北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和二年度三月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2021.03.27-2021.03.28)

2021-03-26 20:19:44 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 東京五輪聖火リレー出発を記念してブルーインパルスの写真とともに今週末の行事予定などを視てみましょう。

 年度末となりましたが今週末も自衛隊関連行事は行われません、そしてCOVID-19の感染拡大に伴う静かな今年度は来週から新年度が始まります。新年度、しかし今年度は自衛隊行事がほぼ行われない、行われたとしましても招待客のみ、もしくは完全非公開の部内行事のみとなっていまして、自衛隊広報、という視点からはまさに大変な一年間であった。

 COVID-19感染拡大、第四波の到来と懸念されるとおり、首都圏での感染拡大は勿論、京阪神地区でも特に阪神地区の再拡大は看過できない規模、さらには東北地方の最大都市である仙台市において人口比感染拡大が懸念すべき状況となっており、数週間以内に国内新規感染者数は看過できない水準に拡大する懸念、死者数に響く懸念も払拭できません。

 変異株は、感染力の拡大により日本が過去一年間、比較的低い水準に感染拡大を抑えてきた感染対策ではもはや不十分という水準になっており、更にはPCR検査に察知されにくい変異株、変異株の種類は増大しており、明らかに致死率に悪い影響を及ぼしている変異株など、なかなか終息宣言は勿論、当面の収束宣言さえ目処が立たない状況があります。

 大阪では感染者数が遂に300名を再突破しており、25日付感染状況は東京都で前週比1.08倍、大阪府で前週比1.57倍、愛知県で前週比1.46倍となっていますので、感染拡大状況は緊急事態宣言解除から一ヶ月を経ずして大阪府や愛知県は懸念すべき水準に達している状況です。すると、のんびりと師団祭に数千が集い、航空祭に十数万名というものは厳しい。

 自衛隊行事は広報により国民の理解を深めるとともに重要な募集広報と直結した重要な任務の一環であり、広報には相応に予算が組まれています。広報官の方曰く、まったく企画の立てようが無く手探りであった、とは昨年中頃のお話でして、とある部隊の広報の方も、お出しできるものが無くこちらとしてもなんとも、という状況ではあったようです。

 広報は平時の実戦である、こう意気込まれる広報幹部の方もいましたが、しかし、COVID-19下においてもなんとか広報を維持しようと努力はあったようでして、具体的には部隊広報動画の充実や、募集対象者に限定した事前応募性部隊見学、行事予行の見学や艦艇広報などが執り行われていました。平時の実戦、これ最早、ゲリラ戦にちかい印象もありますが。

 一方で、COVID-19感染拡大下では、例えばイージス艦を艦艇広報にあてたものの事前応募制として寄港都道府県在住者の募集対象年齢に呼びかけたものの、定員はイージス艦一隻一日で40名という例年であれば非常に狭き門であるようおもえたものの、実際の応募者は定数割れという状況で、急遽年齢対象を広げるなど、やはり一筋縄ではなかった、と。

 自衛隊行事再開、やはり目処立たず、というのが現状という。緊急事態宣言は解除され行事実施の政府自粛要請も解除されている状況ですが、行事により感染拡大を引き起こす可能性はなんとしても回避したい、というものが部隊側の当然の認識であり、師団祭や方面隊行事ともなれば参加部隊は都道府県を跨ぎ移動するため、リスクは拭えません。

 新年度も厳しい、とはこうした点でして、仮にワクチン接種が大規模に行われた場合には年度末の2022年空挺降下訓練始め、秋の方面隊行事や自衛隊記念日行事にも再開を期待したいところですが、ワクチン不足は先日EU欧州連合が輸出規制強化を決定するなど一般接種開始の目処も無く、更に欧州での副作用疑いへの調査が並行している状況という。

 我慢はもう少し続く。ただ、都市封鎖が行われている訳ではありませんので散策などは自由ですし、緊急事態宣言解除と云う事は業務や教育に飲食遊興における感染対策の主役は国民一人一人に国から任された、という構図です。新年度、どう転じるか如何とも見通せない歯がゆさはあるのですが、行事の幕間として、北大路機関もなにか興味深い話題をお伝えできれば、と思います。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする