北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】今津駐屯地創設72周年記念行事.大雨特別警報と戦車なき湖北の駐屯地祭(2024-09-21)

2024-09-28 20:07:49 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■大雨特別警報
 能登半島豪雨災害は此処まで大きな被害となるとは同じ日に湖北で撮影していた当方は全く想像できず、ただただお見舞いを申し上げる事しかできません。

 オートバイドリル、昔は千僧駐屯地の名物でパンサーズという、人気投票も行われていました。パンサーズというと最近では洗車に詳しいヒトはKF51パンターを思い出すのでしょうか、これぞ戦車、という手堅い設計のラインメタル社開発の新型戦車ですが。

 戦車が無くなると、こういう寂しい行事にはなってしまうのですが、同時にあいばの演習場という恵まれた演習場環境がありながら、戦車部隊がない、MCVだけというのも。もっともMCVでいかに敵戦車に打ち勝つかが今後の課題となるのでしょうけれども。

 74式戦車、溶鉱炉で溶かす前に予備装備としての保管が決定しました。予備装備、第二世代戦車で何が出来るのかと言われるかもしれませんが、例えばドイツでは維持されているレオパルト1の車体にスカイレンジャー防空システムを搭載し自走高射砲とした。

 今津駐屯地、さて毎年のように心配であるのは駐屯地の整備倉庫で、タマネギ型の屋根の、それはこの湖北地方が意外な豪雪地ということと関係あるもので、特に今津駐屯地の隣には箱館山スキー場もあるほど雪が降るためなのですけれども、この建物だ。

 タマネギ型の整備倉庫、格納庫、写真を撮影している観閲台側には近代的な建物がありますので、年々朽ちてゆく古い倉庫はある種予算不足の象徴的な建物なのですが、取り壊されていないかな、というのが毎回この今津駐屯地を探訪する際の関心事でして。

 能登半島、さてこのオートバイドリルを撮影している頃合い、いやもう少し後か、石川県北部に大雨特別警報が発令されたところでして。一昔であれば災害の景況把握には師団飛行隊が観測ヘリコプターを飛行させていましたが、そんな装備は既に。

 装備品展示、このM-5は今回最小限度の写真撮影に用いたものでほかの写真はG3Xと7Dに任せているのですが、ここには方面無人偵察機隊も展開している、けれども火砲の射程程度しか飛べず航続距離の面からとても250kmは先の能登半島には展開できません。

 電子戦環境においても国産無人偵察機は飛行できるようGPSには依存していない性能ではあるのですが、これが配備されてもう15年ほどか、いまや無人機はウクライナなどで消耗品のように使われている現状を見ると、何だかなあ、と思ってしまうのですよね。

 96式装輪装甲車の車内撮影が許可されていた。今回久しぶりに車内の撮影が許可されていたので、何枚か撮影を。10名で長期間行動すると健康を害する、というアメリカ派遣訓練などで認識された車内の狭さから後継装備が導入されることとなった経緯がある。

 車内の座席が2分割されて、4枚のシートが並んでいるのだから、なるほど乗車定員を8名としていれば一つのシートに2名でもう少し快適に過ごせたのかなあと考える。まあ、ボクサーなど海外製装甲車は個々人に独立座席を付与しているのだけれども。

 パトリアAMV装甲車に将来的に置き換えられるというけれども年間調達数は28両、つまり30年ほど掛けてゆっくりと置き換える構想という。ただ、まず装甲車を広く配備して、その上でその派生型を揃えるなど、装備近代化にはある程度速度も必要とおもう。

 89式装甲戦闘車よりもパトリアAMV装甲車は高価な装甲車となっているものだから、96式装輪装甲車か、小松が提案した装甲車の原型の、NBC偵察車の偵察機材を全部下ろして輸送型にした装甲車ならば、毎年75両は調達できたのになあ、と考えてしまうのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-中京,ワインとチーズと牡蠣のフィットチーネと涼しい夜

2024-09-28 14:44:15 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 夜が漸く涼しくなってきたようにおもいます。温度計を観ればまだまだ冷房が必要な難易度ではあるもののちょっと夜の寄り道という気分は盛上るようになったところ。

 スイーツ、というものを連続して紹介してみましたが、甘いもの苦手なんだよな、と、まではいかないけれどもやはり、塩っ気といいますか脂っけといいますか、芳醇と言われて思い浮かべる方向性が甘い果汁か肉汁かでちょっと違うのかもしれません。

 ワインは白で、ピノノワールといいますか今年の初夏までは豪州産のブドウ、皮のまま頂けるしかし実はワイン用のブドウが安価に店頭で売られていまして、夕餉のあとのさっぱりとしたひとときを楽しめたなあ、とよく冷えたワインをグラスから頂き。

 ここはmumurik、ムムリクさんと呼んでいる麩屋町通りのお店で、ムーミンに出てくるスナフキンのスウェーデン語がムムリクというのだけれども関係あるのだろうか。自衛隊が導入するパトリアAMVと自衛隊に欲しいAMOSやCV-90の関係で気付いたのだが。

 アンティパスト、というわけではないのだけれどもちょっとキツい香りのブルーチーズをハチミツとともにバゲットに塗りたくりまして一口、酸味か、甘みか、醍醐味か、という前にやっぱり青カビのキツい香り、の肴を口に含み、またワインをひとくち。

 ブルーチーズといえば、小松駅、小松基地もよりの小松駅前にありましたビストロの、酒瓶がカウンターの置くに林立する中で頂いたブルーチーズとバーボンと、そして地元の着流し姿の粋なおじさまたちとの基地を巡る世間話をしたことを懐かしく思いだし。

 バーボンをここに改めて含もうかというところでシングルをロックで頂くこととした。ウィスキー全般はいろいろな飲み方があるのだけれども、ストレートはやはり厳しいか、するとそのままロックにしてしまうことがおおい、これはほぼほぼ銘柄に関わらず。

 ジャックダニエル、だったか、好きなウィスキーはととわれれば、これか、フォアローゼスブラックか、ジョニーウォーカーか、シーバスかになる。がなにもなければ角瓶だ。酒精をたのしむというよりも、強い酒精を相手に豊かな時間を愉しむ、嗜む。

 ムムリクさんはイタリアンなお店ですので、軽くパスタをメインに頂こうということになりまして、いろいろ考えたのですがカキのフィットチーネという。考えれば牡蠣、昔はそれほど好きかと問われれば数ある食べ物の一つという印象だったけれども。

 牡蠣、先ず缶詰か瓶詰めの牡蠣は晩酌のさいの定番のように頂いているし、呉でも江田島でも頂いたし、いやここムムリクさんの直ぐ下ったところに牡蠣の大安さんが、河原町の方へ数分歩けばノルマンディーがあるしで、気になれば頂いている感じ。

 ワインとかお酒を嗜むようになったから、すると複雑な味わいというものがほしくなる故の牡蠣、ということなのだろうか。そしてフイットチーネの、平打ち麺の、きしめんを思い出すような、幅広のパスタの独特の食感も、選べるならば選んでいるなあ。

 クリームパスタも、昔はパスタといえばトマト、と酸味を愉しんでいたようにおもうのだけれども、考えるとクリームパスタは自分でつくれないやと気づいてから、外で頂く際には選択肢の中に含めておこう、と選ぶようになりまして。

 パスタ一つとって嗜好というのはかわってゆくのか、と気づきますとともに、そう思えば一緒に知人友人仕事仲間と食べるものというのも変わっているよなあ、と。もっとも、あのCOVID-19の前と後とではこういう場所に大人数で行く機会もかわってしまったが。

 ムムリクさん、ここは有名な錦市場のアーケードからちょっとだけ上ったあたり。街中に不思議なちいさな庵をおもわせる軒先はドアーの向こうに、いくつかのテーブルと、そして京都らしい奥行きの奥へとカウンターが続いている、居心地のよいお店です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レバノン邦人救出へ自衛隊機派遣命令!輸送機をギリシャ・ヨルダンへ前進-イスラエル地上侵攻迫る

2024-09-28 07:01:45 | 国際・政治
■自衛隊輸送機出動
 小牧基地航空祭を特集した際に邦人救出任務はいつ訓練が実任務に切り替わるかと解説しましたが。

 全面戦争の懸念から緊張度が増すレバノン、イスラエル軍による空爆が続き更に地上軍侵攻の懸念が高まっています。そのレバノン国内には数十名規模の邦人とその家族や関係者が取り残されています。この状況に対して、木原防衛大臣は27日、事態がこれ以上緊迫度を増した場合に備えて邦人輸送支援へ航空自衛隊輸送機部隊へ出動命令を発しました。

 邦人輸送任務、イスラエル軍による空爆が続く中すでに空路によるレバノンからの出国はほぼ不可能という状況です。首都ベイルートにはベイルートラフィクハリリ国際空港が空の玄関口として昨日していますが、9月25日の時点で運行されているのはイラン航空、イラク航空、中東航空の三社のみ、戦闘が停止するならばエジプト航空が再開予定、と。

 レバノン、イスラエル軍が2023年10月のガザ戦争勃発以降、レバノン国内のイラン革命防衛隊関連組織である武装勢力ヒズボラがロケット弾攻撃などを繰り返し、これに対してイスラエル軍は砲撃や限定空爆を実施していましたが、9月17日、イスラエル諜報機関が実施したと考えられるポケットベル爆破事件により一気に情勢が緊迫化してしまった。

 ヒズボラが連絡用に用いていた台湾ブランドのポケットベル数千個に小型爆弾が装着されていて遠隔操作により一斉に爆発、その数日後には日本製無線機に仕掛けられた爆薬の同時爆発も発生、指紋認証機や撮影機材やファックスなどが次々と爆発したことでヒズボラが報復宣言を行い、イスラエル政府も予備役2個旅団へ動員令を出すなど緊張は拡大へ。

 地上軍侵攻の懸念がある、それは2006年の南レバノン守りの壁作戦や1981年ガラリア平定作戦のような大規模な地上軍侵攻により市街戦となる懸念が生じているのです。欧州各国などは民間機に代えてチャーター機の準備を進めていますが、地上軍侵攻が開始された場合はチャーター機ではシカゴ条約だけでは安全の保証無く軍用輸送機が必要となる。

 自衛隊機による邦人輸送は過去8回行われていますが、たとえばアフガニスタンへの必要な状況では輸送機の展開が間に合わないなどの限界ありました。ただ、全壊の任務はイスラエル派遣で間に合いました。今回、先ず輸送機をレバノン周辺国のヨルダンとギリシャへ各1機派遣するとしており、防衛省では輸送機の準備ができ次第、派遣する方針です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする