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おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

風がすごい。

2010年09月25日 07時50分51秒 | 雑感
 なんか、ここ2,3日で急に気温が下がり、雨も降り、今日は風がビュンビュンいってますね。この変わり様にはビックリしてしまいます。

 ちょうど稲刈りシーズン。今年は暑かったせいか、どこも収穫時期が早くなっていると思いますが、この時期にこの雨は困ってしまいますね。今年の夏は農家にとっては本当に対応しにくい季節でした。

 いつ塩尻に帰省しようか画策中です。今週は引きこもって学会の準備に勤しみます。帰省できるのは再来週の連休あたりでしょうか。

 先週末は、再び小川町へ行き、地場の酒造、お豆腐屋さんのお話を聞いてきました。毎回、発見がありますし、本当に勉強しているな~と関心してしまいます。その後は、ずうずうしく、霜里農場に泊まらせていただき、おいしいご飯とお酒をいただきました。ありがとうございました。

 10月17日(日)は、土と平和の祭典
のアルバイトを頼まれたので、霜里農場の同期の研修生と日比谷公園に行きます。土と平和の祭典に参加するのは、なんと初めてなんです。これまで、日程が合わず、見送っていましたが、ようやく参加できます。有機農業も含め、食と農に関心のある方は、ぜひお越しください。ゲストには農家の方もたくさん来ますし、ブース出店や飲食も充実しています。何か、キッカケとつながりができると思います。

 その前日は、有機農業学会のフォーラムで名古屋へ。朝市の見学と流通の話なので、関心があります。名古屋はMOP5/COP10で盛り上がっているはずですが、僕は、あいちトリエンナーレ2010に行き、芸術の秋に触れてきます。

 高校の大先輩、パンプキンが有名な草間彌生さんの作品もあるとのこと。

 研究室に行こうと思いましたが、午後、地デジの工事があり、家にいなければなりません。これで地デジに移行なんでしょうか。それともテレビを買わなければいけないんでしょうかね。なんだかよくわかりません。

  

夏休みの前半の前半が終わる。

2010年08月11日 08時41分51秒 | 雑感
 久々のブログ更新です。それにしてもまだまだ暑いですね。31日に学生を連れて小川町に行ってから、怒涛の1週間でした。

 8月2日~5日までゼミの調査実習に同行して、栃木県茂木町に行ってきました。僕は、別行動で有機農業の動向についての調査です。茂木町は、新規参入者が中心になって有機農業に取り組んでいます。有機農家2軒、役場の方へのヒアリングなど、獲得目標であった現状把握ができました。ここでは、可能性と課題の両方が見えたと思います。

 きちんとまとめて、今年はもう1回茂木に行きたいと考えています。

 茂木町では、有機農業への取り組みのほかにも、棚田オーナー制度やブルーベリー摘み取りなど、各集落ごとにムラづくりが活発に行われています。こうした活動についても話が聞けました。なにしろ役場の存在とそれに応える集落の方々の気持ちが大きいですね。

 5日に戻り、そのまま長野に帰省しようと思いましたが、荷物が多かったため、アパートに戻り、翌日6日に始発の次の電車で塩尻へ帰省しました。青春18切符でとことこ、5時間近く電車に揺られ、本を読み、人間観察をし、ぼーっとしながら揺られてました。

 登山客が多いですね。今はやりの山ガールたちです。かっこいい服装、バックを身に付け、準備万端という感じ。

 6日~8日までは、畑です。ジャガイモの収穫です。親父も帰ってきていたので、トラクターで耕してもらっている間、せっせとジャガイモを掘りました。後ほど、詳しく書きますが、今年は5月の中旬に植え付け、8月上旬に収穫なので、いつもよりも1ヶ月ほど遅らせました、というかそうせざるを得ませんでした。

 だいぶ心配でしたが、昨年よりも収穫量や大きさが良く、この地域はこの時期が合っているのかもしれません。周りの人たちからも、「うちのよりもよく獲れているわ」と褒められました。ジャガイモの収穫のほか、人参の種まきです。3寸人参と筑摩野5寸人参。 

 そして8日にまたまた青春18切符を使い、川崎に帰省し、翌9日は小川町への調査です。今回は、地元NPOの方と農家の方にじっくりインタビューです。農家の方は、慣行農業から有機農業へ転換した方、NPOの方は、この取り組みを支え、様々な仕掛けをしている方です。この忙しい時期に、時間を割いてくださって本当に感謝です。良いお話が聞けました。

 ここで改めて思いましたが、研究者の仕事は、自分の研究目的、知りたいことだけを証明するために現場に行くのではなく、じっくりその人の人生、生活史の中から、現在の出来事を分析していくことなのだと思いました。時間がかかるので、相手の方にとっては迷惑かもしれませんが、伝えること、そして僕らのようにそれを聞いて、またそれを伝えることも大事なのではないかと。

 午前中の地元NPOの方へのインタビューでは、「私はこの年齢になって伝える側なっている」。午後の農家のインタビューでは、こちらが勉強になりましたと伝えると、「こっちも人生を振り返ってみて、改めて勉強させられた」と仰っていただきました。2人とも、インタビュー中の表情が素晴らしかったです。

 僕のような有機農業への取り組みを支えたいと微力ながら運動や学問に関わっている身として、改めて、こうした人たちの取り組みと歴史の上に、僕の活動もあると感じ、これをきちんと未来に残さなければと気合が入りました。

 インタビューをした農家からは、栽培している椎茸をビニール袋いっぱい頂き、また、レストランは霜里農場の担当だったので、友子さんからは野菜をたくさん頂きました。自分で育てた野菜、椎茸、霜里の野菜と昨日今日と豪華な食事をしています。幸せです。焼き椎茸がめちゃくちゃおいしい。

 とても濃い夏休みの前半の前半でした。明日から実家に帰省します。ほとんど畑作業ですが、15~16日は、蓼科へ行き、19日ごろ戻るという感じでしょうか。

 23日は山梨県北杜市の有機農家へ、9月は今、新潟に行くか山形に行くか迷っています。まだまだ後半も忙しくなりそうです。 

ミツバチ大量失踪緊急報告DVD制作協力へのお願い

2010年06月30日 08時07分13秒 | 雑感
 ぜひ協力してください。小川町でお世話になっている方々が立ち上がりました。
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ミツバチを救え!プロジェクト
ミツバチ大量失踪緊急報告DVD制作協力へのお願い

「ミツバチを救え!」(仮題)

このDVDは、自然生態系の破壊に猛威を振るい始めた新しい農薬=ネオニコチノイド系農薬散布後にミツバチの大量失踪が起きた現場からの緊急報告映像です。
ネオニコチノイド系農薬とは、タバコなどに含まれているニコチンに似せた化学合成の農薬です。昆虫の神経系に影響を与えて殺してしまう農薬です。
1990年代の初め頃から、遅効性・低農薬・殺虫効果抜群という新しい農薬として使用され始めました。同じ時期に、世界各地の養蜂家からミツバチの大量失踪が報告され始めました。ミツバチの大量失踪の原因は、ウィルス説やストレス・温暖化、ダニや生物の雌化などが原因と言われていますが、この農薬使用と失踪報告との関連性を重視したヨーロッパの国々では、ネオニコチノイド系農薬の使用を禁止にした国もあります。
日本各地でもミツバチの大量失踪が報告されています。長崎県佐世保市在住のニホンミツバチ養蜂家・久志冨士男氏、岩手県盛岡市で養蜂業を営んでいるニホンミツバチ研究者・藤原誠太氏は、ネオニコチノイド系農薬散布後、ミツバチの大量失踪や大量死が起きていることを報告しています。
そして、ネオニコチノイド系農薬がミツバチや昆虫だけでなく人にも被害が及んでいるという報告があります。群馬県前橋市にある青山内科小児科医院の青山美子医師は、ネオニコチノイド系農薬散布直後にアレルギー症状を訴える患者が年齢層をこえて増えることを報告しています。
ネオニコチノイド系農薬は、森林の松枯れ病対策や水稲の害虫対策だけでなく、家庭菜園の殺虫剤やシロアリ駆除、犬猫のダニや蚤よけの薬にも含まれていて、一般家庭の中でも知らないうちに使用されています。
ミツバチが大量に失踪している事に対して、農水省などは、ウィルス説、環境変化説、ストレス説などに対する研究に対しては助成していますが、ネオニコチノイド系農薬との関連性を研究する事に対しては積極的に助成をしていません。しかし、上記の地域を初め、日本各地で、ネオニコチノイド系農薬が散布された直後、ミツバチや昆虫が死んでいる報告があります。そして、その死骸からネオニコチノイド系農薬が検出され、近隣住民にアレルギー疾患が多発しているという報告が相次いでいます。
私たちは、日本各地から報告されているネオニコチノイド系農薬散布後に起きたミツバチ大量失踪の現場やアレルギー疾患の様子を訪ね、「実際に、農薬散布後、生き物たちがどのような状況になっているか」を知りたいと思い、それらを報告するDVDを制作することに致しました。是非、製作にご協力をお願いいたします。 ブログ=http://blog.goo.ne.jp/mitubachisukue/

呼び掛け人(アイウエオ順)
魚住 道郎(有機農家 NPO法人日本有機農業研究会副理事長 茨城県在住)
金子 美登(NPO法人全国有機農業推進協議会理事長 埼玉県小川町在住)
鎌仲 ひとみ(ドキュメンタリー映画監督 「六ヶ所村ラプソディ」などを監督 東京都在住)
田中 優(未来バンク事業組合理事長 apバンク監事 東京都在住)
久志 冨士男(養蜂家 長崎県在住)
藤原 誠太(養蜂家 日本在来種みつばちの会会長 岩手県在住)
藤村 靖之(非電化工房代表 栃木県在住)
水野 玲子(NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議常任幹事 茨城県在住)
DVD頒布価格(制作協力金として) 
一枚 ¥2,000円(送料込み)+カンパ (10月:DVD頒布開始予定)
ミツバチを救えDVD制作プロジェクト実行委員会
実行委員長  御園 孝(造園家 埼玉県所沢市在住) 
事務局    高橋 優子(NPO法人生活工房つばさ・游理事長 埼玉県小川町在住)
事務局    岩崎 充利(有機農家・映像作家 埼玉県小川町在住)

ネオニコチノイド緊急報告DVD制作協力申込書
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「ミツバチを救え」DVD制作にご協力頂きありがとうございます。
下記の協力申し込み欄に内容をご記入の上、FAX・郵便・メール等で委員会にお送り下さい。
入金確認後、DVD完成(10月を予定)次第、速やかに送付いたします。
FAX番号  送金関係     0493-73-2011
       その他問合せ   0493-74-6134
メールアドレス: mamkr732011@yahoo.co.jp

*ゆうちょ銀行からの送金方法
お近くのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で、払込用紙に送金額と料金を添えてお申込みください。手続きの際は、受け取る方の口座の記号・番号をご指定いただきます。
送金先:
355-0316
埼玉県比企郡小川町角山894-2
ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会   森田 緑
記号 10330   番号 99898811
a.. 窓口扱い
払込金額3万円未満=120円(110円)
b. ATM扱い
払込金額3万円未満=80円(70円)
c. ATMで、通常貯金からの払込み(通帳:キャッシュカード付またはキャッシュカードが必要,)。
 払込金額=0円 平成22年9月30日までの料金です。

*他の銀行からもゆうちょ銀行へ送金可能です。その場合、以下の項目をご確認ください。
【店名】〇三八(読み ゼロサンハチ)  【店番】038
【預金種目】普通預金         【口座番号】9989881 (*口座番号が一桁少なくなっています)

大変申し訳ありませんが手数料はご負担くださいませ。


住所
フリガナ
氏名:
電話:
枚数:
メールアドレス:
一言:

大学での授業。

2010年06月07日 16時18分33秒 | 雑感
 明日は、僕の母校で有機農業についての授業を行います。最近はその準備で忙しく、本来の研究からは少しだけ遠ざかっています。90分なので、どうやったら眠くならない授業にできるのかな~と悩んでレジュメを作成し、あ~、大学の先生は毎日毎日大変なんだな~と実感しているところです。

 なにせ、農学部ではなく、国際学部で日本の有機農業の動きについてのレクチャーなのでハードルが高すぎます。有機農業だけでなく、色々な農業の姿を見せたほうがいいかな~と思い、その他には減農薬運動での宇根豊さんの取り組みとその広がりについて、そして新規参入者の増加などについて話をしようかと思います。

 近代農業を根底から批判して、有機農業はやっぱりいいでしょ~ではなく、色々な側面や事例を紹介して、将来卒論で農業について書きたいとか、今後農業に関わりたいという学生の手助け、キッカケになればと思います。

 なので、読みやすい本の紹介や霜里農場やその外の地域、僕の農園の写真を見せながら、なるべく身近に感じてもらいたいと願ってます。聴衆は200名ほどいるそうです。緊張です。

 農学部以外でしかも超文系な学部で有機農業のレクチャーができるのはとても幸せなことです。

自給と直まきをベースに

2010年05月11日 19時28分03秒 | 雑感
 長野と神奈川、厳密に言えば、塩尻と川崎を行ったり来たりしている生活を送っています。もちろん、川崎での生活がメインですが、このところ毎週のように帰省しています。

 今の言葉で言えば、半農半Xだとか2地域居住だとか、そう言うのだと思います。というか、現にそう言われます。

 「畑の世話が本当にできるの?」とも言われます。こう言われたときは、「自給をベースにしているので大丈夫です」と応えます。そう、自給をベースにしているので、収量とか形が良いとか関係ありません。おそらく、これが農業の基本原理なんだと思います。

 なので、「自給をベースにしているので」と僕が行ったときは、「自給が農業の基本なんです」というメッセージが隠れて含まれています。あまり、説教ぽくそう言ってしまうとひかれてしまうので、言いませんが。。。

 確かに、往復生活での農業は、十分な管理ができるわけではありません。むしろ、できません。なので、できないということを前提に、その少ない時間の中で、どう効率よく、やっていくかを考えます。中でも苗の管理は非常に難しい。とりわけ、この急に寒くなったり、暑くなったりするこの春先の苗管理は本当に難しいです。

 一歩間違えれば全滅してしまいます。どうしようかと悩みます。今年は、一応、伏見甘長、ナス(千両2号、青ナス、紫御前)、ピーマン、キュウリ、カボチャ、ズッキーニの苗は育てています。ただ、成長が遅い。。。後で報告しますが、ナスと伏見甘長は、1ヶ月たってようやく双葉が出ました。  

 ただ、カボチャとオクラは、少しは暖かくなり、1週間で芽を出し始めています。というのも、家で一番暖かくなり、その暖かさが持続する玄関の縁側で苗を管理しているからです。日だまり育苗です。

 これで苗がうまく育たなければ、今年の果菜類はあきらめて、直まきできるもの、イモ類(サツマイモ、ヤーコン、キクイモ)、大豆、人参、葉物など、そういったものを中心に育てていく予定です。

 何せ、試行錯誤です。もう少し経てば、自分なりのペースがつかめるのかな。