北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】久居駐屯地創設72周年記念行事【6】カールグスタフ84mm無反動砲(2024-04-07)

2024-09-14 20:00:05 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■普通科部隊訓練展示
 カールグスタフ84mm無反動砲は予備保管されていたものが再度配備されたというものなので、来年度防衛予算概算要求の戦車保管等の予算はこれまで退役装備の保管が無かったわけでゃ無い事を示す。

 84mm無反動砲を構える、仮設敵の装甲車が前進してきましたので、一時用途廃止となり01式軽対戦車誘導弾に置き換わっていたハチヨンですが、最近、多用途ガンとして現役復帰で倉庫から戻ってきたもので応戦、旧型なので16kgと重い。

 敵BTR-87前進、仮設敵の87式偵察警戒車が前進してきます。25mm機関砲は、最近のボクサーやAMVといった装甲車の正面が30mm機関砲弾に耐えることから時代遅れになりつつあるけれども、我が国の軽装甲機動車や96式装輪装甲車には脅威だ。

 UH-1ヘリボーン、まず相手の広報を迂回攻撃する必要を痛感したわが方の指揮官はヘリボーンにより遊撃隊を後方に向かわせることとした、丸見えだけれども訓練展示なので遠い鈴鹿山脈を思い浮かべて迂回しているとおもっていただきたい。

 ヘリボーン、陸上自衛隊ではこのUH-1Jの改良型で双発のUH-2をガンシップ化して、AH-1S対戦車ヘリコプター後継の無人機がそろうまで繋ぎとする計画のようですが、大丈夫なのか、ヘリボーンを行う以上は護衛と支援は必要だけれども。

 軽装甲機動車前進、ヘリボーンにより仮設敵の後方遮断のめどが立ったのを受け、33連隊は攻勢に転じました。中部方面隊で最初にこの装備が配備された33連隊、後継のハーケイかイーグルⅣの配備もこの連隊からとなるのだろうなあ。

 普通科の突撃、過去の訓練展示では74式戦車とともに前進していましたのが、いまはもう戦車が退役してしまったので、肉弾攻撃だ。実践でやると大変なことになるので、ハーケイとパトリアAMV装甲車が早く配備されるように願うばかりで。

 カールグスタフ、いわんこっちゃない敵逆襲部隊の装甲車がやってきた、という状況に軽装甲機動車から下車展開した84mm無反動砲が展開して、射撃、撃退、そう簡単にいくかと問われると、まあ、訓練展示だし敵装甲車は、こんな感じでしょう。

 小銃射撃、仮設敵の前衛に猛烈な射撃を加える、89式小銃は昭和と平成の境界に制式化された装備なのですが、新しい設計かと言われると難しいものの、古さは感じない、というよりも20式小銃とちがって無駄がない軍用銃という印象のもの。

 状況終了、これで日本は平和になった。突撃支援にFH-70榴弾砲が空包射撃をおこなうなど、迫力はあったのですけれども、配備間もない16式機動戦闘車が遠い豊川駐屯地に駐屯している関係で、登場しなかったのがちょっと寂しいとおもうのだ。

 小銃点検、状況終了となりますとこうなる。薬莢がそろっているかとかね。89式小銃の排莢不良の原因は薬莢受けが原因といい、これはM-4A1の民間型のAR-15に薬莢受けをつけてももっとひどい不良率という。改修の必要性はあるが、不良はねえ。

 仮設敵の並び、みんななかよく。この式典と訓練展示は久居駐屯地に隣接する久居訓練場で行われていまして、駐屯地も開放されています。資料館とかをみることはできるのですが、この界隈は寺社仏閣、伊勢神宮もあったりするので、巡りたい訳で。

 BTR-87の撤収、今年はスタンド席が広く開放されていて、それでいて入場者もそれほど多くはなかったので、写真撮影は容易でした。この夏の四日市みなと祭りや明野AH-64Eなどなど、三重県、今年はいいことが多い。そんな感じで、撤収しました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-河原町,高瀬川畔で旨い鮨をちょっと摘まもう

2024-09-14 14:11:05 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 夕餉が帰宅するならば用意されているという時に少し寄り道をするひとときなんてのは軽い背徳感が香辛料のようにきく。

 旨い鮨をちょっと摘まもう。こういうときに皆さんどこを思い浮かべるでしょうか。祇園という繁華街もいいのだけれども今回は河原町を。河原町、昔は河原町といえば阪急京都本線の終点を示したのだけれども、ここは先斗町にも祇園にも近く便利だ。

 ジムビームハイボールでまず乾杯、杉玉、というここは四条河原町からほど近く阪急出口から高瀬川、あの森鴎外の小説で有名な高瀬川の畔の小道は北側をみますと、居酒屋然としたお店が見えてきまして、地下へ至る階段を下りますと、チェーン展開だが。

 あんきも、先付けのような畏まった一品というよりもここは粋というものを念頭にして先ずは肴ということで御鮨よりも珍味といえるような一品を、ポン酢の酸味とともに乳脂のような滋味が口の中に広がる旨味をさっと炭酸の利いたハイボールで流してゆく。

 厚切り鮨、吟味された五点盛りを。杉玉さんというのは京都だけで3店展開している。前大阪のちがうお店で五点盛りを注文すると刺身の五点盛りになってしまったことがあるのだけれども、ここは御鮨、さあ肴としますにはこのくらいがいいのかもしれない。

 まぐろ厚切り、中トロ厚切り、ハマチ厚切り、サーモン厚切り、うなぎ厚切り、厚切りというのは無粋というひとがいるけれども、かみしめるとともに味わい深く、ぱくぱくというよりはじっくりとお酒のお供として時間を過ごす際には、いいなあ、とおもう。

 角瓶、角瓶ハイボール、これわたしの学生時代は安い庶民の味方的な、いや安い学生の見方的な手頃感でごくごくやっていた安酒という印象があったのだけれども、日本ウィスキーの世界的な人気、投機とさえ懸念する人気に押され、ちょっと高級感を帯びて。

 杉玉、実はここ、チェーン展開していて首都圏にはかなりのお店が出ているということを最近知りました。けれどもこの河原町界隈で、ちょっとなにか日常に物足りないなあ、なんてことを感じた際にすぐ立ち寄って一杯やれる、ひとときを感じられるのだ。

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ウクライナ情勢-クルスク戦線・ウクライナ東部戦線・ベラルーシ国内ロシア軍動向

2024-09-14 07:00:41 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 戦争全般の概況を纏めました。戦闘を支えているのはロシアのT-72とウクライナのT-64、重装備の備蓄というものの重要性を当事者両国が痛感しているところなのでしょうが本邦はようやく来年度から。

 クルスク戦線について、ISWアメリカ戦争研究所は9月8日のウクライナ戦況報告において、ウクライナ軍事評論家のマショヴェッツ氏見解を引用、8日までにロシア軍はクルスク戦線を維持するためにロシア軍はシベルスクとクラマトルスクに向けられている侵攻部隊から部隊を抽出していると分析していて、兵力抽出の役割を果たしたとした。

 ロシア軍はウクライナ侵攻部隊から第106空挺師団より1個連隊と偵察大隊、クラマトルスク正面から南部軍管区の第20自動車か狙撃師団の自走砲兵大隊を抽出し、クルスク州に再配置したもよう。ただ、ロシア軍はクルスク州での行動を拘束と牽制にとどめている可能性があり、ロシア軍はウクライナ東部での軍事行動を依然として重視しています。■

 ベラルーシ国内のロシア軍動向について、ISWアメリカ戦争研究所9月8日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ国境警備隊デムチェンコ報道官のはなしを引用する形でベラルーシ国内にはウクライナに直接脅威を及ぼすことの出来るロシア軍部隊は存在し無いという見解を紹介しています。ただ、ロシア軍そのものは駐留しているもよう。

 ベラルーシ国内には2023年のロシア軍とベラルーシ軍の合同演習のために1万名から1万2000名規模のロシア軍兵士が展開していたものの、ロシア軍は演習終了後に徐々に撤退させ、新しい部隊をおいていないと分析しています。ただ、ISWは踏み込んだ説明をしていませんが、結果的にキエフ防衛にウクライナ軍部隊を拘束していたこととなります。■

 ウクライナ東部戦線の概況について、イギリス国防省は9月7日付のウクライナ戦況報告のいてヴフレダール近郊で戦術的成果を拡大させたと分析を発表しました。ヴフレダールはドネツク市の南西30kmに位置しています。ヴフレダールはウクライナ軍にとりドネツク州南部における兵站拠点であり、ロシア軍にたいする防衛要衝のひとつ。

 ヴフレダール近郊での戦闘は8月中にヴォディアネ村落とプレチスティウカ村落を占領したもようです。そしてロシア軍の攻撃はこの二つの村落にとどまらずさらに前進しており、ヴフレダールの東西地域において前進、ここを占領することはロシア軍の長期目標とされており膨大な犠牲とともに先月までそれを戦果に結びつけられなかった地域です。

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