世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

フランス語しゃべる宇宙人

2011年07月03日 22時16分05秒 | Weblog
ルネ・ラルーという人のアニメを見た。
「時の支配者」と「ファンタスティックプラネット」の2本。
どっちもすげえおもしろかった。
これはちょっと知らないと損をしますぜというような作品。
最初、「時の支配者」見て、
その、一見穏やかなんだけど妙な不安がずっと続く感じに緊張をしながら見続けた。
物語を見ていて次の手がよめない、というのはすごく不安だ。
これが「子供向け」というのが、まあ最終的には大丈夫になるんでしょ、という安心感を発生させるが、
見ているだに、あれもしかして悲しいラストが待ってるんじゃないか、という不安をよぶ。
その不安をうむ原因は登場人物たちの無表情さのせいかもしれないし、
たった一つの命綱でさえ気分ひとつで手放してしまうかもしれない子どもの(大人から見た)怖さのせいかもしれない。
見終わると、なにが良かったことでなにが悲しかったことなのかを考えて頭がくるくるする。
しばらく反芻することになりそうな映画。
私はドラえもんやクレヨンしんちゃんの映画を見て育ったけれど、
それで、大人になってこの映画を見て、今まで見てきた子供向けとは違うなあと思ったのだけど、
これを子供の頃に見たら、それはそれでドラえもんとかと同列にして記憶するんだろうなあ。
ポール・グリモーの「王と鳥」を見たときのような気分。
良作と思う。

「ファンタスティックプラネット」。
これもすごい映画だ。
まず最初からすごい。
赤ちゃん抱えて逃げる女の人。逃げる逃げる。
そこにあらわれる青い大きな手。
女の人をピンとはじいて行く手を阻む。
なんだこりゃ。
最初、この大きな手は「作者の手」なのかと思った。
アニメでたまに出てくる、登場人物の服とか背景とか書き換えていっちゃう「作者の手」。
そしたらそれは青い大きな半魚人みたいな宇宙人の手だった。
人間はその星で、その宇宙人の愛玩動物になっている。
「家畜人ヤプー」とか「進撃の巨人」の世界がよぎる。
これもすごいおもしろい。
ぺープサートみたいな動きもおもしろい。
"Fantastic Planet" (La Planete Sauvage) Trailer subbed in JP

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