世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

新宿のツタヤに行きたい

2010年04月30日 20時32分52秒 | Weblog
「カールじいさんの空飛ぶ家」をみる。
私はピクサーのかくボケ役がどうも苦手で、
主人公の邪魔をして基本いいやつでちょっとした不幸も背負い、
正義感があって能天気で、いいとこですねる、
というのが私の苦手な三谷幸喜的コメディーに出てくる人みたいで嫌だ。
ニモに出てくる青い魚とかもそうだ。
そういうキャラクターは見ていてじれったくなってしまい、
どうも気持ちが落ち着かず、かわいいだの思えず、
ああ、2時間弱もこいつと一緒かと思うと、
そして主人公が徐々にこいつと仲良くなっていくと思うと、
なんかもう、別にいいやこの映画と思ってしまう。
鳥はコヨーテとロードランナーの鳥、飛行船はラピュタを彷彿とさせた。
犬がしゃべるというのはおもしろいけど、
犬に人間並みのことをさせてるという設定は嫌いだ。

「アフタースクール」を見る。
ははあ。ちゃんとした映画。練られてる。
いかんせん地味なのは結局当局が全てを解決するからだろうな。
あと、きっと本当ならこんなウイットの効いたことできるわけないし。
最後、婦警と堺雅人が恋に発展しないあたりが日本映画っぽくていいんだろう。

宮沢章夫の言う「新宿のツタヤすげえ」に行ってみたい。
「女だけの都」はあるかしら。
「変面」は?「エル・トポ」は?「英国式庭園殺人事件」は?

身辺を整頓する

2010年04月29日 16時00分41秒 | Weblog
アパートの更新料を払いに行く。
全くの事務作業をされる。
更新料ってなんだ?なんでこんな馬鹿高いんだ?
そういう疑問を一切寄せ付けない雰囲気。
ちゃんとしている世界の一部。
逆らえない怖さ。

1Q84を読み終わる。
3巻は特に特筆することなし。
すべてが予想通りに進み、終わる。
それでいいのだけど、それを望んでいたのだけど、
同時に裏切られた気もする。

芝居が終わって、
見られる立場から
見る立場に移る。
もう私はあらゆることのお客さんに戻った。
今回はそういう実感がある。

掃除をする。
すっきり。
欲しいものはたくさんあるが、
いざ買うとなるとどれも別にいらないと気づく。

甘もの会「どどめジャム」終わりました。

2010年04月26日 15時37分56秒 | Weblog
2回目の甘もの会が終わりました。
今回は演出という立場にずっといたので、
演出というのは長いスパンで芝居をつくっていく作業なんだなあと改めて思って、
それは役者みたいに本番の一回一回しか力を出すチャンスがない立場と違って、
小出しに小出しにでもずっと長く芝居をつくっていってる実感がある立場なんだというのがあって、
だから今回は3日で6回公演したんだけど、
ほかのみんなは「なんかあっという間に終わっちゃうねえ」みたいに言ってたけど、
私はそういう立場にいたので全然あっという間じゃないというか、
長かったというか、色々あったというか、なんかもうやっぱり立場の違いで見え方は幾分も違うのだと思った。
そういえば、今回は男の人と女の人でも見え方がずいぶん違うみたいだった。
これは昨日打ち上げでわかったことなんだけど、
やっぱり男の人はシメタに感情移入するし、女の人はヤエに感情移入するみたい。
昼と夜でもだいぶ見え方が違う芝居だったと思うし。
みんなそれぞれ立場が違うのに、なおかつ、
自分がおもしろいと思うことを他の人もおもしろいと思ってること、
他の人がおもしろいと思ってると自分がわかることは幸福だ。
そういう意味で、今回もいい脚本といい出演者、いいお客さんに恵まれて私は幸せでした。
支えになってくれた人たちにも恵まれた。
不満があるのに口に出さないでいてくれるやさしさとか、
自分ではこうしたいのに私の意見に従ってくれる誠実さとか。
結局孤独な立場には変わりないけど、不安で不安でしょうがないのには変わりないけど、
馬鹿な私と小さい甘もの会を支えているのはこういう人たちなんだと思う。
これからも甘もの会は威張らず焦らず肩肘張らずゆるく続けます。
なにとぞご支援よろしくお願いします。

おひなさま

2010年04月25日 01時55分35秒 | Weblog
肥田さんが甘もの会を見に来る。
さきこさんも一緒に。
肥田さんとさきこさんはお内裏様とお雛様みたいだなと思った。
弟と弟のお嫁さんも見に来ていた。
相変わらずふたりできゃいきゃいしゃべっていた。
夫婦ってきっとみんなお雛様とお内裏様みたいなんだと思った。

今の劇がおもしろいのか、つまんないのか、
今日はさっきまで不安で不安で仕方なかった。
不安に思ったのは今日だけじゃないけど、
大抵は寝たり、お風呂に入ったりすれば気分が落ちついていた。
今日は、さっきまで不安で不安で、
全部の不幸を背負ったみたいな気分になっていたけど、
お風呂に入ったらやっぱり気分が落ち着いた。
明日は最終日です。
嬉しいことに夜の回は完売です。

犬飼君のこと

2010年04月24日 01時42分04秒 | Weblog
犬飼君と浅井君が甘もの会の手伝いに来てくれる。
寒い中、外で立っていてくれたり、
終演後の打ち上げではちゃんと「おもしろかったですよ」と言ってくれたり、
なんかいい人たちだなあと思った。
犬飼君と浅井君は京都から上京して来て約1ヶ月で、
スイカを買ったと言っては喜び、
終電を気にしなくちゃいけないなんてと憂い、
稽古場にお金がかかるなんてと落ち込んでいた。
犬飼君は自分で脚本を書いて、演出もするんだけど、
それで上京してきたんだけど、
今日は「書けねーな」とか「京都にかえろっかな」とか言っていて、
私はそういうことをちゃんと人前で言える犬飼君は素敵だなあと思った。
自分のことだけじっと考えれる。
んで、それを堂々と口に出せる。
苦労は多そうだが、なんかものをつくってく人に思えた。
私は自分が嘘つきなくせに、正直な人が好きだから、
余計にそう思うんかも。
犬飼君は正直だ。
興味なかったら愛想笑いすらしない。
細かいとこをしっかり見ている。
すれ違った人の手に持っていたのが白菜の漬物だったとか。
犬飼君と浅井君は公演中ずっと手伝ってくれます。

強迫観念

2010年04月21日 11時41分56秒 | Weblog
今朝見た夢。
私は高校生らしい。
セーラー服着て、電車に乗ってる。
知らない電車。まわりは里山みたいな風景。見覚えない。
車内はけっこう込んでいて、私は立っている。
空いている席がないものか歩きながら進んでいくと、
一人の坊主頭のおじさんが座席にどっかりと横になってぐうぐう寝ている。
なんだこいつ、と思っていると後ろのほうでひそひそ話している声が聞こえる。
「サンタクロースもこうなったらおしまいだね」
「でもサンタだから誰も何も言えないよね」
坊主のおっさんのことらしい。
次の車両まで歩いていくとみゆみゆがいた。
みゆみゆと話していると、二人組の男の人が近づいてきて、
みゆみゆと楽しげに話し出す。
どうやら芝居をやってる人たちらしく、なんかみゆみゆにいろいろ自慢している。
私はどうもこの二人のことが好きになれない感じで、
にやにやしながらちらちらこっち見てくるとことか、
電車の中で大声あげて芝居芝居言うとことか、
あたなたちは何様だいと思ってしまって、
みゆみゆが「わー、今度の芝居見に行きますよー」と言った瞬間
ぐっとこらえてたものが爆発してしまって、
「あんた達の作るどうせつまんない芝居なんて私は絶対見に行かない。」と言う。
それから元の車両まで戻る。
戻り際、振り返るとさっきの男達がみゆみゆを端の座席に座らせ、
一人が隣に座り、一人がみゆみゆの真正面に立ってつり革につかまり、
今さっきの私の無礼について懇々と説経をたれはじめていた。
みゆみゆには申し訳ないことをした。
元の車両に戻ると、坊主頭のサンタクロースが暴れている。
悪態をついて、まわりの乗客につぎつぎからんでいる。
私はまた戻ることもできないので、
車両と車両の間に立ってぐわんぐわん揺れながら
次の駅でとりあえず降りよう、と思う。
次の駅で降りて、それでまた別の電車に乗ればいい。
次の駅、早くこい。
でもなかなか次の駅には着かなくて、
私はいつサンタクロースにからまれるか、
いつ二人の男にここにいると気づかれるか、
ハラハラしながらぐわんぐわん揺られている。
やっと駅について、逃げるようにホームに降りたときにはすごくホッとした。
古い小さい駅で、まわりの木が緑色だった。
という夢をみたと、野津ちゃんとたっち―にしている夢をみた。

甘もの会「どどめジャム」

2010年04月16日 16時18分09秒 | Weblog
甘もの会「どどめジャム」をもうすぐ公演します。
4月の23日、24日、25日。
金曜、土曜、日曜。
茅場町って場所です。東京駅の近くだよ。日比谷線とか、東西線とかで行ける。
甘もの会HPはこちら→http://amamonokai.sakura.ne.jp/
チラシはこちら↓

裏↓

どうやらジャンルは静かな演劇らしい。
見終わった感じは力強いらしい。
へんてこりんな夢見た感じらしい。
どどめジャムは実在する。
女の子はスカート率高し。

忘れることについて

2010年04月09日 00時24分40秒 | Weblog
甘もの会の稽古。
シメタに忘れさせることにする。
この人はのどもと過ぎれば忘れる人。
それがそばで見ている人はつらい。
でも人は忘れるな。
忘れるさ。
開き直ってもしょうがないけど、
忘れることを悪にしないようにしたい。
シメタは忘れる。
ちゃんとなんてしていない。
愛かどうかもわかんない。
そのへんにすごく共感できる。
ちゃんとしてる人は私はこわいもの。

桜が咲いたのに

2010年04月07日 23時38分31秒 | Weblog
ぜんぜん暖かくなる気配がない。
いそがしいというより、暇がない最近。
寝る時間がなく、抵抗力が失われていく。
ああ呪われていると思う。

肥田さんから手紙。
どどめジャムの次の話の構想が書いてあった。
うれしい。
絵を見てくれたとのこと。HPの。
うれしい。

甘もの会稽古。
私は自分のイメージを言葉にして人に伝えるのがものすごく下手で、
いつもそれに手間取る。
あと、即興のアイディアがポンポン浮かびにくい。
対応力があんまりないんだ。
それに休憩を上手にはさめない。これは痛い。
あと人の誕生日を覚えないので叱られる。
私よかよっぽどガッツや力武さんのが思いやりがあってやさしいのだった。
「どどめジャム」それでもじりじり前進はしている。
みんないい役者なんだからきっといい芝居になる。
ご予約はこちらから↓
甘もの会「どどめジャム」予約フォームhttp://amamonokai.sakura.ne.jp/ticket.html

もうかんべんしてください

2010年04月03日 23時20分18秒 | Weblog
甘もの会でお花見をする。
稽古場近くの商店街で食べ物と飲み物を買って、
稽古場近くの公園でお花見。
残念なことに事前のリサーチが足りず、
その公園には桜が一本しかなく、
ほかの花見客も皆無というほのぼの具合であったが、
コンクールに出場する犬と、
野良猫が通りすがったので花見自体はそれほど白けず。
花見メニュー
キッシュ4種。
たこ焼き。
ピリ辛こんにゃく。
からあげ。
菜の花コロッケ。
ザーサイ。
枝豆。
海苔巻き(納豆・ねぎとろ)。
漬物盛合わせ。
などとやっていたら、雨が降りだす。
風も吹き出す。
いよいよ寒くなってきたので、
稽古場に戻り、続きする。
力武さんが気を利かせてくれて、
自身のiPod3000曲の中身をシャッフルして流してくれる。
あまつさえ、暗闇で漫画のことを熱く語ったり、ラップをはじめたり、
自分がいかにオシャレであるか語って聞かせてくれたり、
曲にあわせて即興ダンスを披露したりした。
途中、何度か「もうかんべんしてください。」と言っていたけど、
音楽がなれば自然に体が揺れるのだった。
ああ、生まれながらのダンサーなのだな彼は。
今日は力武さんのおかげでたいへん楽しかった。