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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【日曜特集】岐阜基地航空祭2014【3】技本,超兵器XASM-3型初公開(2014-11-23)

2018-06-17 20:14:09 | 航空自衛隊 装備名鑑
■岐阜飛実団&技本装備品展示
 飛行開発実験団と技術研究本部装備品展示を飛行展示の様子と共に紹介しましょう。技術研究本部は現在の防衛装備庁へ拡大改編されています。

 岐阜基地航空祭の撮影、最前列からメイン会場の飛行展示を撮影しますと、逆光ではあるのですが、離着陸の瞬間、滑走路に車輪が接地した瞬間の白煙から制動傘を展開し切り離すまでの迫力の情景を撮影することができまして、どの瞬間も格好よく撮影できます。

 この情景を撮影することができるのはメイン会場最前列のみです。開門二時間半前に並び、要領よく最前列に走り込めばメイン会場最前列を確保することができます。数名で基地へ展開し、順番で地上展示撮影及び買い出し班と撮影位置確保班に分けて航空祭を愉しむ。

 航空祭でこのようにローテーションを組めば効率よく撮影できます。しかし一人で撮影できないのかと問われればそうではありません、一人で撮影する場合は食事と水分を携行し、主立った撮影を完了した後に地上展示へと転進するという撮影方法もあり得るでしょう。

 南側会場、順光で撮影するにはこの南側会場が最適です。年々人気が増大しているのが南側会場です、勝手に南側に入り込んで撮影しているというようなものではなく、列記とした航空祭実行委員会が設定している会場です。北側のような地上展示航空機はありません。

 しかし、正門に近いことから南側会場付近には航空機保存展示地区がありまして、F86昼間戦闘機にF86D夜間戦闘機とF104全天候戦闘機にT-34練習機にT6練習機とC46輸送機などが並んでいます、エプロン地区と異なり、航空機発着施設や整備施設はありません。

 岐阜基地の南側は倉庫区画や地対空ミサイル陣地になっているのですね。正門から近い南側会場ですが、岐阜基地は実は飛行開発実験団が主力の基地ではなく、第2補給処が拠点とする基地です。航空自衛隊には3カ所しかない補給処ですので、その意味は大きい。

 実戦部隊として考えた場合にはこの岐阜基地第2補給処は日本防空を左右する重要施設です。岐阜基地正門はそのまま第2補給処に至りまして、岐阜基地司令も第2補給処長が務める。南側会場には売店も出店も手洗い設備も潤沢にありまして、航空祭を楽しめます。

 南側会場でも最前列付近は混雑することも確かなのですが、最前列を確保できなかった場合でも、順光での撮影環境はほかに代え難い。そして、メイン会場程航空機に近くない関係から、最前列競争はメイン会場ほど厳しくはありません、芝生の上に座る事も出来る。

 岐阜基地航空祭南側会場は、晴天の日に撮影しますと航空専門誌に載る写真そのものの構図で撮影することができ、最前列を確保できなくとも群衆の頭上を大編隊が飛行します。曇天の日には少々鈍ってしまう撮影条件ですが、晴天となりますと抜群の撮影環境です。

 戦闘機機動飛行も模擬対地攻撃も全部順光で頭上を一直線にメイン会場に向かう様子を撮影できます。こう書きますと、最前列を確保している面々はなにを撮影しているのかを興味深くなるかもしれませんが、実は滑走路の向こう側に北側のメイン会場が見えるのです。

 それがどうしたのかといわれますと、メイン会場には管制塔に格納庫、並ぶ地上展示航空機が滑走路の向こう側に見える。着陸した航空機はすべて滑走路を誘導路へと進みます、イーグルと管制塔、ファントムと管制塔、F2と管制塔、基地らしい迫力の写真が撮れる。

 岐阜基地航空祭、メイン会場と南側会場があります。メイン会場は飛行展示がすべて逆光になってしまいますが、離発着の迫力の様子や戦闘機の制動傘展開の様子を撮影できますし、飛行展示参加航空機の列線が間近にあり列線整備の様子から誘導路をゆく航空機まで。

 航空祭の機械音と空気た雰囲気を体感でき、そして格納庫はじめ日本初公開となる装備品や航空機も多い。初公開の航空機というと国産ステルス戦闘機への技術実証機となるX2実験機も岐阜が日本初公開、日本国産機ですので世界初公開ですが撮影できました。

 中国空母から日本を守るXASM-3についても世界初公開は岐阜基地でしたね。南側会場は順光、飛行展示も編隊飛行もすべて順光ですので快晴の日には青空に映える航空機をこれでもかというほど撮影することができます、迫力の度合いが違う、というところか。

 逆光の写真十枚撮影するよりも順光の写真一枚のほうが撮影後、特に数年後の満足が違います。昔は、それこそ逆光順光の意味を実感する前のブルーインパルスがまだT2であった時代に、何処から航空専門誌記者は順光に撮影できているのか、と不思議に思っていた。

 南側会場から撮影したならば、疑問解決、いい写真、満足できる写真、撮影できます。編隊離陸する航空機を青空背景に撮影できますと、何度もWebで使いたくなる写真を撮影できます、編隊離陸は一機の機動飛行よりも迫力があります、音が聞こえるような写真だ。

 これを順光で撮影したならば、青空と機体塗装がよく映える。好い写真を撮影できますと、別の話題の記事でもWeblog北大路機関では活用しますので、これぞ航空機だと叩きつけるような写真を撮影できる意味は大きい訳で、多くの方も撮れるならば良い条件で撮りたい。

 二者択一、ウェストミンスター方式の勝ちは総取り、メイン会場と南側会場はそのように思われるかもしれませんが両方行くこともできます。京都の北にあるかの鞍馬で天狗に十五年、師事したならば滑走路を飛び越える飛行術が使える、というわけではありません。

 伊賀で二十五年修行したならば分身の術が会得でき両方撮影できるのでもありません。京都の九条で残業を重ねればその残業代でもう一人カメラマンを雇ってメイン会場と南側会場で同時に撮影できる、という訳でもありません。シャトルバスが運行されているのです。

 シャトルバスはメイン会場の輸送機用格納庫前から南側会場保存展示区の間を結んでおり、所要時間四分、多少並ぶ時間帯もありますが、飛行展示の合間の時間帯、本来この時間こそ移動の適した時間ですけれども、時間帯では待ち時間なしで乗車することも可能です。

 シャトルバスへ長蛇の列が伸びている事もあるのですが、一般車両の通行が出来ない基地内では渋滞が起きませんので、シャトルバスは次々と臨時バスターミナルへやってきまして、列は素早く動き、時間帯を工夫することで当方は十五分以上待ったことはありません。

 飛行展示プログラムを慎重に検証し、飛行展示でもっとも迫力のある異機種大編隊飛行のようなメインプログラムの時間帯に南側撮影位置確保をおこなうにはどの時間帯に移動するかを考えまして、南側滞在時間を多めに確保して、地上展示航空機だけ、ともできる。

 岐阜らしい航空機を撮影する、例えばブルーインパルスの飛行展示時間にメイン会場で航空機地上展示や装備品展示を撮影するとともに一番混雑するブルーインパルス飛行展示を広角レンズで満員のエプロン地区の観衆とともに写し込む、という選択肢がありますね。

 また、朝一番にメイン会場へ入りましてオープニングフライト撮影と並行して地上展示航空機や装備品展示を撮影し、本格的な編隊飛行までにシャトルバスで移動する、という選択肢もあるでしょう。シャトルバスをどう活用するかが航空祭満喫への秘訣かもしれない。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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