寒い日が続く。大学受験シーズン真っ只中。僕にとってはもう7年も8年も前の話だ。浪人しているので、2回も受験を味わってしまった。どちらも受験した大学の数は多く、2週間ほど渋谷のホテルに泊まって、会場へと向かっていた。田舎ものの僕にとっては、東京で2週間も暮らすことに、ど緊張していた。受験どころではなかった。
昨日も朝、道を歩いていると受験生らしき女子高生が大きな荷物を引っ張って歩いていた。そこで自分の昔のことを思い出してしまった。ふと、違う方向を見ると、ロリータファッションというのかお嬢様ファッションというのか、ゴリゴリのフリフリを着こなしている女性もいて、すごい、東京は。
という僕も、昨日は4月から進学する大学院内の試験だった。クリーニングに出したスーツを着させられているという感じで大学へと向かった。電車の中では、研究計画書を見ても緊張するだけなので、この前ようやく手にした本、
内橋克人、宇沢弘文『始まっている未来 新しい経済学は可能か』(岩波書店、2009年)を読んだ。宇沢さんの研究者としての姿勢、そして社会的共通資本としての農村という考えは、とても勇気付けられる。
控え室で同じ試験を受ける4月入学の方と少し話、二人とも畑違いのところからの農学部編入ということで、これまた勇気付けられる。
緊張しながら発表を終える。だけど、実績や業績がない僕は相当頑張らないといけない。審査の先生方にもプレッシャーをかけられた。
続いて次なる拠点を見つけるために不動産屋へ。目星をつけることができた。これは良かった。農場での研修も合わせれば、引越しも5回目くらいだ。今度は、また神奈川県での生活になる。今住んでいるところよりは、田舎なので、楽しみにしている。
今日は、1日中部屋に引きこもって、原稿を書く。これが終われば、肩の荷がようやく片方だけ降りる。後は、論文1本、3月6日の日有研全国大会での分科会進行の案を作らなければ。そのため、フェアトレード関連の本を読みつつあるのだが、
『季刊at 8号 特集 フェアトレードの現在』(太田出版、2007年)は現在の有機農業の論争と同じくする要点が多く、読み応えがあった。atは過去に
『季刊at 12号 特集 有機農業は誰のものか』も出している。
来週は大半、実家に帰り、2月19日からは『
地域がささえる食と農 神戸大会』参加のため、神戸向かう。もし関心のある方は、ぜひ参加していただきたい。20日、21日のシンポジウム前にはオーガニックツアーもある。が、これには参加できない。
22日の有機農業政策討論会に参加し、沖縄へ行く予定。僕の専門は有機農業研究だが、広く平和についての勉強も好きなので、初・沖縄はとても楽しみにしている。平和を自治の理念に掲げている読谷村のむらづくりにはとりわけ関心がある。社会のことを考えると、どうしても農業のことだけでは視野が狭くなってしまう。
だけど、購入する本はほとんどが農業関係。もっと余裕を持って、他の分野の本も読んでこの堅い頭、思考回路をほぐさなければ。
神戸-沖縄往復で、帰りは神戸から青春18切符で東京か実家に帰る予定だ。体力だけが持てばよいのだが、最近は好不調の波が激しいので、それだけが心配だ。ま、2009年度のよく働いたご褒美としよう。
これはうちのラッキョウと花豆を煮たもの。いや~美味しかった。ラッキョウはほとんど手間をかけずに育ってくれるし、酢漬けで保存すれば、1年中食べることができる。最高。