一昨日 藤をゆっくり堪能し、
風を避けて駐車場の車中で昼食を済ませた後
せっかく此処まで来たので、久しぶりに閑谷学校へ寄ってみました。
父の紹介で二十数年前からよく此処へは来ていましたが、十数年ぶりです。
訪れるのは楷の木の紅葉する秋ばかりでしたが
この時期に来るのは初めてです。
いつ訪れても 静寂で荘厳優美な素晴らしい所です。
岡山県人として胸を張って誇れる
国宝の和気閑谷学校です。
駐車場から車を降りて正面 閑谷学校校門への道
閑谷学校は、岡山藩主池田光政によって開設された
世界最古の庶民学校です。
藩士のための教育施設(藩校)として開かれました。
建築には32年の歳月をかけ、手間隙かけた質とスケールで
330余年の歴史をもっています。
地方の指導者を育成する為に 武士ばかりではなく
庶民の子弟も教育したそうですよ。
校門への向けての正面道から撮った講堂
手前の池は ”はんち” と呼ばれ
石橋が架けられ、藩校の象徴として設けられたそうです。
聖堂の正面に位置する閑谷学校の正門で
校門といい、鶴鳴門とも呼ばれています。
屋根は切り妻造りで備前焼本瓦葺き、両袖に付属屋を備えています。
門の入り口は、上端の隅を丸めて花頭口とした
荘厳優美な造りとなっています。
この石塀は
鶴鳴門の左右から出発して学校の敷地を一周しています。
総延長は765mあるそうですよ。
巾・高さとも、約2mの蒲鉾型に不整形な石を隙間なく組み合わせ
元禄14年の築造以来、未だ草一本も生えたことが無いそうで、驚きですね。
この石塀が此処の特徴なんですよね。
鶴鳴門を横から見る
校門から入ると・・・
入り母屋造りの 国宝の講堂
講堂に限らず、ここで使用している瓦は全て備前焼なんですよ。
瓦の一枚一枚は微妙に色が違い
何とも言えない上品で渋い色合いを出しています。
講堂の中は、花頭窓(火打窓)からの明かりを反射している床も
10本の欅の丸柱も、江戸時代から今に至るまで
此処に座った生徒達によって拭き込まれて来たんですよ。
建造物のうち 講堂は国宝に指定され
小斎・飲室・文庫・聖廟・閑谷神社・石塀など24棟は
国の重要文化財に指定されています。
また、付近一帯は国の特別史跡に指定されています。
屋根の造りは
とても手の込んだ造りになっています。
手前の建物は小斎
飲室門あたりから楷の木を眺める
長くなるので 続きは次回にしたいと思います。
国宝 和気閑谷学校