キャリアとオタク

『５９番目のプロポーズ』　著：アルテイシア
副題が～キャリアとオタクの恋～っての・・・読んでみた。

話題のソーシャル・ネットワーキングサイトmixiで圧倒的人気を誇った
『アルテイシア日記』の書籍化。ってか、またその手の本かよと思いきや
予想以上に、おもしろーい♪


元広告代理店のキャリアウーマン、29歳。過去に告白されたオトコ、58人。
モテる。地位も名誉も金もある。でも・・・仮面の下には素顔が。
（ガンダムオタク、セックス依存、恋愛のトラウマ、鬱・・・）～内容紹介より～

↑そう、このキャリア系女子であるアルテイシアの本音でリアルなお話には
すっごく共感できる部分がいっぱい。（私は全然キャリアとはほど遠いけど）

本当の自分を出せる人・・・うーん、意外と難しいんだよね。
そこそこ相手に合わせて、なんてのは得意だったりするけど、
自分を押し殺してなんかしてまで付き合いたいのか、自分。
どこかで我慢してる自分がいたりする。
相手に嫌われるのがコワイのか、無理してまで一緒にいたいのか？
これじゃ遅かれ早かれ終わりっすよ。とか思ったりする自分がいるわけで。


そして、さすがキャリア女子、文章も上手！
さらさらっと読めてしまう。が結構深かったりする。


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宮本輝の『命の器』（講談社）にでてくる一文。
「偶然を必然に変えられるのが、その人間の命の器だ。」
中学時代に出会って以来、アルテイシアを支え続けた言葉だ。
「今はどんなに辛くても、いつか幸せになって『あの時期は私にとって必然だった』
と言えるようになろう」と誓った。　　　　　　　　～本書より抜粋～
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なんてとこも、よかったなぁ。（ちょっと猟奇的な彼女を思い出した）

それから、オタクである５９番の彼。イイ奴だ、ってか武士のようだ！
自分を磨く彼の姿勢はスバラシイ。


“大切なのは「わかり合えるか」じゃない。
　絶対に離れないことだ。
　つながっていることだ。”って最後に言ってた。