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おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

学会報告が終わりました。

2010年11月25日 20時59分59秒 | 雑感
 大学を出ようかと思い、外を見たら雨が降っている。ちょうど集中力が切れたのに、なんともタイミングが悪い。すぐ止むだろうか。。。

 13、14日で高畠町に行って感動の余韻に浸る余裕もなく、学会発表のレジュメ作成に追われ、20日の個別報告を無事終えました。前々日から実家に帰り、19日に別の学会に出席、ビジネスホテルでくつろぎ、精神統一してから向かったのが良かったのかもしれません。

 だけど、一番最後の発表だったので、色んな人の発表はソワソワしてしまってほとんど頭に入らず、自分の報告を終えたら、とたんに開放されました。35分間あっという間でした。手応えも感じられたので、やる気が湧いています。人前での事前練習も何度かやったおかげで、そういう機会を得られたことに感謝です。

 学会の場所は上田市、別所温泉です。はじめての上田です。長野県は広いからというのを口実にしてしまいますが、確かに塩尻からは2時間以上かかります。運賃もそれなりにかかりました。だけど、上田の観光なんてできるはずもなく、ホテルに引きこもっていましたが、立ち寄った駅前のイトーヨーカドーが閉鎖するという新聞記事を実家で見て、少し心が痛くなりました。

 21日は学会を終え、松本で高校の友人たちを杯を交わし、真面目な話が一切ない飲み会はなんとも楽しいです。やっぱり地元はいいなと改めて感じました。最寄駅まで15分くらいですが、終電などあり22時過ぎには解散。都会じゃ早すぎますが、外に出てみると、ほとんど人はいません。松本は都会ですが、静かな都会といった感じです。

 昨日は、今度、早稲田大学で行われる国際開発学会の会計アルバイトで前に在籍していた大学へ行きました。数字にめっぽう弱い僕の師匠がなぜか会計の責任者なので、昨年同様呼ばれましたが、僕はほとんど役立たずで、他の先輩方がもくもくとこなしてくれました。久々にタイ料理をいただきましたが、まー辛かったこと。1か月ほどタイに行ってた時期もありましたが、その時よりも辛かったな。

 明日は、国際有機農業映画祭の前日企画。僕は農家の対談のコーディネートを頼まれているので、その進行を今夜考えなければなりません。このコーディネートが終われば、僕の仕事は終わりですね。27日の映画祭本番は、なるたけのらりくらりとこなしましょう。そんな大した仕事振られてないし。

 なんだかんだで忙しいです。ありがたいことですが。12月11日、12日は有機農業学会。有機農業とNPOの取り組みに焦点を当てて、個別報告です。初めての三重県です。青春18切符も使える時期なので、学会後も三重をぶらぶらしたいと画策していますが、とにもかくにもレジュメがんばらなければ。

 まだ、雨降ってます。

明日から高畠。

2010年11月12日 17時12分04秒 | 雑感
 明日から山形県高畠町です。1泊2日の短い旅ですが、今後のことも考え、良い出会いがあることを祈ります。たかはた文庫に行けると思うので楽しみです。

 ただ、来週に迫った学会発表の準備と事前発表の準備に不安が残ります。この後ろめたさ。15日は、有機農業学会の要旨締切日。これもまた不安。26日の国際有機農業映画祭前日企画のこともやらなきゃで、色々な不安を抱えながら、高畠です。

 なので、もう帰ることにします。 

いつ玉ねぎを植えつけようか。

2010年11月10日 20時34分21秒 | 雑感
 最近はよく東京とアパートを行ったり来たりしています。日記のように書き留めます。

 11月2日はPARC自由学校の社会的企業講座を単発受講し、ワーカーズコレクティブについて学び、これまで名前だけは聞いていましたが、実態を知ることができ、とっかかりができました。

 11月3日は『有機農業の技術と考え方』(コモンズ)の出版記念シンポジウム。その名も「生命(いのち)を紡ぐ農の技(わざ)」。知っている顔があちこちにいて、参加者も100名ほど。なんとも盛況でした。若い人は少ない感じで、僕が一番若そうでした。こういうのも慣れましたね。

 福岡県の有機農家・むすび庵の八尋幸隆さん、福島県の有機農家・チャルジョウ農場の小川光さんが本に対して現場からの批評と講評。茨城大学の中島紀一先生の基調報告、師匠である金子美登さん、有機農業技術会議の西村和雄さんの話、なんとも豪華でした。

 八尋さんの話は興味深かったです。今回のシンポジウムは技術の話がメインですが、八尋さんは「有機農業の社会に向けた発信が必要」と仰いました。技術だけではなく、食べる人に向けても、有機農業の多面的価値を発信が必要ではないかと。バランスのとれた意見です。
 
 以前、「土と健康」に生産者は消費者という小さなパイを奪い合う時代になるというようなことを八尋さんが書いていたのを思い出しました。育てる人がいて、そして食べる人がいることで農業は成り立ちます。有機農業は、まさしくその部分を意識してきた農業です。

 よく、技術的な部分であれば研究者は現場に貢献できるけど、社会科学的な研究は何が貢献できるだろうかと考えます。社会的に発信していくこと、しかもイメージだけで語られやすい有機農業の実態をきちんと伝えていくことが研究者の仕事でもあると。

 そして、懇親会も盛り上がりました。隣には、霜里農場の研修終了後、北海道に短期研修にいったときお世話になった興農ファームの本田廣一さんです。久々の再会です。来年に向けた壮大な計画を聞き、「そんとき来いよ」と誘われ、なんかワクワクし、そして「農家の食卓は世界一豊かでなければならないんだ」という本田さんの熱い言葉を聞き、感動です。僕にとっては、大先輩の方々があちらこちらにいて感動でした。

 11月5日は農水省の消費者の部屋で「有機農業が目指す世界」があったので、少し立ち寄り、友子さんや研修生と話し、おにぎりやスープなどをいただき、レタスとナスとジュースを持たせてくれました、何しに行ったんだという感じですが、全国の動きがわかる様々な資料が揃っていたので、きちんと収集し、しかも、ここでは言えませんが、サプライズのゲストにも会うことができ、ナイスタイミングでした。
 
 11月6日は再びPARC自由学校へ行き、アフリカクラスのゲストがいつもいつもお世話になっている写真家であり映画監督の本橋成一さんだったので、クラスの手伝いがてら会ってきました。『バオバブの記憶』の上映でしたが、僕はずうずうしく、その写真集をいただき、こちらからはジャガイモを渡しました。物々交換です。

 そして9日は、映画『祝の島』のポスターとチラシをPARCに届けるために、ポレポレタイムス社の事務所へ。本橋さんをはじめ、スタッフの方々とランチをいただきました。久々にポレポレ東中野で映画が見たいですね。

 そして、今週末は山形県高畠町に行ってきます。そして学会準備。。。来週末は長野で学会発表です。それが終わったら、国際有機農業映画祭の前日企画と本番、小川町、12月に入り、有機農業学会に向けた発表準備。学会は三重です。どうせなら、三重の有機農業について知りたいです。

 そう言えば、今度初めて高尾山に登ります。ミーハーですが、なんかすごく人気あるようです。

 てな感じで、玉ねぎをいつ植えつけましょうか。今月中にやらなきゃせっかくの苗が台無しです。暇を見つけて、1日でもいいから弾丸ツアー組みますか。

屋嘉比収さんのこと。

2010年10月09日 20時06分04秒 | 雑感
 屋嘉比収さんの訃報を知りました。

http://michisan.ti-da.net/e3191178.html

 今年2月に沖縄に行った際、先生方と一緒にご飯を食べたという短い時間でしたが、色々とお話を聞くことができました。その時も体調があまりよくないということを聞いてましたが、物腰の低い温かい話し方に惹かれました。

 僕が尊敬する玉野井芳郎先生の沖縄国際大学時代のお弟子さんで、先生のお話も聞くことができました。有機農業の研究をしているとお話したら、笑顔で応えてくれました。

 レストランを去るときに、「先生によろしく伝えておいてね」と言って別れました。それを師匠に伝えたら、沖縄との関係が強い学部でしたが、そのつながりも屋嘉比先生がいたからこそできたという話を師匠から聞きました。

 沖縄の基地問題への積極的な発言。まだ若く、沖縄戦後史、思想を研究し、オピニオンリーダーでもあった若きリーダー。玉野井先生の考えには僕も影響を受けています。玉野井先生は有機農業も温かく見守ってくれていた先生の1人です。分野は違いますが、同じ方向性を共有できているのだと思います。

 先生の本をきちんと、ゆっくり時間をかけて読みます。

野菜と米が届く。

2010年10月01日 21時07分58秒 | 雑感
 どうでもいい報告ですが、最近帰れないので実家から野菜と米が届きました。

      

      

      

 葉物は、8月に蒔いたタアサイ、ルッコラ。ルッコラは簡単ですが、タアサイは直まきしたもの。あの暑い中よく育ちました。虫食いもほとんどない、世話も中耕1回のみ。人間はと言えば、種蒔いただけです。過保護はあまりよくない、あとは種の生命力にまかせるのみです。

 エンサイもまだまだ収穫できているようです。エンサイといってもあまり知っている人は少なく、空心菜と言えばわかるでしょうか。都会の人のほうが知っているかもですね。中華料理屋でが空心菜とニンニクの炒め物は定番です。

 実家のほうでは、あまり見ないですね。直売所にもありません、母親は丁寧に調理をしてからおばちゃんにあげてました。

 その他にも人参、玉ねぎ、じゃがいも。有機JAS認証の付いたオーストラリア産小麦のうどん(笑)いつものように缶詰などなど。いついただいても有難いもんですね。

 野菜の荷造りもなかなか大変な作業なので感謝です。米はまだ新米じゃないかな。昨日前を歩いている若者が重たそうに米を持っていたのを見て、米も自分のところで作っているというのは贅沢なんだな~と感じます。当然のことながら1回も購入したことなしです。