■３月１３日廃止に向け期間・区間限定
ブルートレイン富士・はやぶさ号、いよいよ２００９年３月１３日の運行を以て廃止され、東京駅始発のブルートレイン、東海・山陽道ブルートレイン、九州ブルトレは、その長い歴史的役目を終え、全て無くなる。
ブルートレインの料金は、高い寝台券に乗車がネックであった。夕方に出発し、お昼も近い時間帯に到着するブルートレインの運行形態は、新幹線全盛の時代には適合しているとは言い難いものであった。しかも食堂車、ロビーカーが廃止され、６３００円の開放型Ｂ寝台と、ブルートレインならではの旅情を付加価値に今日まで頑張ってきたが、これまでだ。
そのブルートレイン富士・はやぶさ号に、乗車券と指定席特急券のみで乗車できるようになった。ただし期間限定＆区間限定ではあるが。指定席特急券で利用できるブルートレインあけぼの号のゴロンとシート、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲や、今は無きブルートレインあかつき号のレガートシートのようなイメージを浮かべる方もいるかもしれないが、少し違う。
九州旅客鉄道によれば、Ｂ寝台を三人用座席として利用し、富士４５人席・はやぶさ４５席を２月１日から２月２８日までの期間利用できるもの。乗車券と指定席特急券で利用でき、座席なので寝台として利用することは出来ない、ということ。もともと、下り列車では、下松から立ち席特急券が発売されていたが、今回は上り列車。
はやぶさ号は、１２号車で、熊本駅(１５５７時発)から博多駅(１７３２時)までの区間。それよりも上り路線を利用する場合は寝台券が必要。運賃は熊本から博多までの乗車券２０７０円＆指定席特急券１６７０円の合計３７４０円となる。前述のように４５座席限定の販売、指定席特急券は一カ月前から販売される。
富士号は、大分駅(１６４３時発)から小倉駅(１８５０時)までの区間。料金は、熊本から博多まで運賃は乗車券２４２０円＆指定席特急券１６７０円の合計４０９０円となる。同じく４５座席限定の販売、指定席特急券は一カ月前から販売される。同じくそれよりも上り路線を利用する場合は寝台券が必要となる。
ヒルネ乗車という方式に当たるもので、列車へのお別れにはありがたい配慮、しかし、京都から九州遠いなあ、と思ったりも。それならば、寝台の空席を対象に、下り列車も東京～名古屋間、出来れば上り列車も浜松～東京間で実施してみれば、レールファンの間では、かなりの乗車率になるのでは？と思ったりもする。
ブルートレイン、これに小生が感じるものは、ゆとり、だと思う次第。時間を自由につかう、贅沢な時間という意味ではソロＢ個室の６３００円は、ビジネスホテルの６３００円よりは、人によっては充実した時間を供することが出来るかもしれない。また、食堂車やロビーカー、食堂車が無理ならば弁当券、チッキのような荷物輸送サービスを残し、非有効時間帯を利用したい短距離利用者向けに座席車を連結していれば、と考える次第。
ＨＡＲＵＮＡ
(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
もう13～14年前の大学時代に「はやぶさ」のソロを利用しました。私はJR職員の息子であり、超多忙気を除けばJR全線の運賃・料金が半額となる時代でした。
そんな中でも寝台料金は決して割引が効かず、国会議員ですら料金を徴収されていたのです。
今の世相では考えられない制度ですね。
九州特急については「はやぶさ」「富士」からロビーカーが外された時点で、「もう未来は無いな」と感じました。列車の特徴であるゆとり空間が無くなれば更に魅力が無くなり、乗客離れが目に見えていたからです。電源機関音が喧しく車齢の古い14系に置き換えられたときは「もう生き恥を晒さないでくれ」とさえ思ったものです。
今後も残りそうな実用的夜行列車は「日本海」「あけぼの」でしょうか？これらは気象条件や運行距離の関係でバスで置き換えるにはやや難があるからです。
先頃JR東日本はEF510を15両製造することを発表しており、両数から考えればこれら列車の牽引にも充分対応できるでしょう。
問題は客車の方ですね。加速力が劣るのはいたしかないとしても、自動車でいうABSをつけて制動距離を縮め、130km/h運転対応とすれば大分増しになるでしょう。
また、設計私案としてはEF510＋客車に加えて大阪～金沢間では681・683系、青森～秋田間ではE751系と協調運転するという手もあります。
面白い時代が来るように祈りましょう。
それでは。
来るべき時が来た、といいますか、それにしても、富士・はやぶさ、終点到着時間が、当日東京始発のぞみ＆博多特急乗り換え、と競争しても前日１８００時台に出ている、富士はやぶさ号でプラス６０分前後、これでは競争にならないようで。
それならば、車内サービスに注力して、プレミアムトレイン化を図るべきだったのでは？と思ったり、もしくは、座席か簡易寝台を連結して安価に九州まで行ける手段を提供したりするべきだったのでは、と。
非有効時間帯を運行する観点からいえば、中途半端なんですよね、富士はやぶさ・・・。目的地に早朝に到着できる、という観点からは、なは・あかつき号の方が利点がありましたし・・・。もっとも、岩国展開の際には、富士のお世話になりました。
＞JR東日本はEF510を15両製造することを発表
＞問題は客車の方ですね。
仰る通り客車の旧式化を何とかしなくてはいけないようにも。他方で、寝台券のあり方や、共有空間についても再考の余地があるとおもいます。