世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

ジェニファーから返事きた

2011年04月30日 20時22分51秒 | Weblog
空港までむかえに来てメールを英文で送った。
自分で作ったわけでなく、
エキサイト翻訳さんに英訳してもらって。
それで、その英訳文が本当にちゃんとしてるのかわからないまま送信して、
今日、返事が届いた。
その返事すらなんてあるかわからないのでエキサイトさんに通訳してもらった。
そしたら以下の文がべっと出た。

拝啓

私たち、注意される、ありがとうございます。

同じくらいそれに従って、車を整うようにするでしょう。

ジェニファー

ジェニファーって。
誰だよ。
が、ちゃんと車は来るようだ。
よかった。
ありがとうエキサイトさん。
よろしく、ジェニファー。

津波が襲う前の陸前高田の映像が一瞬写った。
車が走っている。
山がある。家が立ち並ぶ。
福島で母乳から微量だが放射線物質検出。
ここ最近、涙したこと。

ここにきて英語がからっきし

2011年04月29日 22時18分55秒 | Weblog
英語ができないのにあんまり英語も通じないような国に一人で行くことになり、
でもじゃあ英語ができないのは私もむこうも一緒で、
まあなんとかなるんじゃないか、お互いに画策しようぜと思っていたら、
いきなり英語でつまづいた。
空港からホテルまでの送迎依頼がすべて英文対応。
むこうの方がはるかに英語慣れしていた。
当たり前だが。
なのでエキサイト翻訳で日本語文をうって、英文に変えてもらいました。
本当にネット社会でよかった。
以下、エキサイト翻訳が英訳してくれた空港送迎依頼文。
あ、でもこれは教えてgoo!の「空港送迎依頼文の書き方」も見た。

Dear Sirs
I would like to have your limousine service from the airport.
Date:
Hour:
Air Craft:
Please inform me the cost of the service as soon as possible.
Thank you.
Best Regards.

そしたら翌日、どばっとした英文で返信が来て、
エキサイト翻訳によると、「添付された書類を確認してサインして送り返せ」と言っているらしい。
ので、書類を印刷して、つたない筆記体でサインして、スキャンして送信した。
んで、またエキサイト翻訳がしてくれた英文つけて送信。
ああ、本当にエキサイト翻訳とスキャン機が手元にある環境って最高。
以下、また英訳文。

The appended content was confirmed.
It consented to the price.
It asks for the airport meeting and sending off on that.
The signed content is appended.
I want you to return mail when consenting for confirmation.

一応、送られてきた内容を確認したこと、了承したこと、サインして送り返したこと、このメールが届いたら確認のための返信がほしいことを書いたが、
そもそも英語がからっきしなので、エキサイトくんの翻訳が正しいか判断つかない。
ちなみに、英訳された文を再度日本語訳してもらうと、こうなった。

添付の内容は確かめられました。
それは、価格に同意しました。
それは、会っていて、それの上で離れて送っている空港を求めます。
署名された内容は追加されます。
確証のために同意するとき、私はあなたにメールを返して欲しいです。

それでも、
まあ、いいか、と
もうすでに旅の恥はかき捨てを決め込んでいる。

半分はもう渡越した

2011年04月26日 22時06分48秒 | Weblog
本格的にベトナム行きの話を進める。
航空券とホテルの予約した。
ホーチミンで7日間過ごす。
なにせ初海外で一人旅で、ツアーでない。
わお。
ララチッタ(ガイドブック)とにらめっこして
ネットとにらめっこして
ドンコイ通り沿いのホテル決めて、台北経由の航空券を予約した。
いま頭の中はドン(ベトナム通貨)やドルのこと、
ホーチミン市内の地理のこと、
ホテルや街中での毅然とした態度のこと、
水のこと、フォーのこと生春巻きのこと、
信号のない道路のこと、スリ対策のこと、
首にかけるお財布のこと、ホルマリン漬けの赤ん坊のこと、
フランスパンやコーヒーのこと、食器のことや梱包材のプチプチのこと、
のど飴・マスク・折りたたみ傘や長袖のカーディガンのこと、サンダルのこと、
あらゆるベトナムはホーチミンのことでいっぱい。
これはもう私の半分はすでにホーチミンに行っていると言ってもいいくらい。
真っ先にホーチミンに行った半分はドキドキビクビクしながら結構楽しんでいる気配。
これから私は飛んでいってしまった半分を実際に身体を移動させてとり込みに向かうんだ。
はじめての場所だが
半分はもう行っているので、見知らぬ街という感じではないのはそのためだと思う。
ベトナムは漢字で越南。
行く時分は雨季。平均気温は28.5度。マンゴーが盛り。

映画見た

2011年04月25日 21時40分14秒 | Weblog
石井裕也監督作品「川の底からこんにちは」見た。
おもしろかった。
ここ最近では一番におもしろかった。
ちょっとなかなかない出物ですぜという感じ。
見終わった後、この映画は「西原理恵子」枠に入れられた。
世に出回り始めた西原理恵子映画とは一線を画す。
男や女や親や子やぐつぐつ煮立てた私の好きな西原理恵子漫画味っぽい作品で好き。
いや別にこの映画は西原理恵子を目指して作られてはいないのだけど、だから多分おもしろいんだけど、ぐつぐつ煮えてる大元をたどるとやっぱり西原理恵子みたいな「人間賛歌」になるので同じ枠にしてるんだけど、あと達観した人生観とか、弱い男たちと強い女たちとか。
ユーモアのセンスも好き。
ラストの群像の画も好き。
ああこんな映画好きだわ。
「愛のむきだし」とかやっぱあんまりぐっとこないわ。
あれよりちゃんと「むきだしてる」って思うのは、この映画のほうが好きだからだと思う。

絵本目録

2011年04月24日 19時07分29秒 | Weblog
古本屋で図書館から払い下げられた絵本の山を発見。
もともと図書館にあったものなので汚れややぶれがある。
背表紙に分類用の赤丸シールがはってあったり、裏に貸し出し用のバーコードがはってある。
でも全て100円。
絵本はほしいが絵本は高い。
そう思っていたところにこの幸運。
むさぼるように手にとる。
あれもほしいこれもほしいと興奮のあまり足の裏にじっとり汗をかきながら選ぶ。
すごいだって有名どころわんさかあるし懐かしいなあこれも100円すか。
積み上げてレジへ。
店のおねえさんが大事に数えてくれて34冊。3400円也。
2重にした手提げの袋2つをぱんぱんにして、きついきついと思いながら持ち帰った。
でもこれでこないだ買った島尾ミホ「海辺の生と死」↓とほぼ同じ値段ってどうよ、古本屋業界。


買った絵本目録。たまに感想。
・「こんこんさまにさしあげそうろう」作・森はな/絵・梶山俊夫
・「ふとんかいすいよく」作・山下明生/絵・渡辺洋二
・「いえでぼうや」作・灰谷健次郎/絵・坪谷令子 
  この人の絵、好き。
・「あな」作・谷川俊太郎/絵・和田誠 
  おもしろい構図の絵本。わくわくする。
・「おひめさまのたんじょうび」作・アニタ・ローベル 
  王様や王妃様のぶわっとした格好がおもしろい。
・「三びきのやぎのがらがらどん」作・マーシャ・ブラウン 
  言わずと知れた名作!ほしかった!
・「やさしいライオン」作・やなせたかし 
・「お父さんのかさはこの子です」作・山下明生/絵・岩村和朗 
  この本覚えてる!好きだった!怖い大人がオオカミに見えてしまうんだよね。
・「ままごとのすきな女の子」作・あまんきみこ/絵・安井淡 
  あまんきみこの「空色のハンカチ」というのを持っていた。ウサギが空が落っこちたといってハンカチをなめてみるの。
・「ジオジオのかんむり」作・岸田衿子/絵・中谷千代子 
  動物の絵が好き。
・「かばくん」作・岸田衿子/絵・中谷千代子 
  同じ絵の人。動物の絵が好き。
・「ぐりとぐら」作・なががわえりこ・おおむらゆりこ 
  ここにでてくるカステラがおいしそうでたまらなかった。
・「だるまちゃんとてんぐちゃん」作・加古里子 
  好き!大好き!
・「ぐるんぱのようちえん」作・西内みなみ/絵・堀内誠一 
  どんどん持ち物が増えていく絵にわくわくした記憶がある。 
・「はじめてのおつかい」作・筒井頼子/絵・林明子 
  牛乳持って笑っている絵。
・「歌の絵本」編・芥川也寸志/絵・安野光雅 
  絵がきれい。
・「おしゃべりなたまごやき」作・寺村輝夫/絵・長新太 
  これも好きだった。たのしい。
・「ペレのあたらしいふく」作・エルサ・ベスコフ
・「へびのクリクター」作・トミー・ウンゲラー 
  私の大好きな「すてきな三にんぐみ」の作者の本。
・「ひさの星」作・斉藤隆介/絵・岩崎ちひろ
・「マーシャとくま」作・エフゲーニ・M・ラチョフ
・「マドレーヌといたずらっこ」作・ルドウィッヒ・ベーメルマンス 
  かわいい絵。
・「しろいうさぎとくろいうさぎ」作・ガース・ウイリアムズ
・「風が吹くとき」作・レイモンド・ブリッグズ 
  この人の「さむがりやのサンタ」を持っていた。これは少し怖い話だが、ちゃんとした生活の話だ。
・「月のみずうみ」作・イワン・ガンチェフ 
  なんてまあきれいな絵。
・「カングル・ワングルのぼうし」作・エドワード・リア/絵・ヘレン・オクセンバリー
・「ふしぎなのり」監修・遠山啓/絵・安野光雅 
  やっぱり絵が楽しい。
・「こいぬがうまれるよ」作・ジャンナ・コール/写真・ジェローム・ウェクスラー 
  これも記憶にある。色々読んできたんだな。
・「空気がなくなる日」作・岩倉政治/絵・二俣英五郎 
  大変!5分だけ空気がなくなるらしい!どうしよう。おもしろい話。
・「さっちゃんのまほうのて」作・たばたせいいち 
  これも読んでた。
・「こぎつねコンとこだぬきポン」作・松野正子/絵・二俣英五郎 
  これも好きだった。
・「ちびぞうトト」作・M.D.モスキン/絵・R.ネグリ 
  いい絵だ。
・「くにさきの鬼どん」作・宮ゆり子/絵・斎藤博之 
・「かわいそうなぞう」作・つちやゆきお/絵・たけべもといちろう

今日はこれでずいぶんしあわせだった。

けんかの理由

2011年04月24日 08時05分12秒 | Weblog
4歳たちがけんかしている。
「なんでけんかしてるの」と聞くと
「ネイルの色が汚いと言った」とか「言わない」とか。
一人の女の子の両手両足爪に水色のマニキュア。

母に頼んで実家から送ってもらった「あしたは晴れた空の下で」が届く。
これは中1の時の国語の教科書に載ってた「いのち、ということ」が入った小説。
「いのち、ということ」はマドンナBというインパクト大の登場人物が出てくるのと、
内容がしたての豚のお腹の中に手を入れる授業というのとで
ダブルインパクトの単元であった。
それでこの話を思い出すと一緒に思い出されるのは
当時の国語の先生のことで、野毛先生というのだけど、
多分当時新卒の非常勤講師のうら若い女の先生で、
はじめての自己紹介のときに「私もあなたたちも一年生」みたいなことを言っていたように思う。
で、思い出されるのはその先生がなんか具合悪くなったときがあって、
それで教室にある先生の机に座って眉根を寄せて目をつぶっていたのだけど、
履いていたスカートと足の隙間からパンツが見えてて、
女の中坊にしたらあ、先生危険危ない男子に知られたら、とハラハラしてでも言い出すなんてありえなくて、
それで横の男子とかがつるんで「見えそう見えそう」なんて自分の机の下から覗こうとしているのとか、
さいてえ、と思って見てたり、とかそんな思い出。
で、そういう先生の黒ストッキングから透けて見える白パンツを思い出すと、
また一緒に思い出すのが中学の時に友達だった男の子の事で、
その子は体がごつくてバスケ部で、でもなんでか手の小指だけ爪を伸ばしていて、
それが異様にきれいで、なんでなんだろうといつも思っていたが、
他の子達と一緒に遊びに行ったりしていたのだけど、
多分その子だと思うけど、家にたびたび電話をかけてきては自慰の声を私に聞かせていた。
電話切ってもかかってくるし、親が出ても「ななこさんいますか」といけしゃあしゃあといいやがる。
で、私が出ると電話口ではあはあ言うのだ。
私はそれが嫌で嫌でたまらなかったというのを思い出す。
「あしたは晴れた空の下で」はチェルノブイリの話。
パラパラ読んだら「水の買占めが」とか「人体に影響はありません」とかいう言葉が出てくる。
同じじゃないか。
いつまで経っても同じじゃないか、と思う。

もらった血をわける

2011年04月21日 19時14分49秒 | Weblog
京都へ肥田さんとさきこさんに会いに行く。
新幹線で京都まで行って、そこから地下鉄の烏丸線に乗る。
烏丸今出川で降りて、ふたばの豆餅を買っていこうとしたら
ずいぶん混んでいるので諦めて、近くのケーキ屋でタルト2種とシブーストを買った。
風が強い。
また地下鉄に乗って、北山まで行く。
途中、車内放送で「次は北大路です。わ、す、れ、も、の、なさいませんようお気をつけ下さい」と言われて、どきどきする。
北大路では忘れ物がなぜか多くて、駅関係者は毎日心底うんざりしている、とか。
北山の駅まで肥田さんが迎えにきてくれた。
賀茂川ぞいを北上しながら歩く。
桜は花吹雪。
強い風に吹かれて散りながらせまってくる。
肥田家へ。
なんてまあ、すてきなお家か。
雑誌に出てくる京の町家暮らしそのままじゃないか。
目に映るもの全部にはあはあと感心する。
蔵書を勝手に抜き取ってほうほうと見る。
そしたらととんと昼食が出てきて、わーいわーいと食べる。
いい身分になった感じ。
賀茂川沿いを散歩して、釣りをしている少年たちを見る。
上賀茂神社に詣でて、馬や桜や花嫁さんを見る。
桜の下でお花見していた学生さんたちが「じゃあ次の質問、ACのCMのぽぽぽぽーんの中で好きなキャラはなあに?」とかやっていて、非常に楽しそうだった。
「しゃけに行きたい」ってさきこさんが言っていて、
なんのこっちゃいと思っていたら、漢字で書くと「社家」というらしくて、
それは上賀茂神社の神主さんの家だったとこらしい。
そこは庭がご自慢っぽい家で、
庭がご自慢すぎて、生活のためっていうよりも庭のために建てたような家っぽくて、
こういう閉鎖された庭で、もう四季のあらゆることがこの庭を眺めているだけで感じられてしまいそうなこの庭で、
生活していた人というのは、外に出る楽しみだとか、わくわくとか感じていたんだろうかとか、
いや、でもやっぱりいつも同じ風景ばかりでは人間、そうそう満たされるものでもないんじゃないかとか、思ったりした。
風が強くて日も傾いてきて、寒い寒いといいながら帰宅。
夕飯をいただく。
ビールをいただく。
焼酎いただく。
なんて幸せ。
今思ってることで、でもなかなか誰彼かまわず言えることでないことを聞いてもらう。
たまに肥田さんがBGMを「なんかボロンボロンいっててヤだな」とか言って変えたり、
急にギターを持って静かに弾き出したりするのを楽しそうだなと思いながら見る。
お風呂をいただいて、
偶然だろうが3人とも縞のパジャマ着て寝る。
身長的にも文字通り、川の字になって。

翌朝。
まだ冷たい空気の中、むっくりと起きてコタツに入り、
働いているさきこさんを見ながら過ごす。
そしたら朝食が出てきて、うまいコーヒーも出てきて朝から幸せだった。
肥田さんが仕事に行くのでさきこさんと見送って、
なんか変な感じ。
妻公認の愛人?みたいな。
京都本をぐだぐだ見て、さきこさんと一緒に家を出る。
さきこさんの名前の由来を聞きつつ、別れる。
後は、雨宝院行って感動し、千本釈迦堂行って感動し、ル・プチ・メックのパン食べて感動して帰ってきた。
東京ついて、写真の現像するのにショップ55行って、
待ってる間に献血でも、と思って入った。
前回は血の濃さがギリギリ足りず、献血できなかったのだけど、
検査した看護婦さんに「今日はすごく濃いですよ」と太鼓判を押される。
今日の血の濃さは確実にさきこさんのおかげだな、と思う。
さきこさんが作ってくれたものを食べたおかげで、
濃厚な血液ができているのだな。
ありがたいな、と思う。
400ml血をわけて、写真受け取って家に帰った。

かおかおどんなかお

2011年04月12日 21時25分07秒 | Weblog
柳原良平の絵本で「かおかおどんなかお」というのがある。
いろんな顔がシンプルな絵で書いてあって、私は好きだ。
世の中にはいろんな種類の顔があって、
というのは常識なんだけど、
私にとってはどうやら「書きたくなる顔」というのがあるらしくて、
これは好き嫌いというのではなくて、
気になる顔というのに近い。
気になるから書きたい。
最近では職場にいる口がすごくとんがった赤ちゃんとか。
でもじっくり見ながら写生できないので、叶わずじまい。
昨日の震災関連特集に出てた人はすごく気になる顔をしていた。
この人の顔は今までもテレビで見ているはずだけど、
そのときにはそんな風には思わなかった。
それが東電の副社長だったから、
という理由もないわけじゃないと思うが、
その顔を見た瞬間、
怒りとか憎しみとか憤りとかそういう感情に結びつく前に、
「書きたい顔だ」と思った。
あの眉毛、口もと、眼鏡、表情。
なので、テレビ見ながら書いた。

書きながら副社長の言っていることをちょいちょい聞いた。
何度も何度も謝っていた。
アナウンサーになにかふられて、
その顔が映し出されるたび、
私はこの人の目を見て、口を見て、鼻を見て眉毛を見て髪を見てしわを見てシミを見てたるみを見た。
私が書き上げた顔は、醜悪に見えるかもしれないけれど、
私はこの人のことを醜悪だと思って書いたわけではありません。

幻獣ヌートリア

2011年04月03日 20時40分18秒 | Weblog
日曜日、
練馬区立美術館に「グランヴィル 19世紀フランス幻想版画」を見に行く。
擬人化された動物の絵がたくさんあって楽しい。
花とかも擬人化されていておもしろい。
練馬の桜はもう半分くらい咲いていた。

せっかく練馬に来たので、
このあたりに住んでいる弟にメールする。
すると「相手をしてあげる」と返事が来たので、
ドトールに入ってダベる。
伯母さん(愛知在住)が送ってくる「原発危ない情報」に
どう返信したらいいものかとか、
父がダンボール詰めして送ってきたカロリーメイト(非常食用)を
どうしたらいいかとか、
母が故宮博物館で買ってきた「白菜ストラップ」を
いかにうれしい顔して受け取るかなど、
かなり具体的な身内の対策案を模索しあう。
「どうせならウチ来る?」と言われてついて行く。
仕事終わりのお嫁さんがいて、チャイを入れてくれた。
それから、
地震でかざってあったガンダムが畳にささってた話とか、
愛知の村には大根をくり抜いてそこにお酒をそそぎ、周りをかじりながら飲む祭りがあるとか、
岐阜の公園にはヌートリアという半水性の巨大げっ歯類が住みついているとか、
そんな話をして帰ってきた。

区立美術館で、絵画教室の発表展示がされており、
中に入ってくるくる見ていると、
出品者らしき生徒同士が話している。
曰く、「今のこの時期だから、この色がすごく救われるのよ」とか、
「あそこに色がもう一つくるといいねって先生もいってたけど、あえて置かないのよ、いやよそんなの」とか、
「今度は立つようにします」とか、
「上はいいけど下はダメ」とか、
「もっと勢いよく塗っちゃえばいいのに、ときどきここのところに青を入れたり、こっちは意外とこちょこちょって」とか、
「ここには、ええーって驚かせるような世界がないじゃない?」とか、
作品の批評をし合っているのだけど、
ぞくぞくとすることを言っているなあと思っておもしろかった。
ともすれば私もこういうことを言ってしまいがちな人間であるため、
気をつけよう鶴亀鶴亀、
と思ってその場を立ち去る。

毒された結果

2011年04月02日 20時38分15秒 | Weblog
去年からいる先生で、
私は結構好きなんだけど、
あんまりプライベートを自分から話さない人がいる。
結婚しているんだけど、
なにせそういうことをあまり話さないので、
どんな生活してるのか、どんな夫婦なのかわからないでいた。
別に隠しているわけではないと思うが、
聞かないだけに、なにか神秘的なベールに包まれている感じでいた。
今日、別の先生からその先生の旦那さんについて、
本人が語った数少ない情報というのを教えてもらった。
曰く、「KABA.ちゃんそっくり」。
瞬間、色んなことが頭をよぎる。
あ、旦那のこと、そういう扱いなんだ、とか、
どこが良くて、KABA.ちゃん似と?とか、
勝手に作られてきた神秘世界が壊される感じになった。
勝手に作っといて勝手に壊されたと思って、
なんてまあ自分勝手だろう、KABA.ちゃんにも失礼だし。
でも今どきKABA.ちゃんって。
とか思っていたら、
私はKABA.ちゃんの顔をすっかり忘れていることにはたと気がついた。
忘れているだけじゃなく、
私の中でKABA.ちゃんの顔は
楽しんごの顔に入れ替わっているのだった。
それはもう、完璧な入れ替わり具合で、
どれだけKABA.ちゃんの顔を思い出そうとしても、
楽しんごの顔しか思い出せないのだった。
もう彼がどどすこ言っているのしか記憶していないのだった。
テレビに毒されているなんて普段はそんなに意識していないけれど、
私はちゃんと毒されているのだった。
仕事から帰ってすぐYahoo!画像検索でKABA.ちゃん調べた。