり、この部分は周辺国から理解を得る事も不可能ではないと考えられますが、少なくとも現在の予算では導入は難しく、導入の決心へは必要な施策を入念に調整する必要があります。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
防衛省が北朝鮮の核開発とミサイル演習増加を受け、最新型迎撃ミサイルTHAADミサイルと陸上配備型イージスシステムのイージスアショアの導入による日本全土弾道ミサイル防衛網整備を試算しました。
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弾道ミサイル攻撃、1993年の日本海への北朝鮮軍ノドンミサイル発射事案、1998年のテポドンミサイル太平洋発射事案、これらを受け政府は日本本土へのミサイル防衛体制整備を進めまして、主として防衛拠点や指揮中枢等を防衛するペトリオットミサイルPAC-3とイージス艦から運用するSM-3迎撃ミサイルにより一定水準の防衛体制を整備しました。
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自衛隊のミサイル防衛は、イージス艦とペトリオットミサイルPAC-3により整備されていますが、イージス艦は艦隊防空が任務でありミサイル防衛に専従する場合、現在のイージス艦では数が足りず、ペトリオットミサイルも元々は射程100kmの対航空機用であるものを、レーダーシステムの流用により拠点ミサイル防衛用に用いられているのが実情です。
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ミサイル攻撃へは特に弾道ミサイルは速度が大きく迎撃が難しかった為、策源地攻撃、特に航空攻撃などによりミサイル発射施設そのものを破壊する事が永らく唯一の対処法でした、代えて相手側が都市部への攻撃を実施した際に、巡航ミサイル等により敵中枢への直接攻撃を加える態勢を構築し相手に思い留まらせる報復的抑止力、という施策もあります。
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新しい段階の脅威、として我が国が全土へのミサイル防衛網の整備を急ぐ背景には、北朝鮮の核開発があります。中枢を防護する現在のミサイル防衛システムでも、核弾頭を搭載した弾道ミサイルが首都等中枢外縁に落下した場合は現在運用のPAC-3では迎撃射程外となりますが、その核爆発は弾頭の規模にもよりますが、熱線と爆風で中枢を破壊し得ます。
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日本全土へのミサイル防衛体制を確立するにはどの程度の費用を要するか、イージスアショアシステムは1システム当たりの整備費用は800億円程度、2システム程度で日本全域を防護出来ると試算しています。THAADは可搬式の弾道ミサイル迎撃システム、1個射撃中隊当たり1250億円程度の費用を要し、6個中隊程度で日本全域を防護できるとのこと。
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THAADミサイルは終末高高度防衛ミサイルを意味し、陸上配備を基本とし、M-1120HEMTT重輸送車両により機動展開可能です。現在航空自衛隊ではペトリオットミサイルPAC-3を都市防空に用いていますが、PAC-3とTHAADの最大の違いは射程です。PAC-3は拠点防空用であり射程は15km程度ですが、THAADは150kmから200kmに達する。
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ペトリオットミサイルPAC-3は落下する最終段階にある弾道ミサイルを一定以上の高度で直撃破砕し、重要施設、例えば指揮中枢や拠点航空基地等への落下を阻止するものです。都市防空ではなく、10km四方、行政中枢や防衛中枢と人口密集地の中心部への落下を阻止し、その周辺部へ落下させる事がペトリオットミサイルPAC-3の想定する本来の用途です。
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都市防空が自衛隊ミサイル防衛最大の任務です、するとペトリオットミサイルPAC-3ではその役割を果たす事が出来ませんが、我が国防衛予算ではTHAADを導入するには限界を超えていたほか、我が国への弾道ミサイル脅威が顕在化した時代、THAADミサイルシステムはアメリカ陸軍において開発中、当時はTHAADを導入できる見通しが無かった訳です。
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日本本土防空を考える場合、首都防空は入間基地へTHAADを展開させ、AN/TPY-2レーダーシステムを高台へ展開させる事で、東京と横浜をはじめとした首都圏一帯を防空可能です。現在、自衛隊は首都圏の入間に習志野と武山および霞ヶ浦へ配備していましたが、PAC-3の射程では都心を防護不能で、防衛省本省へ市ヶ谷派遣隊を展開させています。
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イージスアショアサイトとは陸上型SPY-1レーダーシステムとSM-3ミサイル用VLS24基により構成される陸上配備弾道ミサイル防衛システムです。既に幾多の弾道ミサイル迎撃試験により実績のあるイージス弾道ミサイル防衛システムを陸上型として再構成し、欧州配備弾道ミサイル防衛能力段階的向上アプローチEPAAに基づき開発されたものです。
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欧州配備弾道ミサイル防衛能力段階的向上アプローチEPAA、この計画はオバマ政権時代に欧州への中東独裁国家からの弾道ミサイル攻撃から在欧米軍基地と同盟国を防護するべく開発が進められたもので、これはブッシュ政権時代の欧州ミサイル防衛構想をオバマ政権が継承し、最初のイージスアショアサイトは2015年5月、ルーマニアに完成しました。
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SM-3迎撃ミサイルを用いるイージスアショアサイトは続いて東欧ポーランドへ建設予定、加えてイージスアショアサイトとデータリンクする目としてTHAAD迎撃ミサイルシステムのAN/TPY-2レーダーシステムをトルコへ配備、イランからのミサイル攻撃を警戒するものです。計画当時、イランは核開発と弾道ミサイル開発を継続中、重大な脅威でした。
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艦隊防空艦であるイージス艦も欧州配備弾道ミサイル防衛能力段階的向上アプローチEPAAの一翼を担っており、具体的にはアメリカ海軍よりBMD対応型イージス艦4隻をスペイン地中海側のロタ基地へ前方展開させ、ルーマニアとポーランドのイージスアショアサイトと共に地中海沿岸諸国を標的とする弾道ミサイル防衛に充てる事となっています。
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日本本土防空へイージスアショアサイトを採用した場合、取得費用ではTHAADミサイルシステムよりも安価に収まるとの評価が防衛省により算出されました。イージスシステムは海上自衛隊では1993年の護衛艦こんごう就役以来、長い運用実績がありますし、イージスアショアサイトならば、護衛艦と異なり航海等への人員や船体整備負担等もありません。
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問題点として、イージスアショアサイトは動けないのです。陸上配備型ですので当然といえば当然ですが、イージスアショアサイトそのものが巡航ミサイルや弾道ミサイルの飽和攻撃により無力化される可能性があります。ミサイル防衛部隊の軍事上でのポテンシャルが大きくなり、ミサイル攻撃の標的となる為、イージスアショアサイトの防護が必要です。
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THAADミサイルシステム、イージスアショアシステム、共に核兵器による恫喝へ日本そのものが核戦力を整備する事は事実上できませんので、必要な装備ではあるのですが、一方、ミサイル防衛能力を極めて高度な水準へ高める事は、欧州へのミサイル防衛システム配備での、ロシアの欧州核戦力との相互確証破壊が失われるとして反発した歴史もありました。
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しかし、フランスとイギリスが核兵器国であり核兵器シェアリングとして前方展開を受け入れていた欧州と、1994年に韓国から核地雷の撤去を受けて以降、核戦力を撤去し核兵器国も核保有国でもない我が国とは事情が異なり、この部分は周辺国から理解を得る事も不可能ではないと考えられますが、少なくとも現在の予算では導入は難しく、導入の決心へは必要な施策を入念に調整する必要があります。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
・長崎県の大村湾
・島根県の中海
・呉湾
・琵琶湖
・舞鶴付近
・能登の七尾湾
・八郎潟
・大湊港内
・函館湾内
核弾頭でもない限り、20-30mの精度で直撃を喰らわなければ良いので、1-10 km 四方くらいを(電源ケーブルを引きづりながら?)、うろうろしていれば良いのでは?THAAD中隊だって、移動は自由ですが、撤収・移動・再展開には相応の時間はかかるので、あまり変わらないような。。。
イージスアショアは、射程が長いので、2-3箇所で日本全土を覆えること、海自のイージス艦を北朝鮮の弾道弾対応任務から外せること(対艦弾道弾への対応は継続)、訓練や、ミサイル、メンテ部品などの兵站が、海自イージス艦と共通化出来ること(というか、すでに導入実績のあるシステムになる)から、メリットが大きいと思います。
お金も、陸自の師団をひとつ旅団にする程度で、2-3セットは十分まかなえるかと。。。
「東アジアの正式な国家」は(日本の周りにまともな隣国は中華民国のみしか存在しないので台湾国民2千5百万人の理解のみであり、他の国家は彼らが「敵であるから、敵の嫌がる事を徹底的に行う事が国家の義務です。またそれがまともな国家は台湾国しか存在しない不幸なこの地域の長期平和につながる」のです。
こんごう型のベースライン9へのアップデートにあたり主としてコンピュータシステム類の余剰が生じるので、これに必要なプログラムをインストールしてアショア化するのです。
「世艦」によれば現状のこんごう型のメインコンピューターにSM3ブロックⅡ運用プログラムをインストールできなくはないが、これをやると通常の対空防御(対航空機・対艦ミサイル)を同時に行えないとのことですのでSM3ブロックⅡ単能化するリサイクルを行うことでこんごう型のアップデートとイージスアショアの配備を行います。
おっしゃる通りアショア配備地の防御は必要ですが(とりあず佐渡・隠岐を想定、あとは南西諸島に1か所ともう一か所)常時MDシステムを維持でき、必要とあればイージス艦を派遣することで迎撃密度を上げられるのは悪くないと考えます
渋川雅史さんが書かれた佐渡島や壱岐も考えたのですが、離島は警備の問題(コマンドの侵入が怖い)もありそうです。
東日本なら、北との位置関係を考えると能登半島あたり、西日本は島根と広島の県境あたりの内陸の高原部でもいいかもしれません。もしはしけ案をやるとしたら、警備を考えると琵琶湖でしょうか。
あとイージス・アショアはSM3ブロックⅡ以外にSM-6は運用できないでしょうか? これが使えれば、イージス・アショアを狙う空爆や巡航ミサイル対策の自己防衛手段にもなると思います。
また、これとは別にですが、首都圏防衛には、できればTHAADも導入したいところですね。まあ、予算があればですが、首都ぐらいは多重防衛の備えはあってしかるべきじゃないでしょうか?
逆説的な言い方に聞こえるでしょうが、北朝鮮が日本に核ミサイルを撃ち込めるようにしておくことが平和の維持にとって大切な必需条件です。
このことはリアリズムの立場に立つならば当然に首肯される事実です。
イージスシステム自体になじみがあり、海自や空自との連携もやりやすいと思われるからです
でも、本当にTHAADを外してしまってよいのかと言われると疑問が残ります
しかもその理由が予算制約というのであれば、可笑しいと言わざるを得ない
現中期防の予算総額は24兆6700億円です
そもそもこれが少な過ぎ
アショアとTHAAD両方を導入したとして1兆数千億円が必要だとしましょう
それを加えたとして、26兆円
これのどこが不可能な予算なのか?
むしろこれでも少な過ぎではありませんか?
国民の生命を守るために、両方の導入を求めるものであります
なお、諸外国からの反対は認めません
固定された巨大なイージスショアは巡行ミサイルの格好の標的!
それなりの防護態勢も作らなければならないでしょう。
PAC3は拠点防衛用で地域(都市)防衛考えれば対弾道弾についてはTHAADの方がCP良い。
パトリオットシステムのメリットは対弾道弾、航空機、巡行ミサイルに対応出来ることでしょう。
理想としてはTHAAD導入し東名阪のパトリオットは西方、南西に移動、ユニットが大きすぎ野戦防空不向きな03中SAMを東名阪に集約。
03中SAM改でミサイル本体が小型化されているのでシステム全体及び各ユニット小型化しコストダウン図った野戦防空システム短期開発装備!
中途半端な11短SAMは中止。