北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】FFM-5やはぎ&FFM-6あがの,もがみ型護衛艦舞鶴基地配備(2024-09-07)

2024-09-12 20:00:10 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■やはぎ,文庫山山頂から
 週末にちょっと舞鶴の方へ散策へ行って参りまして舞鶴配備間もない最新鋭護衛艦を見る事が出来ました。

 もがみ型護衛艦がついに舞鶴基地へも配備されました。護衛艦やはぎ、もがみ型護衛艦5番艦と続いて護衛艦あがの、もがみ型護衛艦6番艦の配備です。あさぎり型護衛艦の乗員数が220名、すがしま型掃海艇の乗員が60名、もがみ型護衛艦の定員は90名という。

 やはぎ。こちらのほうが先に竣工した護衛艦ですから先ずこちらから撮影します。3900t型護衛艦、この建造は12隻で終了しまして、続いて4700t型ミサイル護衛艦を12隻建造するという。はたかぜ型ミサイル護衛艦と並ぶような艦を大量建造する計画です。

 舞鶴基地、今年前半はいろいろありすぎまして、なにしろ数年ぶりに第3師団祭にも行けないほどでした、故に舞鶴基地も探訪できなかったのですが、舞鶴オータムフェスタの前に撮影しておきたい、ということで土曜日を利用してちょっと舞鶴へ行ってみた。

 防衛予算概算要求が公示された一週間後ということで、特に来年度は大規模な組織改編、こういうのは防衛大綱、いまは防衛力整備計画か、その水準で行うような自衛艦隊の大改編が概算要求に盛り込まれましたので、護衛艦を見る目が些かかわってしまったが。

 北吸プール、やはぎ撮影は、昔ならば舞鶴基地は毎週土曜日と日曜日が岸壁一般公開が行われていたのですけれどもいまは一ヶ月に一日のみとなっています、そしてこの土曜日は一般公開の予定日ではなかったものですから、先ず高いところに上ることとして。

 ボウリング場前に昔は自販機があったのですが、また廃業、廃業と再開を繰り返すお店なので、その廃業とともに自販機も撤去されてしまい、熱中症すれすれの、今年何度目だよという緊張感とともに登りました。大した高低差ではないが、残暑下では苦しい。

 熱中症と相談するような気分で登る、補給があると考えていただけにこれがないのは厳しい、けれども真夏ほど暑いわけではなく、しかも木陰に上り坂が続いていて、まあ、なんとかなるのかもしれない、と登りますと、そう、登った甲斐はあったとおもえた。

 ひゅうが入渠中、そして、あたご、みょうこう、せんだい、はまぎり、やはぎ、あがの、護衛艦は一通りそろっている。やはり台風10号の台風避泊をやりました関係で、代休が押してしまって一斉に母港に憩うという情景が成り立っているのかもしれませんね。

 護衛艦隊が廃止される。突然何を、といわれるかもしれませんが、来年度予算概算要求に突然こうした項目が盛り込まれまして、護衛艦隊は掃海隊群と統合され水上艦隊に改編されるという。連合艦隊とか太平洋艦隊とか、もう少し名前はなかったものなのか。

 水上艦隊に統合されますと、第1護衛隊群、第2護衛隊群、第3護衛隊群、第4護衛隊群は廃止され、第1水上隊群、第2水上隊群、第3水上隊群、という、もう少し海上任務群とか水上打撃群とか機動隊群とか、名前はなかったのかと思うのですが、再編のもよう。

 FFM多機能護衛艦、すると艦隊における位置づけはどうなるのだろう。個人的には掃海隊群へFFMを配備する当初構想には納得していて、掃海隊群と護衛艦隊を本国艦隊と太平洋艦隊とし、むしろ潜水艦隊と護衛艦隊の運用を考えるべきではと思っていた。

 連合艦隊、本国艦隊と太平洋艦隊を統合運用する組織は自衛艦隊の看板を連合艦隊に書き換えれば、何かこう、看板を書き換えるだけなのに防衛力がものすごく向上したような錯覚を感じられるのでは、と思うのですが、さてさて実際の改編はどうすすむのか、ね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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榛名防衛備防録:後継機はどうなる?C-130H輸送機運用開始40年!C-130J-30取得費用2.6億ドルの現状

2024-09-12 07:00:54 | 先端軍事テクノロジー
■自衛隊機後継問題
 来年度予算概算要求を見ますと輸入装備も国産装備もインフレと円安の要素が色濃く驚くほど人件費以外高騰しているのに驚く。

 C-130H輸送機の後継はどうなるのか。航空自衛隊にC-130H輸送機が配備されたのは1984年であり、今年はC-130H輸送機運用開始40周年となります。それは後継機を考えねばならない時期でもあり、また、C-130H後継機としてロッキードマーティンが開発したC-130J輸送機は歴史的円安とアメリカでの空前のインフレにより現状かなり割高となっています。

 F-35戦闘機を一例に見ますと、4月にアメリカのエマニエル大使が三菱重工小牧南工場のF35FACOを視察した際、年間250機を量産するロッキードマーティン社製F-35よりも年産12機の三菱重工の方がコストを抑えていると絶賛しましたが、それは最終組み立て工程だけでも、人件費や関連機材の費用、そこに円安が影響していると言わざるを得ません。

 オーストラリア空軍がC-130J-30輸送機を2022年に調達した際の調達費用が24機で63億ドルでしたので、C-130H輸送機をC-130J輸送機で置換えた場合、自衛隊の保有数は16機ですので42億ドル、本日の為替レートですと5950億円、1機あたりとしますと375億円、というところでしょう。ただ、2022年の調達費用、インフレの影響も考慮すべきで。

 円安が2025年以降にも続くと考えるべきなのか、1ドル110円程度まで円高に回復するのかは未知数ですが、1ドル70円の超円高を念頭に計算するのか、現状の為替相場で調達するのか、C-2輸送機の取得費用も高騰していますが、令和5年度に2機597億円で取得していますので、2023年の単純計算ではC-130J-30よりも安くなっている状況があります。

 C-2輸送機、高性能化と価格高騰によりC-130の後継は安価な機種を探すとして、生産計画を当初の25機から22機に削減するとの財務省と防衛省の過去の合意がありましたが、エアバスA-400MかエンブラエルKC-390がC-2輸送機と比較し、無論何機導入するかはありますが、機種が増える運用基盤整備費用を含めて抑えられるかという疑問も生じます。

 飛行隊定数を考えるとC-2とした場合は輸送機全体の数が削減されてしまいます。ただ、C-130J-30の費用が高い事も前述の通りで、それならば小型のC-27Jならば輸送力が減る分飛行隊定数を24機に増やせるかといわれると、それが通るならば22機しか生産しなかったC-2に加えてC-1と同じくらいの大きさの例えばUS-2飛行艇と部品を共通化させたC-3輸送機でも造った方がとさえ思う数で、難しい問題です。

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